【実践】子犬のヤバい甘噛みをなおす警察犬ドッグトレーナーのしつけ法

犬のしつけ
東京DOGS 褒める犬のしつけトレーニング

子犬が甘噛みを繰り返ししてくるのは、犬ならではの習性と理解していても、ガブガブと頻繁に甘噛みをされるのはとても痛く、ストレスや恐怖に感じてしまうことがありますよね。

そして子犬の甘噛みは、実は人間でいうとハグのような感覚があり、大好きな飼い主さんに甘える愛情表現のひとつでもあるため、対処が余計に難しく感じてしまうところ…。

今回は、子犬のエグい甘噛みや興奮癖を抑えるしつけについて、「ボディータッチ」のコツを具体的にご紹介します。

警察犬ドッグトレーナー、日本記録保持者のプロドッグトレーナーが、子犬あるあるの甘噛み対策をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!

松尾 ゆうと

動画でもかんたん解説!

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子犬の甘噛みを楽観視、放置してしまうと…!?悪影響が強い!

甘噛みは子犬の習性だからと楽観視、そのまま何もせず様子見、といった飼い主さんは意外に少なくはないよう。

習性ではある子犬の甘噛みでも、楽観視や放置してしまうと、以下のようなイメージ以上の悪影響が強く出てしまいます。

  1. 甘噛みされた時「痛いッ!」と手を引く行動が興奮癖、甘噛み悪化の原因になる
  2. 興奮が常態化して甘噛みが本気噛みに、ケガや恐怖のリスクが高まる
  3. 信頼関係、主従関係を築くことが難しくなる

子犬の甘噛みは大好きな相手へのハグのような意味がありますが、それでも問題行動のひとつと言える興奮やたまにある本気噛みの悪影響が強く出てしまうため、決して楽観視や放置をせず早めに対処することが、穏やかな暮らしと安心を叶える基本となります。

子犬の甘噛みを解決!プロ直伝の「ボディータッチ」を習慣にしよう

繰り返ししてくる、子犬のやっかいな甘噛みは、意外にシンプルな流れで、お家にいながらすぐに対処できます。

ご紹介する愛犬への「ボディータッチ」は、甘噛みを抑えることはもちろん、日常的な問題行動や過度な興奮癖の軽減や予防にもつながる、マスターしておきたいしつけ。

ここでは甘噛み・興奮癖対策に効果的、目に見えた効果も実感できる、ボディータッチの流れやポイント、注意点をまるっとご紹介します。

step①リードやハーネス、首輪をつける

甘噛みがエグイ子犬のボディータッチのしつけは、リードやハーネス、首輪をつけることがファーストステップです。

この理由は、どんなに興奮していて飛び回っている子犬でも、リードやハーネス、首輪をつけるとコントロールがしやすくなり、飼い主さんへの意識を高めることができるため。

リードやハーネス、首輪をつけることで一区切りのような、子犬にも行動を制御させる目的があり、ボディータッチのしつけには必須のアイテムとなっていますよ。

step②首輪に手をかける

飼い主さんは愛犬の後ろ側にまわり、そこから親指で首輪に手をかけ、子犬の肩甲骨に触れるような体勢を取りましょう。

こうすることで、子犬にとって心地よく落ち着ける場所に触れている状態が、甘噛みや興奮、飛びつきの問題行動をブロックするコツになります。

step③振り向き、噛んできたときに手を引く

ここまでのボディータッチのしつけを繰り返していたとしても、普段から興奮癖・甘噛みが習慣になっている愛犬は、振り返って飼い主さんと遊ぼうとしたり、再度甘噛みをしてくることがあります。

もし、後ろにいる飼い主さんに振り返って子犬が甘噛みをしてきたら、

  • 決して強く手を引かない
  • 大きな声で「痛い!」「ダメだよ!」と言わない
  • 落ち着いてそっと静かに手を引く

というポイントを押さえておきましょう。

大きな声を出したり、強く手を引いてしまうとそのオーバーなリアクションが愛犬の興奮に火をつけ、甘噛み悪化の原因になるため注意が必要です。

【重要】愛犬が噛んできたときに絶対してはいけないこと8選。影響やしつけの対策も徹底解説!

step④落ち着いたらゆっくりと褒める

ここまでの繰り返しで愛犬にボディータッチをし、少しずつ落ち着いてきたらゆっくりスローなペースで褒めてあげるようにしましょう。

この時も、わしゃわしゃ撫でてオーバーに大きな声で褒めてしまうと、飼い主さんの興奮が子犬にも伝わって噛み癖、興奮が再発するリスクがあるため、ゆっくりのんびり、スローな褒め方・撫で方がポイントになります。

子犬の甘噛み・興奮癖対策の触り方の種類について

step①~step④までの、甘噛みや興奮癖のボディータッチ、家の中でリラックスしながら手軽に実践できます。

そして、子犬の甘噛み・興奮癖対策のボディータッチには、

  1. 発散させるボディータッチ遊び感覚、活発に行動している時のわしゃわしゃした触り方
  2. リラックスさせるボディータッチおすわりやフセをしている、リラックスしている時のゆっくりな触り方

のふたつがあり、1から2へシフトし、2に長く時間をかけると発散している分リラックスした状態になり、愛犬を落ち着かせて甘噛みや興奮癖の改善・軽減・予防につながりますよ。

おわりに

子犬あるあるの甘噛み、興奮癖対策に効果的なボディータッチについてお話してきました。

step①~④とメリハリをつけた触り方の心がけで、これまでとは違った嬉しい変化を期待してみてくださいね。

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