愛犬をなでたり抱こうとしたシチュエーションで、飼い主さんにがぶりと噛みつくトラブルに遭ってしまい、怖い気持ちを抱いた経験はありませんか?
愛犬に飼い主さんを噛むクセがあると、お散歩中にまわりの犬や飼い主にも噛みついてしまうのではないかと、気が気ではなくなることもあるんですよね。
今回の東京DOGSコラムでは、犬が飼い主さんを噛む理由と、その原因に応じた上手なしつけ方法をまとめて解説。
愛犬が噛むクセを少しずつなくして、安心の生活の取り戻すための参考に役立ててくださいね。
目次
犬が噛むのはこんな理由があった!?その原因を見ておこう
穏やかな性格の愛犬だと思っていると、なおさらに噛むクセがあると不安に感じるものですよね。
犬は噛むという行動が本能的なものと言われていますが、その頻繁にある噛み癖にはどのような原因・理由があるのでしょうか?
ここでは犬が飼い主さんや口に入れてはいけないものでも噛む原因を一緒に学んでみましょう。
本能的な性質によるもの
犬が頻繁に噛むクセがあるのは、本能的なケースが原因のひとつと考えられています。たとえば犬が眠そうにしている際、後ろからなど予期せぬタイミングで触れたり抱こうとしたことはないでしょうか?
犬が予期せぬタイミングで触れられると、びっくりした気持ちになって自分を守るため、おもちゃを取られないようにしようと本能が強く働き、攻撃的になって噛むことがあるのです。
しつけが間違っているのかもしれない
犬にとってストレスになるしつけを繰り返し、間違いに気づけないままでいると、犬は恐怖心・不安から自分の身を守るために噛み癖がひどくなってしまいます。
犬のしつけは根気と長い目で見ていく気持ちの余裕、大きな声で叱らず誉め言葉を伝えながらのしつけが正しい方法となるので、飼い主さん自身で犬のしつけの在り方を見直し・改善していくようにしましょう。
興奮や甘えによるもの
犬が噛む行動は、決してネガティブな意味・理由ばかりではないんです。
犬が頻繁に飼い主さんや物を噛むのは、今の状態が楽しくて興奮していたり、飼い主さんに構ってほしい、もっと甘えたいという欲求によるもののケースもがあります。
犬の噛む行動は、犬が求めていることを受け入れてもらえない、逆に楽しすぎてうれしい気持ちを表現しているケースもあるので、犬が楽しいと思える遊びを継続しながらも、噛んでいけないもの・シーンをしつけに入れて根気よく教えるようにしましょう。
犬が噛むクセを減らしていくために!今日から始めるべきしつけを解説
愛犬の、飼い主さんや物を頻繁に噛むクセをなくしていくために、ここでは今日から始めるべきしつけと、その方法、注意点をまとめて解説していきたいと思います。
噛むおもちゃを与える
噛むクセのある犬は、欲求が満たされていない、遊び足りないことも原因のひとつとなるため、噛んで遊ぶタイプのおもちゃを与えてみましょう。
そうすることで愛犬は有り余ったエネルギーを発散しやすくなり、歯やアゴを鍛えられることで健康のケアにもアプローチできます。
噛まれたときはしっかりとリアクションを取る
愛犬にがぶりと噛まれてしまった場合は、それがいけないことだと犬に学んでもらうために、
ポイント
- 「痛いよ!」
- 「NOだよ!」
とオーバー気味にリアクションを取ってみましょう。
そしてその場から離れ、愛犬をひとりにさせて1分程度そのままにしておきます。
この流れの繰り返しをしておくと、愛犬は徐々に「噛むと飼い主さんがいなくなってしまう」「もう遊んでもらえなくなる」と学習し、それが悪いことだと認識できるようになって噛み癖が治るようになります。
愛犬が噛む原因と理由を探っていく
愛犬が頻繁にモノや飼い主さんを噛むのは、
ポイント
- 今のおもちゃが気に入っていない
- 運動不足によってストレスを感じている
- 皮膚病や口内のかゆみ
などが原因になっている可能性があります。
愛犬がどうして噛むのか、その気持ちと原因に寄り添う対処法をすることで、本来の従順さが取り戻せるようになるはず。
また歯の生え変わりによる口内のかゆみ、皮膚病などによるトラブルは、決して自己判断をせずに獣医師さんやドッグトレーナーなどのプロにお任せしてケアをしてもらうようにしましょう。
噛むクセが頻繁にある犬は、その原因に応じたしつけや注意をしないと、いつまでたっても原因が解消されないのでクセが治せなくなってしまいます。
愛犬が何を求めているのか、どこか不具合がないか、内面と外側の両方から犬の状態を見ておくことも重要なポイントです。
~おわりに~
犬の噛むクセを、ご紹介したしつけで改善できるようになると、愛犬への思いがいっそうに強まり、より安心・充実した毎日を過ごせるようになるはずです。
今日からの愛犬のしつけでは、おもちゃや散歩時間、愛犬の健康状態にもしっかりと気を配って、徐々に噛むクセがなくなるより良い変化を期待してみてくださいね。