普段はおとなしいのに、愛犬が噛みついてきて困ったことはありませんか?
この記事を読むと愛犬がなぜ噛んでくるのか。その際の具体的な理由と対処法が理解できるようになります。
なぜなら、実際に僕が犬のしつけトレーニングの現場で使っている理論と対処法になり、多くの改善の実績があるからです。
この記事を最後まで読めば、愛犬の「噛みつき」に対する具体的な対処法が身につけられます!
目次
犬にとっての「噛む」ということの大切さ
愛犬が噛んでくる理由というのは、さまざまな物があります。
「ごはんを食べるため」「自分を守るため」「甘えるため」「コミュニケーション」「攻撃の意思表示」などさまざま。
いずれにしろ、「噛む」という行動は、その子の「感情表現」であり、「意思表示」です。
そして「欲求の発散」や「運動不足解消」などの意味もあり、犬が健全に生きていく上で、「噛む」という表現は、大切な行動のひとつです。
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1.自分を守ろうとして噛みつく
お散歩中、いきなり見知らぬ人に触られて噛みつく。
爪切りや耳そうじなど、お手入れの際に噛みついてくる。
など自分を守ろうとして「噛みつき」の行動がでる場合があります。
我々人間も、道端でいきなり見知らぬ人に抱きつかれたらとっさに振りほどこうとするはず。
犬の場合も一緒です。
恐怖を感じる対象を「噛みつくこと」で排除しようとする場合があります。
この場合は、不安やストレス原因となる物を「適切に取り除いてあげること」と共に「怖いという意識を転換してあげる」ということが大切。
例えば、爪切りや耳そうじの際は、大好きなおやつをあげながら、優しく慣らしてあげること。
ご家族以外の第三者に協力してもらい、褒められて大好きなおやつをもらう経験を積むことなどです。
それと同時に、愛犬が「噛まなくてもいい環境」を人間が作り出してあげるのが大切です。
犬が自分を守ろうとして噛みつくというのは、人間が思っている以上に犬にとってはストレスになります。
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2.「甘え」で噛みつく
これは一般的に「甘噛み」と呼ばれるもの。
読んで字のごとく、「甘える表現」で噛んでいる行動です。
「お母さんのこと大好きー!」「もっと遊ぼうよー!」と言った笑顔の表情で噛みついてきているのがほとんど。
この甘噛みをしてきたときに、頭ごなしに叱ってしまったり、突き放したりしてしまうと、笑顔で甘えてきた犬の心を排除することになり、犬の心のよりどころが無くなってしまいます。
なので、無闇に叱ったりせず、安心して噛めるものを与えてあげるということをするのがおすすめ。
具体的には、犬用の知育おもちゃや少しかためのガムなどを与えてあげることが有効です。
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3.病気やケガなど
普段は体のどこを触っても嫌がったりしないのに、特定の部位を触ろうとするときに噛みついてきたりする行動。
これは体の異変(炎症、腫瘍、壊死など)が起こっている可能性があるので、かかりつけの獣医さんの指示を仰ぐのが適切です。
その他の特殊な噛みつき
突発性攻撃症候群(とっぱつせいこうげきしょうこうぐん)=レイジ・シンドローム
突然なんの前ぶれもなく噛みついてくる行動。
本当になんの前ぶれもないです。
犬歯を見せたり、毛を逆立てたり、目つきが変わったりという些細な兆候なく噛みついてくるもの。
そして、噛みついた後に悪びれる様子もなく、犬自身の意識もないというもの。
スパニエル系・テリア系・レトリーバー系に多くみられると言われています。
しつけやトレーニングだけではなく、病気として向き合わなければいけない場合もあります。
番外編 プロトレーナーとしてのぶっちゃけ
これまで、いくつかの犬の噛みつきと対処法をお伝えしました。
ですが、中には噛みつきの強度がつよく「血が出るくらい噛んでくる」という場合もあるかもしれません。
ご自身で取り組むことで改善していける場合もありますが、「血が出るくらい噛みついてくる」場合は、一度でもいいのでプロのトレーナーさんに見てもらうのが有効だと思います。
料金はかかってきてしまいますが、今後の愛犬との一生を考えたときに、早い段階でプロのアドバイスを仰ぐのは非常に有益だと思います。(ポジショントークみたいになってしまいましたがすみません。)
いかがでしたか?
この記事では、愛犬の「噛みつき」の理由と対処法を解説しました!
愛犬が噛みついてくる理由と、その状況に応じた対処法がわかれば、愛犬の噛みつきを軽減でき、ストレスフリーな愛犬とのドッグライフが送れるはずです!