家族同然の愛犬ですので、しつけは優しく楽しくが理想・基本ですが、愛犬の問題行動がなかなか治らないと、
「このレベルのしつけではだめなのかな?もっと厳しくしつけすべき?」
と悩んだり迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?
そして教えたしつけを愛犬がなかなか覚えられないと、つい厳しく当たって自己嫌悪してしまう飼い主さんも多く、バランスの取り方が難しく感じてしまうものですよね。
今回はそんな悩みを持つ飼い主さんに、厳しくしつける愛犬への影響と正しいバランスの取り方をプロ目線で解説。
実際にしつけ教室を運営しているプロトレーナーが体験談なども踏まえてわかりやすく解説しますのでぜひ最後までご覧になってください。
目次
愛犬のしつけは厳しくした方が良い?犬への影響とは?
愛犬の問題行動がなかなか治らず、今のままのしつけでは対応が難しいと悩むと、迷いはありつつも厳しくしつけた方が良いと感じてしまうことでしょう。
では、本当に愛犬のしつけは厳しくした方が良いのか、ベストなバランスや厳しくしつける心配な影響を具体的に解説してみたいと思います。
愛犬のしつけは「褒める」「楽しく」が基本!
東京DOGS運営の褒める犬のしつけトレーニング・コラムでは、繰り返ししつけは「褒めて、楽しく」が基本であることをお伝えしてきました。
愛犬のしつけを厳しくするだけでなく、褒めて楽しい内容に見直し調整していくことには、
ポイント
- 厳しくしつける飼い主さんの罪悪感がそもそもなくなる
- 愛犬にとって心地よく楽しい、遊び感覚のしつけになる
- 褒めることが愛犬の成功体験になり、本来の利口さや従順さを引き出す
- 厳しくしつけることの愛犬への悪影響がそもそもなく安心
- 犬の集中力の向上
- 愛犬が反抗的になることが少ない
などなど、いくつものメリットや飼い主さんにとっての安心、愛犬にとっては楽しく心地よいと思える要素があります。
飼い主さん自身も、叱ってばかりで厳しくしつけるやり方は、フラストレーションが溜まり自己嫌悪に陥ってしまうリスクが高いと言えます。
愛犬のしつけの理想は、褒めて楽しくを心がけることが飼い主さんと愛犬両方にベストなやり方と言えます。
NG行動に関しては厳しく注意してOK
おすわりやお手などの基本コマンド、トイレトレーニングなどは楽しく褒めながらが基本ですが、
ポイント
- 急な飛びつき
- 噛み癖
- 無駄吠え
- 他の犬や飼い主さんへの威嚇
- イタズラ
といった問題行動が繰り返し見られる場合は、厳しくしつけ・注意をすることも必要な場合もあります。
ただ、厳しく注意と言っても毎日何分も繰り返してしまうのは、愛犬にとってのストレスや恐怖、のちの飼い主さんの自己嫌悪にもつながるため要注意。
愛犬の問題行動への対策は、できるだけ短い言葉で厳しく「NO(だめ)だよ!」といつもよりも低めのトーンで注意すると、いつもとは違った飼い主さんの様子に愛犬は気づき、悪いことなのだと理解できるようになります。
愛犬にいつも厳しくしつけると…?心配な悪影響を解説!
愛犬にいつも厳しく、カリカリと接してしまうと飼い主さんが思う以上の悪影響が出やすくなります。
意外に知られていなかった、愛犬への厳しいしつけとはどのようなものなのか、具体的なパターンと悪影響をまとめてみました。
厳しいしつけのありがちなパターンとは?
厳しくしつける、といっても飼い主さんにとって考え方や価値観が異なるものですが、一般的には以下のようなしつけが厳しいと言えるパターンになります。
ポイント
- 一切褒めず、怒鳴る、叱るといったしつけが常
- 飼い主さん自身がカリカリ、イライラしていつも接している
- しつけを覚えてもご褒美のおもちゃやおやつを与えない
- 愛犬自身が委縮している、近寄ってこない
- 体罰
- 愛犬が過剰に反抗的になる
愛犬を厳しくしつける悪影響とは?
愛犬に厳しくしつける悪影響を詳しくまとめてみました。
愛犬が委縮してしまう
厳しくしつけることが習慣になっていると、言葉も短く威圧感があり、飼い主さんのイライラが顔に出てしまって怖い雰囲気をまとうようになってしまいます。
犬は意外にデリケートで飼い主さんの変化に敏感に反応するため、常に厳しくしつけていると愛犬が委縮し、信頼関係の構築やコミュニケーションがとれないなど、愛犬と楽しめる日常・行動が減ってしまうリスクがあるんですよ。
攻撃的な性格に変わってしまう
飼い主さんの厳しいしつけが常態化していると、愛犬は恐怖心から自分を守ろうと、攻撃的な性格に変わってしまうことがあります。
厳しくし過ぎのしつけで愛犬が攻撃的になると、噛み癖や吠え癖、飛びつきなどの問題行動がぶり返し、
ポイント
- 最初から正しいしつけをやり直す羽目になる
- 近所迷惑につながる
- 飼い主さんや他の犬のケガ
- 問題行動の悪化
などの悪影響が出てしまい、ここまでにしつけで覚えさせたことがムダに、一からのやり直しになる心配もあると言えるのです。
おわりに
愛犬のしつけはいつも楽しく褒めながら、問題行動やダメな部分にはひとこと厳しく注意する、メリハリを持たせることが基本になります。
このポイントを押さえておくことで犬ならではの学習能力や理解力の高さ、従順さを引き出すことができるため、楽しく褒めながらのしつけを心がけていきましょうね!