子犬が暴れる・噛む原因と対処法|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
家で犬が走り回る時の対応を紹介する東京DOGS公式動画のサムネイル

子犬が突然走り回り、手や足まで噛んでくる。そんな時は、走り回るだけなのか、人へ噛みついて止まれないのかを分けて見ましょう。部屋の危険を減らし、噛まれている時は遊びを区切って安全に離れます。

急な変化や、触ると痛そうにする様子がある場合は、しつけだけの問題と決めず動物病院へ相談してください。この記事では、突然走り回る時・トイレの前・抱っこの際に、家庭で見る点と対応を分けて説明します。

この記事の目次
松尾 ゆうと

家の中で走り回る時は、人の声かけや部屋の環境も見直してみてください。動画では、その考え方を紹介しています。
YouTubeで解説動画を見る

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

子犬が暴れる・噛む時は、最初に三つを確認する

子犬が突然走り回ると、「止めなければ」と手を伸ばしたくなります。まずは近づかず、走り回っているだけか、人へ噛みついているか、普段と違う様子があるかを見てください。

走る勢いで家具にぶつかりそうなら、ぶつかる物や出入口を先に確認します。手や服を追って噛むなら、人との接触を区切ります。昨日まではなかった動きや痛そうな反応があれば、しつけより体調の確認を先にします。

今見えていること 先にすること
短く走り回り、その後は休める 物や段差への衝突を防ぎ、追いかけずに様子を見る
手や服を追い、噛みつきが続く 遊びを止め、用意したゲートや扉で安全に距離を取る
触ると痛そう、急に反応が変わった 触って確かめ直さず、動物病院へ相談する

この表は対応を選ぶ目安で、原因を診断するものではありません。短い走り回りでも、転倒や噛まれる危険があれば先に安全を確保します。子どもを相手にして、噛む強さを確かめないでください。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

突然走り回る時は、捕まえるより部屋を整える

子犬が急に勢いよく走り始めることはあります。ただし、走り回ることだけで、運動不足とも体調が正常とも決められません。始まる場面と、終わった後の様子まで見ます。

床の小物やコードを片付け、階段や玄関へ飛び出さないようにします。家具の角、狭い通り道、滑って曲がりにくい場所も確認してください。犬が走っている最中に大きな家具を動かしたり、マットを敷こうとして進路へ入ったりせず、普段から整えておきます。

松尾 ゆうと

走り回る時は、ぶつかる物や滑りやすい床を見直して、けがをしない環境を用意しましょう。

動画でも、室内の物や扉、床を見直す話が出てきます。ご家庭では、犬がよく通る場所から一つずつ確認してみてください。床材を変えれば、どの犬も走らなくなるという意味ではありません。

人が追いかける、大きな声で何度も呼ぶ、走っている体をつかむ対応は避けます。安全な距離から見守れるかを確認し、長く続いて休めない、家族が移動できないほど噛む場合は、家庭だけで対応し続けないでください。

部屋の配置だけでなく、水・寝床・排泄場所も一緒に見直すなら、犬の暮らしを整えるガイドを参考にしてください。走り回るのを止めることと、安心して暮らせる環境をつくることは別に考えます。

犬の飼い方と室内環境|警察犬ドッグトレーナーが食事・運動・ケアを解説

遊びの後に噛む時は、人の動きと休憩を見直す

走ったり遊んだりした後に手や服まで噛むなら、遊びがどこで激しくなったかを思い返します。手をひらひら動かしていた、高い声で盛り上げた、休憩を挟まず続けたなど、人が変えられる点はないでしょうか。

手や服に歯が当たる遊びは、そのまま続けません。口へ手を入れたり、首輪をつかんで押さえたりせず、あらかじめ使っているゲートや扉で距離を取れるようにしておきます。噛まれたまま動かず我慢する練習ではありません。

まだ穏やかに遊べている時から、犬用のおもちゃを使います。人の手から口まで距離を取れ、破片や小さな部品が外れないかを確認してください。

人の手へ向かい始める前に、遊びを区切ることも試してみましょう。強く噛みついている口へおもちゃを押し込む方法は勧めません。

部屋を分けた後も、犬が出ようとして体をぶつける、噛み続けて安全に離れられない場合は、その場で同じ対応を繰り返しません。安全な分け方を専門家へ相談します。

遊びを増やす前に、寝ているところを何度も起こしていないかも確認してください。走り回っているからと、疲れるまで運動を足す必要はありません。休む場所へ人が次々に近づく、窓の外や生活音に反応して休めない場合は、その条件を見直します。

食事や遊びの前は、興奮し始めるきっかけを見る

毎回、ごはんの器を出す時に走る。おもちゃを持った時に飛びつく。そうした決まった流れがあるなら、犬が興奮してから叱るだけでなく、準備を変えられないか考えます。

松尾 ゆうと

興奮する場面が決まっているなら、その前の準備や接し方も見直してみてください。

食事なら人の準備を先に済ませ、おもちゃ遊びなら激しくなる前に休憩を挟みます。長く待たせたり、何度も期待させたりしていないかを確認してください。器を見せてから長く待たせないよう、用意する順番も見直します。

食事や排泄を我慢させて、興奮を減らそうとしないでください。量や回数は年齢・健康状態に合うものを保ち、分からない時は獣医師へ確認します。

おすわりやマテを使う場合も、静かな時に分かっている合図から始めます。興奮して応じられない時に、同じ言葉を強く繰り返さないでください。合図ができることだけで、安全や体調まで判断しないようにしましょう。

個別の合図より先に、暮らしの準備を確認したい方は、しつけを始める順番と家庭での進め方も参考にしてください。睡眠、排泄、安全を整えてから、必要な練習を選びます。

犬のしつけは何から始める?警察犬ドッグトレーナーが家庭での進め方を解説

トイレの前に暴れる時は、実際の排泄まで見る

落ち着かなくなった後に排泄することが多い子なら、遊びを続ける前にトイレへ行けるようにします。床のにおいを嗅ぐ、いつもの場所へ向かうなど、その子に繰り返し見られる動きを覚えておくと対応しやすくなります。

暴れたり噛んだりするだけで、尿意や便意が理由だとは判断できません。その後に排泄したか、人が近づく時だけ噛むのかまで見てください。トイレに行きにくい配置や、途中で扉が閉まっていないかも確認します。

抱いて運ぼうとすると噛む子を、無理につかまえる必要はありません。安全な範囲からトイレへ行ける動線をつくります。排泄できたら、終わってから落ち着いた声で短くほめてください。

何度も排泄姿勢を取るのに出ない、痛そうに鳴く、急に排泄の様子が変わった場合は、しつけを続けず動物病院へ連絡してください。この記事で病気の種類を判断したり、お腹を押して確かめたりしないでください。

抱こうとすると暴れる・噛む時は、接触を中断する

手を伸ばした段階で顔をそむける、後ろへ下がる、体が硬くなる。抱き上げた後だけでなく、その前から避けていないか見てください。嫌がる子を追って捕まえる対応は避けます。

唸る、歯を当てる、身をよじって逃げる時は、抱っこの練習を中断します。前足をつかんで固定したり、落下しそうなまま持ち上げ続けたりしないでください。子どもだけに抱っこを任せることも避けましょう。

急に触られることを嫌がる、特定の場所だけで反応する、歩き方も変わった場合は、抱き方を試し直す前に獣医師へ相談します。慣れていないだけだと決めつけないでください。

すでに触ると噛む子には、何度も触って慣らそうとしないでください。触れようとすると体が固まる、逃げる、唸る場合は中断し、痛みや体調の問題がないか獣医師に相談しましょう。

抱っこの持ち方を増やすより、どの動きで嫌がるのかを専門家へ伝えます。「手を見せると下がる」「脇へ手を入れると口が出る」のように、自分が見た場面をそのまま伝えると、次に確認することを相談できます。

撮影のために嫌がる接触を再現する必要はありません。

子犬が暴れる・噛む状態は、いつまで続く?

「大きくなれば落ち着く」と待ちたくなりますが、何ヶ月、何歳になれば必ず噛まなくなる、とは決められません。走り回る時間が短くなっても、人の手を追う遊びや、接触を避けて噛む場面は別に確認します。

月齢だけでなく、始まる場面・噛む強さ・その後に休めるかを比べてください。一度静かにできたことだけで、どの場面でも大丈夫とは判断しません。

「前より力が強い」「離れると追って噛む」「遊んでいない時にも手を出せない」なら、成長を待つだけではなく、方法を見直す時です。傷ができる状態を、自然に治るまで我慢する必要はありません。

ケージに入れて落ち着くまで待てばよい?

普段から安心して休める場所を用意することと、暴れた子を押し込むことは別です。慣れていない場所へ無理に入れず、出ようとして体をぶつける、鳴き続けて休めない場合は、その使い方を続けないでください。

おすわりができれば、噛む心配はない?

合図に応じたことだけでは判断できません。人の動きや触れ方が変わった時にも噛まないか、体が硬くないか、休めているかを見ます。噛むかどうか確かめるために、触る練習を繰り返さないでください。

記録をそろえるより、相談を先にする状態

家族が安全に離れられない、子どもを追って噛む、皮膚を傷つけるほど噛む場合は、家庭だけで試し続けません。傷や強い不安がある時は、記録の完成を待たず相談してください。

急な行動変化や痛みの可能性は動物病院へ、日常の安全管理や練習は犬と環境を直接確認できる専門家へ伝えます。

人の皮膚が破れた傷は、人の医療機関へ相談してください。犬の診察とは分けて考えます。傷が深い、大きい、出血が止まらない場合は、しつけより受診を優先します。

相談時には、「遊びの後に服を追った」「トイレへ向かう前に走った」「抱こうとして手を伸ばすと唸った」など、始まる直前と、その後に起きたことを分かる範囲で伝えます。安全に撮れている映像があれば使えますが、わざと噛ませて撮らないでください。

まとめ|暴れた瞬間だけでなく、前後の暮らしを見る

子犬が暴れる・噛む時は、走り回り、人への噛み、触られる場面を分けて見ます。安全な部屋で短く収まるなら、追いかけずに様子を見る。手や服を噛むなら、遊びを区切って距離を取る。トイレ前や抱っこの際なら、その直前の動きと体調を確認します。

今日は困っている場面を一つ選び、何の後に始まり、どう終わったかを書いてみてください。犬が休めない、噛む強さが増す、痛そうにする場合は、その場で頑張らせず相談しましょう。

動画でもう一度確認する

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。