リーダーウォークとは?警察犬ドッグトレーナーが目的と始め方を解説

犬のしつけ
ハーネスとリードを着けた柴犬

散歩に出るとリードが張りっぱなしになり、犬の動きに合わせて歩くのが精いっぱい。そんな時に見直したいのが、リードをゆるめて歩く練習です。

リーダーウォークという言葉から「犬を必ず後ろに歩かせる」「飼い主が上だと教える」と考える必要はありません。家庭の散歩では、犬と人が無理に引っ張り合わず、必要な場面で歩調を合わせられることを目指します。

脚側行進とリーダーウォークの違いは、公式動画でも扱っています。ここでは近くで歩く練習の参考にし、散歩の間ずっと同じ位置を求めることとは分けて考えましょう。

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

リーダーウォークとは?家庭の散歩で目指す状態

ここでいうリーダーウォークは、リードにゆとりを保ちながら、犬と飼い主が一緒に歩くことです。犬が少し前にいても、周囲の安全が保たれ、引っ張らずに歩けているなら、位置だけを理由に叱らないでください。

「ついて」の合図で人の横の位置を保つ脚側行進とは、求める精度や使う場面を分けて考えます。日常の散歩すべてを、犬がずっと飼い主の顔を見ながら歩く時間にする必要はありません。

安全のために、歩調を合わせる場面を決める

道路を渡る時や狭い道ですれ違う時など、犬を近くに迎えたい場面はあります。ただし、練習できたことと、どこでも安全に歩けることは別です。車道との距離、通行量、犬の反応を見て、道や時間帯も選びましょう。

散歩の場面目指すこと・飼い主の対応
静かで広い場所リードにゆとりを保ち、周囲を確かめながら歩く練習をする
狭い道・すれ違い早めに距離を取り、無理なら広い場所で待つか道を変える
においを嗅ぐ時間危険な物がない場所で立ち止まり、犬が探索できる時間を作る
強く引く・興奮するその場で完成させようとせず、刺激から離れて難しさを下げる

引っ張り合いを減らすと、散歩の負担を見直せる

松尾 ゆうと

犬が前へ進み、飼い主が引き戻す。その繰り返しになっているなら、まず犬が落ち着いて歩ける場所に戻りましょう。強い刺激がある道で練習を続けるより、静かな道で短い距離を一緒に歩く方が取り組みやすいことがあります。

リードを短く張り詰めて固定するのではなく、犬が動ける範囲と周囲の安全を両立させます。引く力を支えきれない時は、練習だけで対応せず、装具の適合や散歩体制もトレーナーと確認してください。

犬に伝えるのは、上下関係ではなく歩き方

人の近くで歩いた時や、呼びかけに応じてこちらを向いた時に、落ち着いた声や少量のご褒美で伝えます。犬が前に出たことを「なめられている」と受け止めると、必要以上に厳しい対応になりがちです。

何に向かって進みたいのか、何を怖がっているのかも見てください。同じ引っ張りでも、においを確かめたい犬と、怖い場所から離れたい犬では、環境の変え方が違います。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

いつから始める?子犬・成犬それぞれの準備

月齢より、今の場所で落ち着いて動けるかを見る

子犬は、外での活動について獣医師と相談しながら、まず室内の静かな場所で人の近くを歩く経験を作れます。成犬になってからでも、取り組みやすい条件に戻して練習しましょう。

外に出るだけで固まる、装具を着けると逃げるといった状態なら、歩く位置の練習を急ぎません。装具や場所に無理なく慣れることを先に進めます。急な歩き方の変化や痛そうな様子がある時は、しつけの問題と決めつけず獣医師へ相談してください。

リードをゆるめて歩くための3つの始め方

1.一緒に歩きやすい位置を決める

松尾 ゆうと

最初は犬を左右どちらで迎えるかをそろえると、ご褒美を渡す位置が伝わりやすくなります。日常の散歩で必ず左側でなければならないわけではありません。道路の状況や飼い主が扱いやすい側を選び、リードが体に絡まないようにします。

犬が自然に近くへ来たら褒め、その位置でご褒美を渡します。前方へ大きく差し出して、かえって飛び出す動きを誘わないようにしましょう。

2.数歩から始め、ゆるんだ状態を伝える

犬が落ち着いている時に歩き出し、引っ張り合わずに数歩進めたら、その場で褒めます。長く歩けるかを試すより、できた状態を短く重ねてください。食べ物を使う場合は一日の食事量に含め、犬が安全に食べられる大きさにします。

リードが強く張った時に、首を引いて戻したり、不意に方向転換して驚かせたりしません。

安全な場所で進むのをいったんやめ、犬が戻りやすい距離や、刺激の少ない方向へ整えます。止まるとさらに興奮する場合は、その場で粘らず、落ち着ける場所へ移動しましょう。

3.止まる練習と、自由に探索する時間を分ける

松尾 ゆうと

人が止まる時は、急停止で試すのではなく、ゆっくり歩調を落として合図を添えます。犬も近くで立ち止まれたら褒め、短い成功で終わりましょう。

練習の合間には、安全な場所でにおいを嗅いだり休んだりする時間も作ります。ジグザグ歩行や急な停止を繰り返して、常に人を警戒させるような進め方は避けてください。

外でできない時は、練習する条件を戻す

室内ではできても、犬や人が多い道では難しくなることがあります。距離、場所、刺激の量を一度に変えず、静かな屋外で短い区間から試します。犬が呼びかけにも反応しづらいなら、同じ合図を何度も繰り返すより、刺激との距離を取りましょう。

転倒しそうになる、他の犬へ飛び出す、近づくと噛もうとする場合は、自己流のリード操作を重ねず個別に相談してください。普段の道、装具、反応する相手と距離を伝えると、散歩環境も含めて検討できます。

まとめ|引っ張り合わずに歩ける場面を増やす

リーダーウォークは、犬との立場を競うためではなく、一緒に歩きやすくするための練習です。近くで歩いてほしい場面と、犬が探索できる場面を分け、できる場所から始めましょう。

具体的な引っ張り対策、脚側行進との違い、体格差のある散歩の安全管理は、次の記事で詳しく確認できます。

動画でもう一度確認する

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。