【実践】お散歩上手なワンちゃんになるために|脚側行進やリーダーウォークの正しいやり方を解説

「ワンちゃんと散歩をするたびに引っ張られたり吠え癖、飛びつきなどの問題行動が起こってしまう…」
飼い主さんにあるあるのそんな悩みは、「脚側行進」や「リーダーウォーク」の正しいやり方を押さえておくことで解決しやすくなります。
脚側行進やリーダーウォークは、「外に向いているワンちゃんの意識を飼い主さんに向け、安定的なお散歩をキープする」という重要な役割があるため、吠え癖や引っ張り癖の改善・予防にも役立ちます。
お散歩上手なワンちゃんを目指して、脚側行進とリーダーウォークの意味や目的、正しいやり方をさっそくチェックしてみましょう。

実践動画でもかんたん解説しています!
脚側行進ってそもそも?
日常的にあまり見聞きし慣れない「脚側行進」ですが、「ワンちゃんが飼い主さんの左側について安定的な散歩をする」という意味・目的があるんです。
脚側行進の具体的なルーツや意味、やり方をまとめてみました。
脚側行進のルーツと目的
脚側行進は西洋における軍用犬の訓練、試験、トレーニングがルーツとなり、人間の左側につくことで、
- 飼い主さんに意識を向けさせるための「集中力」を育てる
- 飼い主さんに意識を向けさせる「鍛錬」となる
- 安定したお散歩、外部への意識をなくし人に集中させるための「訓練」
という、一定のリズムを保ちながらお散歩ができる3つのポイントが備わっています。
そのため、脚側行進のしつけができていないと、ワンちゃん主導でのお散歩になってしまい、飼い主さんが引っ張られたりワンちゃんが言いつけを守らないなど大きなトラブルに発展してしまうことがあるのです。
脚側行進の基本のやり方
飼い主さんへの意識を100%にし、一定のリズムで穏やかなお散歩時間を過ごせる、脚側行進。
理想的なお散歩となる脚側行進は、
- 飼い主さんの左側、前足を揃えてアイコンタクトできる状態に整える
- ついて、つけのコマンドで左側に誘導
- 外側から内側に愛犬を誘導、引き寄せ、人の左側につける
というポイントと注意点があります。
愛犬と離れた場所、近い場所などしつけのポジションを変えると混乱の原因になるため、型にはまった一貫性のあるやり方で教えることがポイント。
また飼い主さんの左側に愛犬のポジションを固定させるために、おもちゃや好物のおやつを使って誘導し、できたら思いっきり褒めて再度おもちゃやおやつを与えてみましょう。
この繰り返しでワンちゃんは、「お散歩に行くときは飼い主さんの左側を守ると良いことがある」とプラスの学習をし、100%の意識を人に向けた理想的なお散歩ができますよ。
リーダーウォークってそもそも?
ワンちゃんとのお散歩時に欠かさずに身に着けておきたい「リーダーウォーク」。
このネーミングから、「飼い主さんが愛犬をリードしてお散歩する」というイメージを持った方が多いのではないでしょうか?
実はこのイメージは大きな間違いで、他に重要な意味があるんです。
ここではお散歩上手なワンちゃんを目指す、リーダーウォークの意味とやり方、しつけのメリットをご紹介します。
リーダーウォークとは?
リーダーウォークとは、決して飼い主さんがワンちゃんをリードしてお散歩するのではなく、
- リードを適度に緩めてリラックスさせた状態
- ワンちゃんの意識が自然、自発的に飼い主さんに向かう
という意味や目的があるしつけのことを言います。
脚側行進の場合は、訓練や鍛錬によって愛犬の意識を100%飼い主さんに向けさせた状態。
リーダーウォークは、ハードにしつけや訓練、鍛錬をせずとも愛犬自らが散歩時の誘惑や刺激より飼い主さんに意識が向いた状態のため、自然に無理のないお散歩実現に一役買ってくれるのです。
リーダーウォークの教え方
リードをゆるめ穏やかな散歩をするといいことがある、この意識を愛犬につけるのがリーダーウォークの最大の目的。
リードが締まっていると首に刺激がかかることで興奮や引っ張り癖の原因になるため要注意。
- リードが張った状態で愛犬を飼い主さんの左に誘導
- リードを緩めたタイミングでおやつやおもちゃを与えて褒める
- リードが緩んだ状態を長くキープするよう、数歩ずつ進んでできたらおやつ、おもちゃを与えて褒める
リーダーウォークは上記3つを繰り返していくと、リードを緩めた状態でも愛犬が飼い主さんに意識が向いた状態をキープでき、引っ張り癖やグングン進もうとする問題行動が起こらずに穏やかで一定したリズムのお散歩を楽しめるようになりますよ。
おわりに
こちらのコラムでは、お散歩上手なワンちゃんを目指すためにできる、「脚側行進」「リーダーウォーク」の基礎知識についてお伝えしてきました。
ふたつのポイントを押さえたしつけを継続していくと、お散歩中あるあるの吠え癖、引っ張り癖、拾い食いで歩行が止まるといったトラブルの改善・予防につながります。
脚側行進・リーダーウォークの基礎知識は、こちらのコンテンツでも詳しくご紹介していますので、合わせて参考にしながら、穏やかなお散歩時間を目指していきましょう。