成犬よりも活発な子犬の飛びつきは、飼い主さんにとって愛らしい行動に映ることもありますが、シチュエーションにかかわらずに飛びつきがあると、思わぬ事故やハプニングなどの心配なトラブルが起こる可能性も。
今回は子犬の飛びつきに悩む飼い主さんに向けて、そのクセを直す必要性と上手なしつけのコツをわかりやすく解説!
子犬の飛びつき癖を直しながら、飼い主さん・愛犬が安心に暮らせる日常を取り戻すための参考にしてくださいね。
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目次
そもそも仔犬はなぜ飛びつく?
仔犬の飛びつきには「愛情表現」「コミュニケーション」「甘えたい」といった「プラスの愛情表現」が主なものです。
なので犬の行動心理を理解した人から見ると、「微笑ましい行動」ととれる部分もあります。
ただ人間と共生していく上では、仔犬の飛びつきが問題行動や思わぬ事故につながることも。
「ヒト様を転ばせてケガをさせてしまった。」
「リードを引っ張られて引き倒してしまった」などなど、、
なので、仔犬期の頃から飛びつきをなくしていくのがベストだと言えます。
【子犬の飛びつきを直す】しつけの必要性とは?
子犬の飛びつきは活発で好奇心旺盛な性質だからこそ飼い主さんにとっては自然に感じますが、飛びつきが頻繁だと良くない影響につながってしまう心配もあるんです。
ここでは子犬の飛びつきクセを直すためのしつけがなぜ必要なのか、目的と必要性を一緒に学んでみましょう。
噛む、人が倒される、興奮グセを行動を防ぐため
子犬の飛びつきのターゲットが人間の場合は、そのほとんどが
ポイント
- 顔を舐めるため
- 噛む、噛みつき、甘噛みをしたいため
- 過度の興奮
という目的があり、これらの行動は飛びつきに付随していると考えられます。
子犬の飛びつきがシチュエーションに問わず頻繁にあると、愛犬はもちろん飼い主さんやお散歩中に出会った犬やその飼い主などが思わぬハプニングに巻き込まれてしまうリスクが高まるため、早いうちにしつけで直していく必要があるのです。
子犬の事故やケガを未然に予防するため
子犬は成犬に比べると純粋で好奇心が強い性質を持つため、いつでもどこでも飛びつくクセがあると、動くもの・興味を持つものすべてに飛びつこうと本能が動いてしまいます。
子犬の飛びつきはこのようなことから、通行している自動車や自転車とそれだけ接触してしまうリスクを高める行動でもあります。
子犬の飛びつきのクセを直すしつけは、愛犬が飼い主の制止を振り切ってさまざまな危険行動を取る未然の予防策にもなるのです。
また子犬の飛びつきは飼い主さんがまだ飛びつきしやすいシーンを十分に把握・察知できていない可能性も少なくはありません。
子犬を迎え入れ、飼い始めたばかりの飼い主んさんにとって、愛犬の急な飛びつきは転倒によるケガのリスクも心配になるため、愛犬と飼い主さんの安全を守るためにも飛びつき癖を直すしつけは必要不可欠となります。
【子犬の飛びつきを直すしつけ】飛びつきが起こりやすいシーンとしつけのコツ!
子犬の飛びつきクセを早めに直すためには、飛びつきが起こりやすいシチュエーションと、それぞれに応じたしつけのコツを理解・実践していくことが重要なステップになります。
ここでは子犬が飛びつきやすいよくあるシチュエーションと、それぞれに応じたベストなしつけ方法を一緒にチェックしてみましょう。
子犬が飛びつきやすいシチュエーション
子犬の飛びつきは、子犬時代の落ち着きのなさや興奮、飼い主さんへの愛情行動や構ってほしいなどがその原因になると考えられています。
子犬が飛びつきやすいシチュエーションを押さえて、しつけの準備をさっそく整え、スタートしていきましょう。
ポイント
- 飼い主が外出から帰ってきたシーン
- 子犬がエサやお散歩をねだっている時
- お散歩中に知っている第三者や犬に出会った時
- 家に来客があった時
- 遊びのとき
子犬の飛びつき癖を直すしつけ方法
子犬の飛びつき癖を直す、飛びつきが起こりやすいすべてのシーンで実践できるしつけ法を見ていきましょう。
おすわりをさせて飛びつきをなくす
1.リードと首輪をつけた状態を作り、おやつやおもちゃを用意します。
2.犬が飛びついてきた瞬間に、決して慌てず大きな声を出さずにおやつやおもちゃを上のほうに見せながら、仔犬の顔を上に向かせます。
3.「おすわり」のコマンドを伝えながら、右手でリードを上に軽く引きながら、左手でお尻の部分をやさしく撫でておすわりをかけましょう。
上記の手順で取り組むと、子犬は飛びつきよりも意識がおやつやおもちゃに向けられ、おすわりをするともらえると学習するため、飛びつきによる問題行動が徐々に減っていくようになります。
飛びつき状態の子犬をしばらく無視する
お家にいながら手軽に、じっくりと時間をかけてできる飛びつき改善のしつけは、子犬の飛びつきを無視することによって、子犬は「騒いでも良いことがない、飼い主さんに構ってもらえない」とマイナスな意識を持つ分、飛びつきのクセがなくなっていきます。
ポイント
飛びついている子犬をしばらく無視し、子犬が疲れておとなしくなったタイミングでおすわりのコマンドを伝え、座ったら思いっきりその行動を褒めてあげるようにしましょう。
繰り返しのしつけで、たまにおもちゃやおやつを与えるサプライズをプラスすすると、子犬はおとなしくしている方がいいこがあると学習し、飛びつきクセの改善・予防につながっていきます。
子犬の欲求不満を理解し、改善していく
子犬の飛びつきは、欲求が満たされていないことで頻繁になることがあります。
そのため、
ポイント
- 子犬が十分に遊べるおもちゃやテリトリーがあるか
- 美味しいエサやおやつの見直しと準備
- 散歩や飼い主さんとのコミュニケーションの時間、頻度の見直しと改善
などにポイントを置き、子犬の欲求を満たしやすい環境とシーンをいくつも作っていくようにしましょう。
まとめ
子犬にとって飛びつきは、飼い主さんや第三者、他の犬への挨拶のような行動でもあります。
その愛らしい行動をしても良いシーンとしてはいけないシーンを子犬の内から覚えさせるため、今日からのしつけの積み重ねで子犬の成長を見守っていってください!