【要注意】絶対にやらないでほしい犬の間違った褒め方。今すぐやめるべき理由と正しい褒め方を伝授

大切なワンちゃんのしつけは「褒める」ことが基本となり、東京DOGSのコラムでも繰り返し伝えていますが、実は「間違った褒め方」のパターンがあり、習慣になっている飼い主さんが意外に多いことが現状なんです。
ただ、ワンちゃんのしつけの基本は褒めることにあるので、間違った褒め方・正しいやり方の使い分けが難しいと感じることがあるでしょう。
そこで今回は、意外に知られていなかった間違った褒め方をしてしまう影響と、正しい褒め方のコツややり方をわかりやすく伝授!
プロドッグトレーナーによる間違った褒め方、正しい褒め方のポイントをぜひ最後までご覧になってくださいね。

動画でもかんたん紹介しています!↓
目次
ワンちゃんを褒めるパターンはふた通り!それぞれの特徴や役割をチェック
大切で可愛い愛犬を褒める時、みなさんはかわいさ余ってハイテンションで褒めてしまうことがあるのではないでしょうか・
しつけコラムでも繰り返し褒めることをコンセプトにし、伝えてきているので、ハイテンションで強く褒めた方がワンちゃんに伝わりやすいイメージがあるかもしれません。
そして意外に知られていないのですが、ワンちゃんを褒めながらしつけるパターンは、
- 発散型の褒め方
- 抑制型の褒め方
という、ふた通りのケースがあり、上記を愛犬の状態やシチュエーションに合わせて「使い分ける」ことが正しい褒め方。
では、発散型・抑制型とはいったいどんな褒め方なのか、それぞれの特徴や目的を詳しく見ていきましょう。
「発散型の褒め」とは?
発散型の褒め方とは、多くの飼い主さんが自然に繰り返しすることが多い、ハイテンションな褒め方のことを言います。
たとえば愛犬が可愛い、お利口さんにしている、しつけを覚えてくれたなどなどのシチュエーションで、
- ○○○(愛犬の名前)ちゃんなんてかわいいの!あーかわいいかわいい♡
- ○○○ちゃんスゴイね、えらかったねーーー!
などなど、飼い主さんが感情をむき出してエネルギーを発散させながら褒めるやり方でもあります。
飼い主さん・ワンちゃんともにHappyでテンションが高いシチュエーションでの褒め方になるので、走り回って思いっきり遊んだりボール投げをするなど、アクティブな際に使う褒め方が発散型となります。

これだけだと過剰に興奮が上がってしまって「興奮癖」がつくことがあります…!
「抑制型の褒め」とは?
発散型と対の褒め方になる抑制型の褒め方は、愛犬とじっくり向き合い、やさしく撫でながら穏やかなトーン・接し方で褒める方法。
- 〇〇〇(愛犬の名前)ちゃんかわいいね、いい子だね
- ○○○ちゃんよしよし、お利口さんだね
などなど、比較的のんびりゆったり、スローなペースでの褒め方となるため、興奮グセや引っ張り癖、噛みつき飛びつきなど問題行動が気になる愛犬の抑制、コントロールにも役立てることができますよ。
発散型・抑制型の褒め方を使い分けれらないと?主なリスクについて
前項までにお伝えした発散型・抑制型の褒め方は、上手に使い分けられないと、以下のようなリスクにつながる心配があります。
発散型の褒め方ができていないことによる悪影響 | 愛犬が物足りなさを感じ、欲求やストレス発散ができなくなる |
抑制型の褒め方ができていないことによる悪影響 | 愛犬の興奮が強まり、噛み癖や引っ張り癖、飛びつきなどの問題行動につながる |
東京DOGSのしつけ教室でも、発散型・抑制型の褒め方の使い分けをアドバイスしているのですが、飼い主さんの多くは発散型に傾き、逆に愛犬の興奮や問題行動を助長している原因に。
日常生活の中で、ワンちゃんの興奮グセはできることなら抑えて穏やかさをキープするのが理想のため、正しい褒め方は使い分けを大事にしつつも「抑制型メイン」で行うことがベストと言えますよ。
シチュエーション別に解説!発散型・抑制型の褒め方の使い分けポイント
発散型、抑制型の褒め方の目的・やり方を押さえた次は、どんなシチュエーションにおいて発散・抑制型の褒め方を使い分けるのが良いのか、具体的なパターンと必要性をまとめてみました。
発散型の褒め方が必要なシチュエーション
- 難しいしつけ、遊びができた
- 引っ張り合う遊び、追いかけっこなどのアクティブなシーン
抑制型の褒め方が必要なシチュエーション
- 日常的に実践
- 興奮が落ち着いた時
- じっくりと実践したしつけができた時
- ゆっくりまったりと愛犬と過ごしたい時
- かわいいね、お利口さんだねと静かに愛情表現をしたい時
抑制型の褒め方ではいつも発散型が当たり前だった飼い主さんから見ると、「ワンちゃんに本当に伝わっているの?」と不安に思うことがあるでしょう。
抑制の褒め方は愛犬とじっくり向き合い、やさしく語りかけるようなやり方でもあるので愛犬を落ち着かせこの状態を定着させることにもつながりますよ。
おわりに
ワンちゃんのしつけがスムーズになったり、褒めて伸びる成長・上達が目に見えた形になる正しい褒め方。
基本は穏やかにスローなペースでの抑制の褒め方をメインに、活発なシーンでは発散系を上手に使い分けてみましょう。