ドッグランで遊びとケンカをどう見分ける?|警察犬ドッグトレーナーがサインと介入を解説

犬のしつけ
ゴールデンレトリバーの顔と上半身(イメージ写真)

ドッグランで犬同士が追いかけ合うと、「楽しんでいるのか、止めた方がよいのか」と迷うことがあります。唸り声が聞こえると、なおさら心配になるでしょう。

声の大きさだけで、遊びともケンカとも決められません。見るのは、両方の犬の動きと、離れたい時に離れられるかです。判断に迷う時は、遊びを続けさせず休憩を選んで構いません。

ここでは、犬同士のやり取りを見守る時の確認点と、無理をさせず終えるための準備を紹介します。犬の気持ちを一つの仕草だけで断定するための記事ではありません。

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

動画で見る、犬同士のやり取り

東京DOGSの公式動画では、ドッグランでの声、姿勢、犬同士の関わり方を手掛かりに、場面の変化を説明しています。

動画の犬と似た動きをしたからといって、目の前の組み合わせも同じ気持ちだとは限りません。遊び始めだけでなく、途中で一方の様子が変わっていないかを見続けます。

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遊びかどうかは、両方の犬を見る

遊びでは、身体が柔らかく動く、途中で動きを止める、追う側と追われる側が入れ替わるなどのやり取りが見られることがあります。前足を低くしてお尻を上げる姿勢も、遊びに誘う時に見られます。

ただし、この姿勢が一度あれば、その後も安全という意味ではありません。片方が誘っていても、もう片方は関わりたくないことがあります。体格差や走る速さの違いにも注意し、追っている犬だけを見て判断しないでください。

AKCの犬の遊びと争いの見分け方の解説でも、身体の柔らかさ、休止、やり取りの変化を併せて見ることが紹介されています。声が出ていることだけを理由に決めつけない見方です。

草の上に並んで座る2頭のゴールデンレトリバーの子犬
犬同士の相性は、写真や一つの仕草だけでは判断できません。(イメージ写真)

休憩を選びたい場面

  • 一方だけが追い続け、相手が離れようとしている。
  • 相手が飼い主の足元や出入口へ逃げても、追うのをやめない。
  • 身体の動きが硬くなり、じっとにらむような状態が続く。
  • 転がされた犬が起き上がったり、その場を離れたりできない。
  • 途中から相手を避ける、隠れるなど、最初と違う様子が出てきた。

一つの項目だけでケンカだと決めつけるための一覧ではありません。「このまま見ていて大丈夫」と言い切れない時に、接触を終える目安として使ってください。

マウンティングも、放っておけばよいとは考えません。理由を一つに決めるより、相手が嫌がっていないか、安全に離れられるかを確認し、続く場合は一度休ませます。

止める時に慌てないための準備

入場前に出入口や休める場所を確認し、犬から目を離さず近くで見守ります。走り始めてから遠くへ呼び続けるより、まだ反応が大きくないうちに、普段から練習している呼び戻しや移動の合図を使える位置にいましょう。

相手の飼い主とも「一度休ませます」と伝え、接触が落ち着いて離れられる段階で別々の方向へ移動します。出入口の近くへ犬を集めたり、混雑の中でリードを絡ませたりしないようにします。施設のルールとスタッフの指示を優先してください。

食べ物やおもちゃを犬の集団へ持ち込んで引き離そうとすると、取り合いになるおそれがあります。使用できる物は施設に確認し、争いの最中の呼び戻しを初めて試す場にしません。

噛み合いになった時は、人の安全も守る

興奮した犬同士の口元へ手を入れたり、間に身体を入れたりしないでください。首輪をつかめば安全に止められるとも限りません。周りへ助けを求め、施設のスタッフへ知らせてください。

事故の現場では、ほかの犬や人も近づけず、施設の指示に従って安全確保を優先します。家庭で読んだ手順だけを頼りに、噛み合う犬を力で扱おうとしないでください。

噛まれた可能性がある時は、毛の上から傷が見えなくても受診先へ相談しましょう。事故後の連絡や確認事項は、下記の噛みつき事故の記事でまとめています。

休憩した後、もう一度遊ばせるか

いったん離れた後も、相手を探して走り出そうとする、身体が硬い、休めないといった様子があれば、その日は終えて構いません。「仲直りさせるため」に同じ犬へ戻す必要はありません。

戻す場合も、相手の犬と飼い主の意向、混雑、休息できた様子を確認します。どちらかが離れたがるなら、その選択を尊重してください。遊びを長く続けたことより、安全に終えられたことを大切にします。

カーペットの上で横になる2頭の犬
遊びを長く続けるより、休める時間を大切にします。(イメージ写真)

ドッグランに行かない選択もある

犬同士で遊ぶのが好きな犬も、静かな散歩や人との遊びを好む犬もいます。ほかの犬と遊ばせることは、すべての犬に必要な課題ではありません。

毎回追われて逃げる、犬を見ると身体が硬くなる、噛みつきの経験がある場合は、ドッグランで慣らそうとせず、獣医師や実際の犬を見られるトレーナーへ相談してください。

仕草全体の読み方と事故後の対応は、次の記事で確認できます。

犬のボディランゲージの読み方|警察犬ドッグトレーナーが五つの観察を解説

犬が他の犬を噛んだ・噛まれたら?警察犬ドッグトレーナーが事故後の対応を解説

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