犬のしつけは「褒め方」が重要!プロが教える効果的な褒め方とコツ

愛犬にさまざまなしつけを教える際は、思うように上達できない・スムーズにしつけられないと悩み、ついイライラしたり怒ってしまうことがあるのではないでしょうか?

愛犬のしつけが攻撃的になってしまうと、飼い主さん自身も鬱屈が溜まったり犬の性格がゆがんだり過度に憶病になってしまう心配も…。

今回は愛犬のしつけを褒めながら行う必要性や重要性愛犬が喜ぶ褒め方のポイントをお伝えしてみたいと思います。

当スクールでも実際のお客様にご説明している内容になりますのでぜひ参考にしていただければと思います!

愛犬が喜ぶ正しい褒め方とは?必要性を合わせて解説!

犬を褒めてしつける習慣が身についていると、飼い主さんとの信頼関係が深まり維持できたり、心配な問題行動の未然予防、心身の健康といろいろな面にアプローチすることができます。

ここでは褒め上手な犬の飼い主さんも実際に実践していると話題の、愛犬が喜ぶ正しい褒め方とそれぞれの必要性について詳しく解説してみたいと思います。

愛犬の名前を呼びながら褒める

愛犬が喜ぶ正しい褒め方、初めにご紹介するのが、名前を呼びながら褒めてあげるということ。

トイレが上手くできたり、飼い主さんのコマンドにしっかり反応して、犬ならではの従順な姿を目にした時は、愛犬の名前をプラスして「〇〇〇、いい子だね!」「〇〇〇、よくできたね!」と思いっきり褒めてあげましょう。

すると愛犬は、自分の名前を呼んでもらうことが嬉しくて楽しいことだと認識し、飼い主さんにもっと褒めたり撫でたりしてもらいたくていろいろなしつけを学ぼうとするようになります。

また愛犬が自分の名前=褒めてもらえる、撫でてもらえると嬉しく楽しいことだと学ぶと、呼び戻しのしつけをした際にもすぐに飼い主さんのもとに戻ってさまざまな危険から愛犬を守ることにつながるでしょう。

ゆうと
ワンちゃんの名前を呼びながら褒めてあげると自身の名前に対して好印象を与えることができるので効果的です!
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感情を込めた褒め言葉を意識的に使う

実は飼い主さんの褒める言動は、愛犬にとっては単純な音という認識が少なくないと言われています。

愛犬に注意をする際は、感情を込めずに声を一定の低めトーンで叱ることがしつけの基本となりますが、褒める際は逆に声のトーンをあげて感情豊かな褒め方が効果的になるのです。

愛犬を叱る時は低め一定のトーンで、愛犬を褒める際には高めでトーンを変えた感情豊かな褒め方を心がけると、愛犬は注意されている・褒められているの見極めや判断ができるようになり、しつけの成功に結び付きます。

愛犬が特に喜び、しつけを学ぼうとする正しい感情を込めた褒め方は、

ポイント

  • 笑顔で名前を呼びながら褒める
  • 「いい子!」「よくできたね♪」という褒め言葉を伝えながら頭や首筋を撫でる
  • 叱る時とはまったく違う高いトーン、声音を意識する

の3つとなり、この褒め方を押さえておくとメリハリが活きる分愛犬にも飼い主さんの嬉しさや喜びを伝えて信頼関係の深さにアプローチできます。

ゆうと
ワンちゃんがお利口な時には遠慮せず、人間の"嬉しい"感情をワンちゃんに思いっきり褒めて伝えてあげてください!
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状況に応じて冷静に褒めることも重要

愛犬を褒める際には、できるだけ感情を豊かに、声のトーンを工夫することがポイントとお伝えしましたが、正しい褒め方は愛犬の状態やシチュエーションによって、臨機応変にフレキシブルに変えていく必要もあるんです。

たとえば、お散歩中で他の飼い主さん・犬がいる場では、あまり感情豊かに褒めてしまうとまわりに迷惑がかかったり、興奮を抑えるような局面、又は過剰な褒め方が他の犬への刺激になることも少なくはありません

愛犬への感情豊かな褒め方は、逆に遊んでもらえている・甘えさせてもらえると愛犬が油断し、落ち着きなく吠えたり甘噛みをしてくる心配もあります。

お散歩中や興奮を抑えたい時など静かにしなければならない状況、シチュエーションでは、小さめの声でやさしく、ゆっくりとしたテンポで「いい子だね」「かわいいね」と褒めてみるようにしましょう。

この褒め方は、落ち着きなく動き回る愛犬を落ち着かせ、穏やかな状態に変えるおすすめの方法となっていますよ。

ゆうと
実は褒め方には「種類」があって「発散の褒め方」「抑制の褒め方」があります。

プロは意識的に使い分けているので皆様もぜひ参考にしてみて下さい!

愛犬を褒める時のおもちゃ・おやつの活用に注意!

愛犬にしつけを教える際は、おもちゃやおやつを使うことが常ですが、正しい褒め方におやつやおもちゃを使うことは、注意しておきたい点がいくつかあります。

おもちゃやおやつに頼り過ぎずに愛犬を褒めてしつける、効果的な方法と押さえておきたい注意点を一緒に見ていきましょう。

おもちゃやおやつでの信頼関係はニュアンスが違う

愛犬をしつける時に頻繁に活用するおもちゃやおやつですが、褒める時に一緒におやつやおもちゃを使ってしまうと、愛犬はしつけを覚えようとするよりも「お気に入り(おやつやおもちゃ)がもらえるから従う」という間違った認識をしてしまうことがあります。

おやつやおもちゃは、使い所が重要になり「褒めるのと一緒」にオヤツやおもちゃを使うのがベストです。

コレができていないと犬からすると「オヤツをもらうことが報酬」になってしまいます。

さらにいうと「オヤツ(おもちゃ)がないと動かない子」になってしまう可能性があるということ。

最終的には飼い主さんから「褒めてもらうこと」「認めてもらうこと」が犬の報酬や喜びに繋がるのがベストなので必ず褒めながらオヤツやオモチャをあげてみてください!

ゆうと
オヤツやオモチャの使い方は「褒めるのと一緒」が大切です!

おやつの量を減らしながら褒めてしつける

愛犬をしつけたばかりはおもちゃやおやつの活用を推奨しますが、少しずつ与える量を減らしていくと、おもちゃやおやつがなくてもコマンド・アイコンタクトのみで愛犬がしつけを覚え、正しくマスターできるようになります

なので、毎回あげていたおやつを「2回に1回にあげる」等の方法少しずつオヤツやオモチャをあげる回数自体を減らしてみてください

ゆうと
「飼い主さんからの褒めと承認」に対して喜びを感じるようなワンちゃんを育てていくのが理想です!

さいごに:プロトレーナーのぶっちゃけ

世の中にはワンちゃんのしつけに対してのさまざまな情報があります。

「ルアートレーニング」

「叱るしつけ」など…

どの情報が「合っている」「間違っている」ではないと思いますが、長年の業界経験歴と経験則から言えることはワンちゃんを「褒めてのばすこと」はとても重要だと思います。

なぜなら褒めるしつけは人と犬双方が負担なく向上していけるから

そして「褒め方のコツ」や「褒め方の理論」もありますので、この記事をぜひ参考にしていただければと思います!

まとめ

愛犬の名前を呼んで褒めたり、感情豊かな言葉でしつけることは、犬が持つ愛情深さや従順さを引き出すアプローチになります。

愛犬を褒めてしつけるたびに問題行動が少なくなる良い変化を期待して、今日からの褒めるしつけをスタートしてくださいね!

 

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ドッグトレーナー(犬しつけ社長)

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□日本警察犬協会公認ドッグトレーナー □家庭で今すぐ使える"しつけ情報"を発信中! ◎ダメ飼い主→修行10年→資格取得→独立→□しつけ教室を運営中!

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