犬が唸る時のしつけトレーニング|状況に合わせたしつけを解説

犬が唸るのは恐怖心や警戒、環境の変化などによるストレスが原因のひとつと考えられています。
犬が唸る精神的な不安定さを早めに解決するために、今回は犬が唸る状況に合わせたしつけトレーニングを解説。
デリケートな犬の変化や行動をひとつひとつ確認しながら、唸る状況に応じたしつけトレーニングを早めに理解・実践して、愛犬と飼い主さんに安心の暮らし・環境を取り戻していきましょう。
目次
犬が警戒や恐怖心で唸る時のしつけトレーニング
犬が警戒や恐怖心で唸る時のよくあるシーンは、
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会ったことのない知らない人が近付いているため
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自身よりも身体の大きな犬に出会ったとき
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はじめて見るモノに対して
などがあります。
犬の警戒や恐怖心で唸るのは、自身を守るための自然な行動ですが、犬が出会った・見ても恐怖にはいっさいつながらないケースもあるので、ここでは過度な恐怖や警戒心を抱かせないしつけトレーニングを学んでみましょう。
しつけトレーニングのやり方
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犬におやつを上げ、遠い距離で唸る対象物を見せる
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唸りが収まったら少しだけ飼い主さんとの距離を縮めていく
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距離を縮めてもおやつを食べずに唸る場合は再度距離を取ってみる
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2と3の繰り返しのしつけトレーニングで、対象物が近付いても怖くはないことを根気よく伝えていく
何かを守る時に唸る場合のしつけトレーニング
犬が唸るのは、
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お気に入りのおもちゃやおやつを取られそうになったと感じた
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逃げる行動よりも守る行動が優先される
などの原因や理由があります。飼い主さんは犬とじゃれ合っているつもりでも、犬にとっては自身が大切だと思う対象物を取られてしまいそうなことに恐怖やストレスを感じることが。
ここでは犬が何かを守る際に唸る場合に大切な、「ちょうだい(離せ)」のコマンドによるしつけトレーニングをはじめてみましょう。
しつけトレーニングのやり方
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はじめに犬にご褒美のを見せて、守っているおもちゃを話したらご褒美をあげる
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おもちゃで繰り返し遊んであげる
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これまでのしつけトレーニングを繰り返し、おもちゃを離すまでの時間が短縮できたらコマンドを付けてトレーニングを再開
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飼い主さんが犬におもちゃを離してほしいタイミングで「ちょうだい」のコマンドを伝え、離したらご褒美をあげる繰り返しをする
犬に触れた時に唸る場合のしつけトレーニング
飼い主さんにとっては犬への愛情表現・信頼関係を深めるつもりでボディタッチをしたり、ハグをしようとすることもあるでしょう。
ただ飼い主さんのささいなこの行動が、犬にとってはストレスに感じたり、触れられたくない部分に触られてしまって怖い思いをしているケースも少なからずあるんです。
犬が触れられるのに特にストレスを感じやすいと言われているのは、
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尻尾
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足
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耳
などがあります。もし飼い主さんが犬のこの部位を触って唸ることが多いと感じた場合は、犬の不快感を取り除くしつけトレーニングで安心感を与えてあげましょう。
しつけトレーニングのやり方
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できるだけ子犬の内からあちこちに触れてその状況に慣れさせること
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犬にとって触られてイヤな部位は、足や耳にワンタッチ、短い時間のみ触れるようにする
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おやつやご褒美、褒める言葉を伝えながらスキンシップ、ボディタッチの時間を増やして慣れさせていく
ご飯中に唸る場合のしつけトレーニング
犬がご飯中に唸るのは、美味しい食べ物を守ろうと、取られたくない意識が強くなるため。ただこの状態は犬が安心して食事できていないサインでもあるため、次のしつけトレーニングをはじめてみましょう。
しつけトレーニングのやり方
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飼い主さんの手から少しずつフードを与えていく
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1のトレーニングで、犬はフードが取られるものではなく、飼い主さんの手から出てくるものだと学ぶようになる
犬が唸るのはそもそもどうしてなのか?
犬が唸ることイコール、とてもネガティブなイメージに捉えてしまう飼い主さんがほとんどなのではないでしょうか?
犬が唸るのは自然な生理現象、犬の本能でもあるため、唸ることを叱り過ぎたり、ココロの中での否定をし過ぎるのも良くないと言えます。
犬が唸る理由には、
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外出から帰ってきた飼い主さんに会えてうれしいと言う喜びの表現
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空腹をアピールしている
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お散歩がし足りない、まだまだ帰りたくない
などの過度な心配が必要のない原因があります。
逆に犬が、これまでのような元気がなく、動きが鈍くなったり、身体の後ろ側に触れようとする際に唸る場合は、病気やケガの可能性もあるため、早めに獣医師さんに見てもらうようにしましょう。
~おわりに~
大切でいとおしい愛犬がいつまでも唸っていると、何か大きな病気にかかっているのではないかと、とても不安に感じますよね。
犬が唸るのは、お伝えしたようにじゃれ合いや愛情表現によるものがあります。
あまりネガティブに捉えすぎず、ご紹介したしつけトレーニングを繰り返しながら、獣医師やドックトレーナーなどに相談して、適切なアドバイスを受けることもおすすめです!