犬に留守番をさせようとすると決まって吠えてしまい、仕事やお出かけをすることにためらってしまう飼い主さんは意外に多いのではないでしょうか?
犬が留守番で吠えるのは、ひとりになってしまう孤独感やさみしさ、まだまだ遊びたい・構ってほしいなどの欲求が満たされていないことがひとつの原因だと考えられているんです。
今回は犬の留守番を安心してさせるために、どのくらいの留守番時間が最適なのか、必要なしつけトレーニングを合わせて参考にしてみましょう。
目次
犬に留守番させると吠えてしまう…犬が留守番できる限度の時間は?
犬に留守番をさせようとすると、普段は比較的穏やかな性格の愛犬なのに落ち着きがなくなり、ずっと吠え続けてしまう…。
そんな状態はもしかすると、犬に留守番をさせる時間が長すぎてバランスが取れていないことも原因のひとつなのかもしれません。
では、犬は基本的に、どのくらいの時間までならお利口さんに留守番をして飼い主さんを待ち続けることができるのでしょうか?
ここでは犬の留守番の最適な時間や限度時間についてお伝えしてみたいと思います。
犬が留守番できる時間はどのくらいなのか?
犬がお利口さんに留守番できる時間は、
ポイント
- 子犬時代の性格や生活環境
- 犬の年齢
によって細かな違いがあるため、一概に何時間の留守番がベストとは言えない部分があるんです。
ただ、犬の留守番の目安としてみてみると、排泄や食事、お世話をする頻度からその適切な時間を見極めていくことができます。
たとえば、犬の排泄の感覚から見てみると、
ポイント
- 8~10週未満の子犬の場合は1時間おきの排泄
- 3ヶ月程度の犬は3時間おき程度の排泄
- 6ヶ月以上の犬は排泄が6時間程度空く
上記の事もあるため、犬の年齢が若いほどに長時間の留守はできるだけ避けた方が良いと考えられています。
健康で元気な犬の場合は12時間のお留守番が可能?
健康で元気な犬の場合でも、お留守番の限界は12時間程度と言われています。
ただ、トイレが外でしかできない犬の場合は健康で元気であっても、12時間の留守番は難しいケースが。
12時間の犬の留守番時間は、あくまで留守番を安心してさせるためのしつけをしっかりマスターし、覚えさせておく条件も必要になるため、留守番のしつけをしていない犬の場合は、元気で健康であっても12時間の留守番が難しいケースもあるのです。
犬が吠えずに留守番できるようになるために!必要なしつけを押さえておこう
犬が吠えていても、飼い主さんもさまざまな予定やスケジュール管理があるため、留守番をさせない状態に整えるのはとても難しいものですよね。
犬が吠えずに安心して留守番できるようになるために、ここでは早めにはじめておきたいしつけのポイントと注意点を見ておきましょう。
お留守番のしつけトレーニング【基本の3ステップ】
犬に安心して留守番をしてもらうためのしつけトレーニングは、3つの基本のやり方があります。
計画的に犬の留守番のトレーニングを行って吠える・落ち着きがなくなるなどのトラブルを少なくしていくために、次のしつけトレーニングをはじめてみましょう。
①ケージやクレートに慣れさせていく
犬の留守番のしつけの基本は、クレートやケージに慣れさせていくこと。家の中で自由に動き回って物を壊したり、ぶつかってケガなどのトラブルを起こさないためにも、犬が安心する場所にクレートやケージを置いてさらにおもちゃやおやつを置き、飼い主さんが家を空ける際には留守番スペースに犬を導き、安心させる声がけで留守番のしつけを10分~15分を目安にはじめてみましょう。
②ひとりの状態に慣れさせていく
犬の留守番をスムーズにさせるためには、犬と一緒にいる場所からそっと離れ、飼い主さんの目が届かないところで一定の時間待ってみるしつけも効果的です。
30秒~1分程度でこのしつけをはじめ、少しずつ犬が一人になる時間を増やしていきましょう。この時犬が吠えて慌てて元に戻ってしまうと、犬は「吠えれば飼い主が戻ってくる」と間違った認識をすることがあるため、根気よくこのしつけを繰り返し、犬がそれなりに待てるようになったらそのたびに褒めてあげることがポイントです。(万が一、吠えてしまった場合はあえて「かまわない」という対処をしてあげるのが効果的です!)
③犬をひとりでリラックスさせるようにしつける
犬がひとりの時間を上手に、快適に過ごせるようにするために、飼い主さんのニオイのついたタオルやお気に入りの毛布などを敷いて、安心感を与えるしつけを行いましょう。
この時、留守番時にも安心の天然ゴムなどの犬にとって安全な素材で作られたおもちゃを与えておくと、留守番時の万が一のトラブル(誤飲誤食)の予防にもつながりますよ。
お出かけの際は過度なスキンシップを避ける
犬に留守番の寂しい思いをさせたくないがために、お出かけ前に過度なスキンシップをしてしまうと、余計に犬はさみしい気持ちを募らせてしまいます。
お出かけ時は明るい笑顔で犬に触れながら、「すぐ帰ってくるから待っててね」とやさしい言葉をかけ、出かける準備は犬の見えないところでそっと行うようにしましょう。(お出かけ前と帰宅時に過度に構いすぎてしまうと、一人で過ごす時間が苦痛になってしまうので、人間は"あえてクールな素振り"で対応してあげるのが良い対処法になります!)
まとめ
留守番させようとすると吠えてしまう犬でも、お伝えしたしつけの積み重ねで徐々に愛犬の落ち着きある変化が見られるようになるはずです。
留守番のしつけを犬がマスターするたび、帰宅時はいっそうにコミュニーション・スキンシップを深めて、犬と飼い主さんに安心の留守番時間と環境を作り上げていってくださいね。