【保存版】愛犬の”本気噛み”の原因としつけ法をプロトレーナーが解説!

愛犬とじゃれ合っているタイミングで甘噛みされることは愛らしく感じますが、本気噛みを一度でも経験すると恐怖を感じたりなぜそうしてくるのか原因がわからず不安に思うものですよね。
愛犬が本気噛みをしてくるのは、飼い主さんがこれまでに思いつかなかった、意外な原因や心理がいくつもあるんです。
今回は犬の本気噛みに悩む飼い主さんに向けて、気になる原因と安心に過ごし愛犬と接していくためのしつけ策について解説。
犬の幼稚園、しつけ教室運営のドッグトレーナーによる、本気噛みの対策をぜひ参考にしてくださいね。

目次
愛犬の本気噛みはナゼ?よくある心理や原因をチェック!
愛犬の本気噛みは、犬がイヤなこと・怒っていると感じていることが多く見受けられます。
じゃれ合いや単純に触ろうとした際に本気噛みをされてしまうと、人間は理由や原因がわからず不安になってしまうでしょう。
愛犬の本気噛みについて、よくある心理や原因をまとめてみました。
興奮で力加減ができなくなっている
愛犬が本気噛みをしてくるのは、飼い主さんとのじゃれ合いで楽しい興奮状態がマックスにあり、力加減ができないことが原因のひとつ。
犬が興奮状態になると、犬が本来持つ獲物を追いかけて攻撃したりする性質が強く出て、力をコントロールできずに本気噛みになってしまうことがあるのです。
「やめて!」「イヤだよ!」というサインを発している
愛犬の本気噛みは他にも理由があり、「やめて!」「イヤだよ!」というサインを発していることも理由のひとつ。
たとえば、
ポイント
- 遊びたいのにお手入れしようとした
- お腹やお尻など、触ってほしくないところに触れた
- 散歩に行きたいのにそうできず叱られた
- 苦手な部位を触られた
- たまたま気分が悪かった
- 自分の遊んでいるものをとられた
などなど、愛犬が「イヤだな」「不満だな」と思ったり、自身の身を守ろうとして本気噛みすることがあるのです。
攻撃心や縄張りを守る気持ちが強く出ている
愛犬の本気噛みは、
ポイント
- 恐怖、不安を感じた時
- 自分だけの縄張りを守ろうとする気持ちが強い時
- 自分のものを守ろうとするとき
という場面に起こりやすいことがわかっています。
そもそも犬は攻撃したり自分や縄張りを守ろうとするときは、本気噛みをする性質があります。
猫の場合は爪の力が強いことで、攻撃や縄張りを守るためににひっかくことがルーツですが、犬は逆に歯の力が強いため、この力を活かした本気噛みで攻撃、縄張りを守ろうとする傾向にあるのです。
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ポイント
- 飼い主さんのケガ
- 犬に対する恐怖心
- お互いの信頼関係が揺らぐ
- お散歩時の他の飼い主さんや犬への迷惑になる
- 日常生活に支障が出る
といういくつもの心配な悪影響が出てしまいます。
愛犬の本気噛みに気付いたら、できるだけ早く必要なしつけ、対処をすることが肝心!
ここではプロ直伝、愛犬の本気噛みに対する対処をお伝えしていきたいと思います。
まずは環境を整えること
これめちゃ大切です。
犬の本気噛みついては「噛まないように環境を整えること」が大切。
というか、こればなければ改善はしないです。
犬の本気かみが怒らないような環境をまずは人間が考えて環境を整えることです。
犬が本気噛みを日常繰り返していると、「本気噛みは癖」になります。
”習慣”になるということです。
なので、まずは犬の本気噛みができるだけ怒らないような環境や接し方を整えることが大切です!
プロに相談すること
これは身も蓋もないことですが、「プロに相談すること」はとても大切です。
なぜなら犬の本気噛みは人間側の怪我のリスクがあるから。
犬に噛まれて、針を縫いました。
顔を噛まれました。
手を噛まれて麻痺してしまった。
など怖い事例をたくさん聞いたことがあります。
なので、犬の本気噛みはプロの一度指示を仰ぐことを僕はお勧めしています。
愛犬のストレスケアに気を配ること
愛犬が本気噛みをしてくるのは、何かに対して強いストレスを感じ攻撃性が強く出ているサインと言えます。
愛犬がどんな部分にストレスを感じているのか、
ポイント
- 遊びの時間
- コミュニケーション、お散歩の時間やタイミング、環境
- トイレの衛生面
- 食事内容
- おもちゃやおやつを使ったしつけ
- 運動不足
- ストレス過多
- 体調不良
などなど、いろいろな視点から愛犬のストレスになる部分を取り除くよう心がけましょう。
愛犬のストレスをケアしてあげることで本気噛みの原因となる攻撃性をゆるやかにでき、本来の従順さを取り戻せるようになりますよ。
しっかりと叱り一時的に無視する
本気噛みをされたら、「駄目だよ、NOだよ」と声のトーンを低くしてしっかりと叱るのもひとつの手です。
1回しっかりと叱ったら、一時的に愛犬と距離を置き無視する時間を持つことがポイント。
このしつけで、愛犬は「本気噛みをしたら叱られた、無視された」と学習し、本気噛みが悪いことなのだと学ぶようになります。
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ただ注意しなければいけないポイントがあります。
それは愛犬が「反抗してくる場合」。これは本当に注意です。
反抗する→飼い主が萎縮する。
すると犬自身が「俺が攻撃すれば飼い主はひるむ!」となり余計に逆効果になってしまう場合があります。
これは実際の犬のしつけやトレーニングの現場でもとても散見されるものです。
なので、「叱る」というのもひとつの方針ではありますが「犬の反抗」には注意しなければいけないです!
「おすわり」「まて」のしつけをすること
これは人間の指示で犬の興奮をコントロールする方法です。
愛犬の本気噛みで怖い思いをしたり、今にも飛び掛かってくるのではないかと不安になってしまったら、「おすわり」「まて」のしつけを繰り返すことも有効です。
おすわりやまてのしつけは、
ポイント
- 興奮状態にある愛犬を落ち着かせることができる
- 飼い主さんと犬の主従関係の構築につながる
- 自然にリラックスでき攻撃性を緩和できる
というメリットがあります。
ただこれって実は難しい方法です。
なぜなら、犬の興奮をコントロールするのってプロでも実は難しい、、
それに犬の本気噛みはさらに難しいしリスクも伴うもの…。
なので、根本的な解決というよりかは、一過性でその場しのぎな方法になってしまうことが多い。
だけど、その場を「とりあえず犬の興奮を落ち着けたい場合」には有効になる場合があります。
マテのしつけ方 | おすわり、またはフセの状態で手をパーにし、声がけをしながら動きをストップさせる |
おすわりのしつけ方 | 手を上に上げながら、犬の顔を見上げさせるようにして「おすわり」の声がけをする(おやつやおもちゃを使うと有効です) |
上記のポイントを押さえたしつけを習慣にし、愛犬からストレスや攻撃性を取り除いてあげることで本気噛みの予防にアプローチできます。
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人間側の強いマインドも大切です!
「絶対にコントロールする」という強いものです。
運動をしっかりとること
愛犬の本気噛みについて「運動をしっかりと取り組むこと」も大切です!
なぜかというと、運動不足によるストレスやフラストレーションから、犬の情緒が不安定になり本気噛みに発展している場合があります。
なので、関係ないように見えて運動をしっかりと取り組むことで犬の噛みつきが改善されるというケースも現場で見受けられます。
慣らしのしつけに取り組む
愛犬の本気噛みついて、慣らしのしつけに取り組むことも効果的です。
なぜかというと、犬の本気噛みは嫌悪感や苦手意識、不安感から本気噛みに発展している場合が多くあります。
この嫌悪感や苦手意識、不安感を取り除くような「慣らしのしつけ」を取り組むことが効果的です。
具体的には、
ポイント
- おやつを使う
- おもちゃを使う
- よく褒めてあげる
- 刺激を少しずつ強くする
などが有効です。
嫌なことや苦手な物がある場合には「少しずつ刺激を強くしながら」「いい印象に変えていく」のが大切です!

まとめ
思わぬケガや信頼関係のゆらぎにつながってしまう犬の本気噛み。
愛犬本来の従順さを取り戻すべく、本気噛みの原因に応じた対処、しつけを早期にはじめていきましょうね!