クレートトレーニングは、限られたスペースになるので愛犬を入れる「クレートのしつけは難しい」と感じてはいませんか?
今回は、愛犬にとって安全で安心できるスペース確保や、愛犬との旅行、飼い主さんがひとりの時間を持ちたい時にも役立つ、クレートトレーニングのしつけポイントを解説。
愛犬のクレートトレーニングを行う目的やメリットを合わせて参考にしながら、愛犬と飼い主さんに便利な環境・暮らしを実現してくださいね。
目次
愛犬のクレートトレーニング!しつけをする目的とは?
クレートは限られたスペースでもあり、「愛犬を閉じ込めてしまう」と飼い主さんが抵抗を感じる飼い主さんも少なくはないでしょう。
ですが犬のクレートトレーニングが形になってくると、愛犬との暮らしをもっとラクにおくることができるようになり、愛犬の安心と安全を守るために欠かせないしつけになるんです。
愛犬のクレートトレーニングには、
ポイント
- 愛犬と車で移動する際の安全確保
- 一緒に旅行などを楽しめる
- 愛犬の寝床としての活用
- 入退院時の一時的な保護
- 災害時の居住スペースの提供
- お留守番時の居住スペース
といった目的・必要性があります。
また子犬の時期からのクレートトレーニングは、環境の変化や母親から離れてしまった不安をなくしていけます。
愛犬が落ち着ける場所を確保して精神面での安らぎを得ることや今後の豊かなドッグライフを送る上で欠かせないトレーニングになります。
犬のクレートトレーニング!しつけのコツ、注意点とポイントを押さえておこう
愛犬にクレートトレーニングをしつける際には、「クレートが安心できる、居心地の良い場所」だと認識させることがポイントになります。
クレートトレーニングを愛犬がマスターできると、飼い主さん自身の時間の確保にもつながり、お互いの安定したメンタル面を守りながら快適な暮らしを維持していくことができます。
ここでは犬のクレートトレーニングについて、基本と応用、知っておきたい注意点を詳しくお伝えしてみたいと思います。
クレートトレーニングを行う前の事前準備
愛犬のクレートトレーニングを行う前には、
ポイント
- クレートを室内に置いて愛犬の目に留まるようにする
- 愛犬がクレートに入ろうとしてもコマンドを出さずに好きなように出入りできる環境をつくっておく
というふたつの事前準備を整えておくことがポイントです。
あらかじめ室内にクレートを用意しておくと、「もともと家にあるもの」と愛犬が認識し、恐怖心を抱く心配が少なくなります。
子犬や好奇心旺盛な犬種の場合は、自らクレートに近づいて行って入ろうとするケースもあるため、この時は遊びの一環としてしつけをせず自由にさせるとクレートトレーニングの実践がスムーズになりますよ。
step①愛犬をクレートに導く
愛犬の好きなおもちゃやおやつを使って、少しずつ愛犬をクレート内に導いていきましょう。
はじめはクレートが見慣れないため怯えたり吠えたりすることが少なからずあるため、お気に入りのおもちゃやおやつで誘導したり、抱っこや背中を撫でながらクレートに誘導するとワンちゃんが嫌悪感を抱くことなくスムーズになれてくれます。
step②コマンドを出す
おもちゃやおやつで愛犬をクレート内に誘導したら、
ポイント
- 「ハウス」
- 「イン」
- 「おうち」
といったコマンドを出してみましょう。
おやつやおもちゃを使いながらコマンドを繰り返し出していくと、愛犬は「クレート内が楽しい、落ち着く場所」「おやつやおもちゃがある楽しい場所」と認識するようになります。
愛犬がクレートに入る際のコマンドは、いろいろなコマンドを伝えてしまうと混乱しやすくなるため、いつも同じフレーズをつかい一貫性をもって伝えるようにしましょう。
step③思いっきり褒めてあげる
愛犬のカラダすべてがクレート内に収まったら、
ポイント
- 「よしよし、いい子だね!」
- 「安心して過ごして大丈夫だよ」
- 「グッド」
という褒め言葉と、愛犬が安らぐような言葉を繰り返しかけてあげるようにしましょう。
また再度、愛犬のお気に入りのおもちゃやおやつをあげることも、クレートトレーニングを時短で覚えてもらう効果的な方法になります。
step④「マテ」「ストップ」のコマンドからそっと扉を閉める
愛犬のクレートトレーニングで犬がクレート内に入ったとしても、クレート内は慣れない場所なのですぐに飛び出してしまうことが少なくはありません。
愛犬のクレート内で過ごす時間を少しずつ伸ばしていくために、
ポイント
- 「マテ」
- 「ストップ」
- 「ステイ」
というコマンドを繰り返し出してクレートの環境に愛犬を慣れさせていきましょう。
これまでよりも、愛犬がクレート内にいる時間が長くなったら、マテのコマンドを出しつつゆっくりとクレートの扉を閉めます。
この時、
ポイント
- 愛犬が怯えている、怖くて吠えているのに無理に扉を閉める
- クレートから出ようとする愛犬を押してクレート内に入れようとする
- 扉を閉めてからの放置時間が長すぎる
といったNGしつけがあると、愛犬は「クレートは怖い場所」と認識してしつけが上手くいかなくなってしまいます。
どんなにお利口さんでのみ込みが早い犬でも、クレートトレーニングの初めての体験は好奇心よりも不安が先立ってしまうため、愛犬の状態に合わせたしつけをコツコツ続けてみてくださいね。
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おわりに
愛犬がクレートトレーニングをマスターできるようになると、飼い主さんの不安や心配も少しずつ解消され、しつけの気持ちの余裕が生まれるようになっていきます。
犬を迎え入れたら早い段階でクレートトレーニングをはじめ、大切な愛犬の安心と安全を守っていってくださいね。