ドッグトレーナーの選び方|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
人と犬の練習環境

しつけを相談したいけれど、どのドッグトレーナーに頼めばよいのか分からない。

資格や実績を見比べても、愛犬に合うかまでは判断しづらいものです。

選ぶ時に見ておきたいのは、悩みに合った指導を受けられるか、費用が明確か、安心して質問できるかの3点です。

資格はその人の学びを知る手掛かりですが、名前だけで指導の相性や結果まで決まるわけではありません。

初回相談や見学で何を確かめればよいか、順に見ていきましょう。

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1.愛犬の悩みに合う指導が受けられるか

同じ「噛む」という相談でも、遊んでいる時と、食器に近づいた時、体に触れた時では、必要な対応が違います。

最初から決まった方法を勧めるのではなく、いつ・どこで・誰に対して起こるのかを聞いてもらえるか確認してください。

相談では、年齢、暮らし方、体調、これまでの対応も伝えます。

急に行動が変わった、触ると痛がるなどの様子があれば、しつけの練習より先に動物病院での確認が必要になることもあります。

練習の目的と進め方を説明してもらう

松尾 ゆうと

「この練習で何を教えるのか」「犬が怖がった時はどうするのか」「家では何から始めるのか」を聞いてみましょう。

専門用語の多さよりも、飼い主が自分の言葉で説明し直せるほど分かりやすいかが大切です。

犬が落ち着いて取り組める距離や環境を整え、できた行動を報酬につなげる進め方かも見てください。

犬が固まったり逃げようとしたりしているのに、強い刺激を繰り返していないか。

動かなくなった様子だけを「できた」と判断していないかも、見学で確かめたい点です。

トレーナーの前でできることと、家族と暮らす中でできることは同じではありません。

飼い主自身が練習し、分からないところをその場で確認できる時間があるかも聞いておきましょう。

「必ず直る」という言葉だけで決めない

行動の変化には、体調や生活環境、練習の続け方などが関わります。

結果の保証よりも、まず何を目標にするのか、難しい時にどう調整するのかを相談できる方が、家庭での取り組みを考えやすくなります。

資格と事業所の登録は、別々に確認する

ドッグトレーナーの資格には、民間団体が設ける制度があります。

例えば、次のような資格です。

これは資格の一例であり、優劣を付ける一覧ではありません。

団体 資格の例
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC) 公認訓練士
公益社団法人日本警察犬協会 公認訓練士
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA) 認定家庭犬しつけインストラクター

見るべきなのは資格名だけではありません。

実際に担当する人が誰か、その人がどの資格を持ち、愛犬と同じような相談をどう扱うのかまで確認しましょう。

運営者の資格と担当者の資格が同じとは限りません。

また、民間資格と第一種動物取扱業の登録は別のものです。

「動物取扱責任者」も、それだけで独立した資格を指す名称ではありません。

資格を持っていれば、それだけで事業の登録要件をすべて満たすとは判断できません。

依頼するサービスに応じて、事業所の登録種別・登録番号・動物取扱責任者などの表示を確認してください。

制度の要件を詳しく確かめたい場合は、所在地の自治体の案内を見るか、担当窓口に確認すると確実です。

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2.料金の総額と、含まれる内容が分かるか

松尾 ゆうと

料金は、1回分の金額だけで比べないようにしましょう。

レッスン時間、回数、出張費、交通費、預かり中のケア、家庭への引き継ぎなど、含まれる内容をそろえて比べる必要があります。

追加料金があること自体が問題なのではありません。

どの条件で、いくらかかるのかを契約前に確認できることが大切です。

  • 初回相談と通常レッスン、それぞれの料金と時間
  • 出張費・交通費、延長や追加相談の費用
  • 道具の購入が必要か、持っている物を使えるか
  • 日程変更・キャンセル・中途終了の条件
  • 預かりの場合は、家庭での練習や引き継ぎが含まれるか

説明を聞いたら、見積もりや申込条件を文章でも確認します。

その場で決め切れない時は、いったん持ち帰って構いません。

無理なく通える頻度かも、あわせて確認しましょう。

3.飼い主も犬も、無理なく相談できるか

質問した時に話を遮られないか、できなかったことを責められないか。

人柄や相性は、こうしたやり取りにも表れます。

ただ、話しやすいという理由だけで決めず、説明と実際の犬への接し方が一致しているかも見てください。

怖がっている犬に距離を取る、疲れてきたら休むなど、その日の様子に合わせて進めているかが判断の材料になります。

家族の生活や体力によって、取り組めることは変わります。

「毎日この時間は難しい」「子どもがいるので接触を分けたい」といった事情も、遠慮せず伝えましょう。

家庭で安全に続けられる方法を一緒に考えられるかを確かめてください。

まとめ|初回相談には、困る場面と希望を持っていく

相談の準備に、特別な資料をそろえる必要はありません。

まずは、困った行動が起こる直前と直後に何があったかをメモにしてみましょう。

映像があれば状況を共有しやすくなりますが、撮影のために噛む場面や怖がる場面を再現するのは避けてください。

安全に撮れた普段の様子だけで十分です。

「吠えをなくしたい」だけでなく、「来客時は別の部屋で落ち着いて過ごしてほしい」など、暮らしの中でどうなれば助かるのかも伝えます。

目標が具体的になると、今の段階で必要な環境づくりや練習を相談しやすくなります。

東京DOGSへの相談でも、困っていることに加えて、ご家族が続けられること・難しいことをお伝えください。

技術、料金、相性をそれぞれ確認し、納得してから依頼先を選びましょう。

教室の見学で確認したい点はこちらの記事へ。

 

預かり訓練を検討する場合は、家庭への引き継ぎも確認してください。

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