【保存版】犬がストレスを感じている日常のサイン8選を警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
東京DOGS 褒める犬のしつけトレーニング

犬もストレスを感じると、人間と同じように表情や態度、行動にいつもとは違った変化が見られること、ご存じでしたか?

言葉にしてストレスや不安を出せない愛犬だからこそ、飼い主さんはいつも愛犬のメンタル状態に気を配っておきたいですよね。

今回は、意外に見落としやすかったり、見ていても愛犬のストレスだとは気づけないケースが多い、8つのSOSサインとそれぞれの状態を徹底解説!

家庭犬・警察犬ドッグトレーナーが現場の声も含めて解説していきます!

松尾 ゆうと

動画でもかんたん解説しています!↓

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシープライバシポリシーを参照ください。

愛犬のストレスに気付けないとどうなる?心配な悪影響を解説!

不安やイライラ、緊張など犬も人間と同じように、特定の出来事や場所、相手に対して過度にデリケートになってしまい、ストレスを強く感じることがあります。

ただ、パッと見では愛犬のストレスに気付けないことが多いものの、その表情やしぐさ、行動にはいつもとは違った変化が見られるため、決して一時的なものなのだと楽観視してはいけないと言えます。

ワンちゃんのストレスサインに気付けない、気付けても今だけだと放置・楽観視してしまうと、

  1. ストレスがさらに強くなり、穏やかな一面が見られにくくなる
  2. イライラやモヤモヤ、緊張、怯えが原因で心身のダメージにつながる
  3. コミュニケーション、遊び、散歩などがスムーズにならなくなる
  4. 吠え癖、噛み癖、飛びつきなどの問題行動の原因になる

といったいくつもの悪影響が出てしまいます。

ワンちゃんのストレスは、飼い主さんとのこれまでの仲良く安定的な関係が崩れることにもつながるため、よくある8つのストレスサインは絶対に見逃してはいけない注意点と言えますよ。

愛犬のストレスサイン8つをチェック!どんな状態にある?

実は8つもSOSサインがある、愛犬のさまざまな不調。

この8つのサインを早めに理解・把握しておくと、すぐに愛犬の異常に気づけてメンタル・フィジカル両方のケアで悪化やダメージを防ぐことができます。

意外に知られていなかった、愛犬のストレスサイン8選とそれぞれの状態を詳しく見ていきましょう。

愛犬のストレスサイン8位・尻尾を巻き込む

お尻や両足の中にしっぽを巻き込む状態は、愛犬が強いストレスを感じているサイン。

この理由は、犬のしっぽは「気持ちや感情のバロメーター」となり、

  • しっぼがピンと上がっている→自信、喜びの現れ
  • しっぽがお尻や両足の中に巻き込まれている→怖い、ストレス、緊張

と考えられるほど、犬の気持ちや感情が反映されるためです。

お散歩中や他の犬・飼い主さんと会った時など、ストレスや恐怖でこの行動に気付いたら、環境やコースを変える、社会化トレーニングを始めるといった対策を始めてみましょう。

愛犬のストレスサイン7位・目線を逸らす

大好きな飼い主さんとは、常に目を合わせたり目を見つめて甘えてくるワンちゃんですが、「目線を逸らす」という行動に出た場合は、何らかのストレスがかかった状態。

  • 怒っている飼い主さんに対して敵意がない
  • 怖いな、と感じる犬や他の人に対してへりくだり、距離を取りたいと感じている

などなど、いつもなら見つめて合わせてくる目線を逸らしたり、他の犬や飼い主さんを見ようしないのは、苦手・怖さで距離を取りたいと感じているサイン。

愛犬を穏やかでハッピーな気持ちに整えて上げるためにも、しつけや叱り方、お散歩時の環境について見直し・調整を始めてみましょう。

ドッグランって実際どうなの?ドッグランのメリットと注意点3選をプロドッグトレーナーが解説

愛犬のストレスサイン6位・飼い主さんにぴったりとくっつく

ワンちゃんが飼い主さんにぴったりとくっついてくるのは、一見甘えているようなイメージが強いと感じますが、何かから隠れたい、怖い存在・場所・音があるといったストレスがかかって、飼い主さんに守ってもらいたいがゆえの行動なんです。

何かイヤなことから逃げたいと愛犬が感じると、大好きで安心できる飼い主さんのそばにいることで自分自身を守ろうとしています。

飼い主さんは一見、ワンちゃんがぴったりくっついてくるのが甘えているのだと、ストレスと気づけないケースが少なくはありません。

愛犬がそばから離れないのは、何らかのストレスを感じているサインなのだと早めに理解し、環境やワンちゃんの状態をすぐにチェックしましょう。

愛犬のストレスサイン5位・カラダをぶるぶると振る

愛犬と過ごす中で頻繁に見ることが多い、カラダをぶるぶると振る行動。

どんなワンちゃんにもよくあるこの動作は、病院やしつけ、飼い主さんに怒られた後など、緊張やストレスを感じてそこから解放され、リラックス状態を取り戻した時に頻繁になります。

カラダをぶるぶると振るわせることで、ストレスや緊張によってこわばっていた全身をゆるめる、そんな目的があり、この行動を見た時はいつも以上にやさしく、愛犬をリラックスさせてあげることがポイントです。

愛犬のストレスサイン4位:急に地面の匂いを嗅ぐ

ワンちゃんとお散歩中、急に地面の匂いを嗅ぐ行動、頻繁にあるのではないでしょうか?

お散歩がストップしてしまうくらい、地面の匂いを嗅ぐのは、犬の習性というイメージがとても強いですが、実は愛犬がストレスや不安、緊張を感じているサインなんです。

たとえば、今散歩している環境が好みではなかったり、他の犬や飼い主さんと頻繁に会うといったお散歩環境にある場合は、ストレスや緊張、不安をやわらげようと急に地面の匂いを嗅ぎ、いつもの習性で自身を保とうとしているサインと言えるのです。

この時、急に地面の匂いを嗅ぐ以外にも、明らかに怯えて不安そうな表情をしている場合は、今のお散歩環境に問題があり見直しが必要かもしれませんね。

愛犬のストレスサイン3位:フリーズする

ストレスが強くかかった時や、不安や緊張がマックスになってしまった時、人間であっても、

「何も考えられず頭が真っ白」

「スムーズに動けずフリーズしてしまう」

なんてトラブルに見舞われることが少なくはないですよね。

実は意外にも、フリーズしてしまう行動は愛犬にも当てはまり、この場合は心身ともに強いストレスや不安、緊張がのしかかっているサインと言えます。

人間に置き換えてみても、フリーズしてしまうのはまったく何も考えられないほどショックや緊張が強すぎる時に起こり得るもの。

ワンちゃんに例えてもこれは一緒で、何をどうしてよいかわからない状況にあるので、フリーズ状態は決して見逃してはいけない、すぐにケアをすべき犬のストレスサインと言えますよ。

愛犬のストレスサイン2位:舌を出す、ぺろりとする

犬が舌を出したり、ぺろりとするのは、多くの飼い主さんにとって日常茶飯事の行動・修正のひとつと感じているのではないでしょうか?

実はワンちゃんが舌を出したりぺろりとするのは、ストレスや緊張から自分を解放しようとしているストレスサインのひとつなんです。

たとえば、

  1. 苦手な爪切りにそれなりの時間耐えた
  2. ブラッシングのゴシゴシが不快
  3. 獣医さんに連れていかれ、注射や薬を服まされた
  4. 長い時間歯ブラシを当てられた

などなど、どんなワンちゃんでもイヤだな、苦手だなと思うことに耐え、それから解放された時のタイミングで舌を出したり、ぺろぺろとする動作を見せます。

多くの飼い主さんにとっては、犬の習性的な日常茶飯事的な行動に感じますが、何か不安や緊張、イヤなことから解放されてのサインとなるため、決して見逃してはいけないストレスなのだと理解しておきましょう。

愛犬のストレスサイン1位は…!?「あくび」をすること!

決して楽観視、認識違いしてはいけない、ワンちゃんのストレスサイン第1位が、「あくび」をすること!なんです。

たくさんの飼い主さんにとって、ワンちゃんがあくびをするのはリラックスや単純に眠いから、という認識が強い傾向にありますが、

  • 難しいしつけトレーニングで緊張してしまった
  • 飼い主さんに叱られてしまった

などなど、ワンちゃんにとって緊張やイヤだな、と思う出来事があり、そこから解放されることによって安心、ストレスをほぐそうとするあくびなんです。

眠かったりリラックスの意味でのあくびももちろん当てはまるのですが、何かワンちゃんに負担がかかるようなことをした後のあくびは、ストレスや不安、緊張を感じていたサインと受け取り、早めにケアしてあげましょう。

愛犬のストレスサインに気付いたら!?すぐにすべき対処法

愛犬のストレスサインは8つと、飼い主さんがイメージしていた以上にたくさんありますが、対処法はすべてに共通しています。

ただ、ワンちゃんのストレスサインに応じた、ケースバイケースの対処法を採ることも心がけておきましょう。

  1. ストレスサインに気付いた時点で、「大丈夫大丈夫」と、よしよししながら宥める
  2. 環境を見直す
  3. 散歩やしつけに慣らしていく

まず1の宥める、偉かったねと褒める対処は、大好きな飼い主さんからの癒しになり、愛犬に安心とリラックスを与えることができます。

お散歩やしつけのタイミング、ハウス内やトイレなど、愛犬が身を置く場所に問題がないかを確認して環境の見直し・改善を始めていきましょう。

ワンちゃんがストレスを感じやすいのは、たいてい上記のような環境に問題があるケースがほとんどと言えます。

いろいろなシチュエーションやモノ・音・人といった、人間が暮らす環境にワンちゃんを慣れさせるためにも、早い段階で「社会化トレーニング、しつけ」を実践することも重要です。

おわりに

愛犬のストレスサイン8選、意外にメンタル的な不調だとは気づけていないサインがあったのではないでしょうか?

ワンちゃんは常日頃から、表情や動作で飼い主さんにストレスサインを発していることがあります。

この変化に敏感に、早くに気付いてあげることが、大切なワンちゃんの心身ダメージを取り除く、根本的な解決法

愛犬に向き合い、気を配る時間を増やしながら、ストレスフリーな環境に整えていきましょうね。

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。