ふわふわの見た目と長いヒゲがキュートなシュナウザーは、その可愛らしい見た目から穏やかでしつけがしやすいイメージがありますが、吠え癖に悩む飼い主さんは少なくないよう。
今回はシュナウザーの噛み癖に悩む飼い主さんに向けて、プロのドッグトレーナーがシュナウザーの性格や性質、噛み癖の原因と効果的なしつけ策を詳しく解説!
しつけ教室や犬の幼稚園で実際に実践しているシュナウザーのしつけを、プロの目線で詳しくわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
ぜひ、最後までご覧になってくださいね。
こんな方におすすめ
- シュナウザーの噛みぐせで悩んでいる
- シュナウザーの興奮ぐせで悩んでいる
- シュナウザーのしつけで悩んでいる
- これからシュナウザーを飼いたい方
目次
シュナウザーってどんな犬?性格やタイプを知っておこう!
シュナウザーの噛み癖に悩んでしまったら、まずはこの犬種がどんなタイプなのか性格や特性を知っておくことも、噛み癖予防・改善のしつけの方向性や目的が見つかりやすくなるはずです。
さっそく、シュナウザーの特性や性格を一緒にチェックしてみましょう。
穏やかさと気の強さの両方を持つ犬種
シュナウザーはのんびりおっとりとした見た目・雰囲気に愛らしさを感じますが、穏やかだけれどもとても気が強い相反する一面を持つ犬種と言われています。
穏やかであるときはしつけがしやすいものの、気の強さが主張されると「自分が一番」という意識が強く出てしまい、噛み癖の悪化やしつけの難しさを感じてしまう心配が。
そしてもともと気の強さを持っていることから、迎え入れてすぐにしつけをしないと穏やかな面よりも気の強さが際立ってしまい、噛み癖が常態化することもあります。
シュナウザーのこのような性質からも、噛み癖のしつけは迎え入れてすぐの早い段階で行っておくことが重要と言えます。
遊び・コミュニケーションが大好きな犬種
人間でいうと、3歳児ほどの頭脳を有し、警察犬や護衛犬、レスキュー犬としても活躍することが増えてきているシュナウザー。
犬同士・飼い主さんとの遊び、コミュニケーションが特に大好きで喜びを感じる性格なので、噛み癖のしつけも「遊び」「コミュニケーション」に力を入れた方がうまくいくと言えます。
逆に飼い主さんとの遊びやコミュニケーションが不足し、足りないと感じると途端に穏やかな面が失われて気の強さやストレスによる問題行動が頻発する心配も。
十分な遊びや睡眠、コミュニケーションがシュナウザー本来のお利口さと穏やかさを維持する秘訣になるため、飼い主さんの生活習慣と遊び・コミュニケーション時間のバランスを取っておく必要があるでしょう。
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シュナウザーの噛み癖の原因は何?原因に応じた解決策もチェック!
親しみやすく、人・犬と仲良く遊び、コミュニケーションを取ることが上手なシュナウザー。
たくさんの美点があるのにシュナウザーの噛み癖がなかなか改善できないのはどうしてなのでしょうか?
シュナウザーの噛み癖によく見られる原因と関係性、原因に応じた解決策を詳しくまとめてみました。
歯の生え代わりでむずかゆいため
シュナウザーの生後2ヶ月~5ヶ月にペットとして迎え入れ、噛み癖に気付いた場合は、歯が生え代わっていることが原因のひとつと言えます。
シュナウザーの生後2ヶ月~5ヶ月の期間は、歯が生え代わるピークの時期で口内がむずかゆくなり噛むことでかゆみのストレスを発散させようとします。
シュナウザーの歯の生え代わりは生後7ヶ月~12ヶ月程度と比較的長い期間がかかるため、
ポイント
- 噛みたい欲求を満たす噛むおもちゃ、おやつを常備しておく
- 噛まれると困るものをそばに置かない、目の届かないところにしまう
- 飼い主さん自身が「噛まれなくてもいい接し方」を学ぶ
- 十分な運動や発散をとる
という対策をとるようにしましょう。
噛まれた痛い思いをした場合は、ひとことしっかりと叱るor一定の時間様子を見つつも放置してみることもおすすめです。
するとシュナウザーは「噛んだら遊んでもらえなくなった」と学習し、飼い主さんへの噛み癖をストップしようとする可能性があります。
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退屈で刺激を求めている
繰り返しになりますがシュナウザーは飼い主さんとの遊び・コミュニケーションが大好きな犬種。
長時間ひとりにさせたり、飼い主さんと触れ合う時間がないと退屈で刺激を求めるようになり、さらには穏やかさよりも気の強さが主張してあらゆるものを噛んでしまいます。
ポイント
- 遊び、お散歩、コミュニケーションの時間を十分に確保する
- 一人遊びができるおもちゃを常備、活用してみる
- 十分な運動や発散の時間をとり入れる
というしつけや対策を取って運動や遊びの量を増やしてみるようにしましょう。
間違ったしつけによるもの
シュナウザーの噛み癖に気付いても、愛情が深い分しつけや注意ができない飼い主さんは意外に多いよう。
ダメなことをダメだと教えず十分なしつけができていないと、シュナウザーは噛み癖が悪いことだとは認識できずにクセが治らなくなってしまう可能性があります。
ポイント
- 「駄目だよ」と低めの声で叱ると伝わりやすい
- 何かを噛む→一定時間遊ばない、構わないようにする
という対策を取ってみると、シュナウザーが「噛むこと」=「人間の望まない行動」と学習し、噛み癖の緩和や予防につながっていきます。
恐怖や緊張から噛みつく
緊張するものや刺激による、緊張や恐怖から噛み付いている場合があります。
シュナウザーはとても頭のいい犬種ですが、反面繊細な犬種でもあります。
その繊細な性格が起因になって、自分を守ろうとして「噛みつき」に発展してしまう場合があります。
こういった場合は慣らしのしつけを正しくしてあげることで、恐怖や緊張の意識から楽しい、嬉しい、安心といったプラスの感情に変わっていきます。
特に幼少期からの慣らしのしつけがとても重要なので、はやいうちから取り組むのはオススメです!
プロトレーナーのぶっちゃけ
ここまでご覧いただきありがとうございます!
この記事をご覧いただいているということは、なんらか愛犬(シュナウザー)のお悩みを抱えているかと思いますが、シュナウザーちゃんってとても頭のいい犬種です。
訓練の競技会や試験でもよくみるとても能力の高い犬種なんです。
僕も実際好きな犬種です。
ただ、噛み癖による問題行動に発展してしまうと、日常生活に支障がでるケースが…
なので今回の記事をぜひ参考にしていただいてできる範囲で試されてみてくださいー!
まとめ
本来とても穏やかでしつけがしやすい犬種のシュナウザー。
美点を活かす遊びやコミュニケーションを十分に取り、噛み癖の原因に合った対処法で悩み解決にアプローチしてくださいね。