【プロ解説】犬のしつけの「ちょうだい」の教え方を簡単解説!

犬はおもちゃやエサはもちろん、ときには飼い主さんに必要な大切なアイテムを自分のものとして強く噛んだり、伏せの体勢で隠してしまう習性があるものですよね。

犬にとって大切なものと、噛んだりカラダの内側に隠してしまってはいけないものの区別をしっかりとしておくために、「ちょうだい」のしつけは必要不可欠なしつけトレーニングになります。

今回は犬のしつけのちょうだいについて、それが必要なしつけである理由や、トレーニングのコツ、注意点を合わせてお伝えしてみたいと思います。

犬のしつけの「ちょうだい」にはこんな必要性がある

犬のしつけの「ちょうだい」にはこんな必要性がある

犬にしつける「ちょうだい」のトレーニングは、お家・お散歩時間ともにこのしつけが必要になるシーンが数多く存在しています。

犬と飼い主さんの安心の暮らしを守るために必要なちょうだいのしつけについて、トレーニングをしておくべき理由を一緒に学んでみましょう。

犬の過度な防衛行動を防ぐため

犬にちょうだいのしつけが必要なのは、下記のシュチュエーションがあります。

ポイント

  • おもちゃを加えたまま長時間離さない
  • 飼い主さんとの無理な引っ張り合い
  • お散歩時の拾い食いへの対処
  • ご自宅内でのイタズラの対処
  • 食器やおもちゃなどへの執着の改善

上記のような犬の過剰な防衛行動を防ぐためでもあります。

犬は、自分が離したくないものを、おもちゃやエサ、飼い主さんの大切なアイテムとはかかわらずに長時間噛んでしまう習性があるため、犬の健康面や飼い主さんのストレスを強くしないためにも、ちょうだいのしつけは早めにトレーニングしておくべきしつけとなっています。

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犬と飼い主さんに生じるリスクを回避するため

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犬にちょうだいのしつけを行うことは、おもちゃを長時間噛んで犬の健康面に良くない影響を与えるのを防ぐことの他にも、口に入れてはいけないものを誤って噛み続けてしまう、そんなトラブルを防ぐためにも有効です。

犬が噛んだり、間違って口には入れていけないものを、飼い主さんが取ろうと焦ってしまうと、余計に犬はそれを守ろうと噛む力を強くし、それが習慣になってしまいます。

すると犬が間違って飲み込んではいけないものを口に入れ、病気や手術などのリスクにつながる心配が…。

犬にちょうだいのしつけを教えておくことは、飼い主さんが落ち着いた判断をしながら犬に口に入れたものを出してもらう安心感にもつながり、リスクの回避がスムーズになっていくのです。

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犬のしつけ【ちょうだい編】犬にちょうだいを覚えてもらうためには?

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何かを自分のものとして噛んだり、口に入れたまま長時間その状態でいることが決してめずらしくはない犬。

ここでは犬と飼い主さんのリスク回避に必要な、ちょうだいのしつけを覚えてもらうコツ、具体的なやり方についてお伝えしてみたいと思います。

ロープ状のおもちゃでちょうだいのしつけを

ロープ状の犬専用のおもちゃは、ドッグトレーナーや獣医さんなどのプロも推奨しているおすすめのちょうだいのしつけ方。

犬とロープの引っ張り合いっこをしながらのちょうだいのしつけは、犬にとって楽しく何かを覚えようと意識が働く時間でもあるため、ロープ状のおもちゃを常備して、繰り返しやさしい言葉でちょうだいを伝えながらトレーニングをしましょう。

またロープ状のおもちゃは、引っ張り合いをすることで犬とのコミュニケーションが深まり、逆に引っ張らないと犬は飼い主さんに遊んでほしいがために、ちょうだいのしつけを覚えるようになるのです。

手の動きを止めておもちゃを見せながらちょうだいをしつける

ロープ状のおもちゃや、引っ張り合いができる犬専用のおもちゃを使いながら、ときどき手の動きをぴったりとストップしてみましょう。

その際、「ちょうだい」のやさしい声がけをしながら、同じタイミングで犬におやつを近付け見せると、犬はおもちゃよりもおやつへの意識が強くなり、自然にちょうだいのしつけができるようになります。

引っ張り合いの遊びでおやつを犬に与える際には、犬の後ろ側ではなく、正面から目線を合わせて行うことがやりやすく、犬も加えていたおもちゃを自然に離すようになるはずです。

おもちゃのバリエーションを増やしてちょうだいのしつけを

犬はひとつのおもちゃでは飽きてしまうことがあるので、

ポイント

  • 犬が一人で遊べるタイプ
  • 飼い主さんと一緒に遊べるおもちゃ
  • 犬が取ってくる必要のあるおもちゃ

などのバリエーションをいくつも準備しておくようにしましょう。

バリエーションが充実したおもちゃは、犬の飽きを予防し、さまざまな遊びができることで、ちょうだいのしつけがスムーズになります。

また犬がひとりでおもちゃで遊んでいる際には、犬の正面に行って目線を合わせて近付き、「ちょうだい」とやさしく声がけをしながらおもちゃと交換するしつけもおすすめです。

おやつを食べ終わった後は、ちょうだいができたことをよく褒め、体を撫でてコミュニケーションを深めるようにしましょう。

まとめ

東京Dogsまとめ

犬にスムーズに「ちょうだい」のしつけを教えるためには、遊びをしながらも犬が自然に噛んでいるものを口から出し、離すような声がけ・おもちゃの工夫・おやつの活用が重要なポイントになります。

噛み癖の改善・予防にもつながる犬のちょうだいのしつけで、いっそうにお利口さんな愛犬に変わっていく変化をぜひ期待してみてくださいね。

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ドッグトレーナー(犬しつけ社長)

東京DOGS 褒める犬のしつけトレーニング
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松尾ゆうと

□日本警察犬協会公認ドッグトレーナー □家庭で今すぐ使える"しつけ情報"を発信中! ◎ダメ飼い主→修行10年→資格取得→独立→□しつけ教室を運営中!

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