犬の食糞の原因と対策|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
東京DOGS 褒めるしつけトレーニング

愛犬がうんちを食べてしまうと、衛生面や体への影響が気になります。見つけるたびに慌てて片付けても、留守中や目を離した間に繰り返すこともあるでしょう。

食糞への対応は、排泄後に便から離れる流れをつくること、便に触れにくい環境にすること、体調や食事を確認することを分けて考えます。叱ることや、食事量を一律に増やすことを解決策にしないでください。

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食糞の原因を、見た目だけで決めない

うんちを食べる行動には、習慣、空腹、退屈、不安、口を使って確かめる行動などが関わる場合があります。ただ、その行動だけで「栄養が足りない」「愛情不足」「野生の名残」と原因をひとつに決めることはできません。

いつから始まったか、自分の便か他の動物の便か、排泄の直後か留守中か、食事や生活に変化があったかを確かめます。急に始まった、頻度が増えた、体重・食欲・便・元気にも変化がある場合は、動物病院へ相談してください。

特に、他の動物の便を食べた場合や、その後に体調が変わった場合は、何を口にしたかも伝えます。「食糞はよくあるから」と、体調の変化まで見過ごさないことが大切です。

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1.排泄が終わったら、便から離れる流れを教える

松尾 ゆうと

まずは、普段の落ち着いた場面で、名前を呼んだらこちらへ顔を向ける、近くへ来る練習をしておきます。排泄後に初めて呼び戻しを教えようとするより、慣れたやり取りを使う方が進めやすくなります。

排泄が終わったところで穏やかに呼び、便から離れてこちらへ来たら褒め、報酬を渡します。便を口にしてから交換する流ればかりを作るのではなく、口にする前に離れることを褒めましょう。

報酬を床へ散らすと便の周囲を探しに戻る場合もあるため、便から離れた場所で、無理なく受け取れるように渡します。その間に別の家族が片付けるなど、人が安全に管理できる流れを考えてください。

この練習で必ず食糞がなくなるとは限りません。便を守る、近づくと唸る、急いで飲み込む犬は、取り上げや交換を家庭で試さず、専門家に相談しましょう。

2.便を食べられる機会を減らす

松尾 ゆうと

排泄を見守れる時は、終わって犬が離れたところで、落ち着いて片付けます。便へ急に手を伸ばしたり、犬を追いかけたりせず、便と犬を無理なく分けられるようにしましょう。

散歩や庭では、他の動物の便にも近づく前に気づいて避けます。家に猫などがいる場合は、その動物が使いやすい状態を保ちつつ、犬がトイレへ入れない配置や区切り方を考えます。

留守中は、閉じ込めて排泄を我慢させない

クレートに入れておけば食糞を防げる、という考え方で長時間過ごさせないでください。寝る場所とトイレを使い分けられる広さや配置、排泄の機会、見守りの方法を見直します。

特に子犬は、留守中や夜間にも排泄が必要になる場合があります。人の都合に合わせて我慢できることを前提にせず、家族の対応や預かり、訪問でのケアなども含めて相談しましょう。

食糞だけでなく、安心して休めること、無理なく排泄できること、清潔さを保てることを一緒に考えます。

3.食事と生活は、体の状態に合わせて見直す

食事量、回数、内容、体重や便の状態を記録しておくと、獣医師に相談しやすくなります。食糞をしたからといって、自己判断で食事を1.2倍、1.5倍などに増やさないでください。

必要な食事量は、年齢や体格、体調、活動量、食べているフードなどによって違います。空腹が気になる場合も、まず今の食事が合っているか、体重の変化や体調に問題がないかを確認します。

退屈しているようなら、安全なおもちゃやにおいを使う遊び、無理のない散歩、人と関われる時間も見直します。一方、活動を増やすことばかり考えず、落ち着いて眠れる場所と時間も確保してください。

サプリメントや調味料だけで解決しようとしない

食糞対策として売られている製品も、どの犬にも同じように効くとは限りません。持病や食事制限、使っている薬がある犬は、追加する前に獣医師へ確認しましょう。

便に刺激の強い調味料をかけたり、人用の薬やサプリメントを自己判断で与えたりはしないでください。食事や製品の変更で体調が変わった場合も、使用状況を伝えて相談します。

相談の前に、起こる場面を整理する

確認したいこと記録する内容
時期と場面いつから、排泄直後か留守中か、頻度は変わったか
食べる対象自分の便か、他の犬や動物の便か
体と食事体重・食欲・便・元気、フードの種類と量、薬などの変化
家族の対応片付け方、呼びかけ、犬が便から離れられる場面

食糞した場面を撮ろうとして、便をわざと残す必要はありません。見守りと片付けを優先し、分かる範囲を伝えてください。

排泄したことや食糞を叱るより、便に届かない管理と、離れた時の褒め方から見直しましょう。急な変化や体調の心配は獣医師へ、暮らしの中での誘導や管理に迷う場合はトレーナーへ相談してください。

呼びかけに顔を向ける練習はこちらで解説しています。

トイレの使いやすさと衛生管理も確認しましょう。

留守中の休息場所としてクレートを使う場合も、無理なく慣れることが前提です。

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