犬の室内マーキング対策|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
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家具の脚やカーテンなど、家の中の決まった場所に少しずつおしっこをする。片づけても繰り返すと、どう教えればよいのか困ってしまいます。

室内のマーキングは、叱って止めるより、体調の確認と生活環境の見直しを並行して進めます。少量の排尿だからといって、必ずマーキングとは限りません。

ここでは室内で繰り返すマーキングを中心に、原因の考え方、片づけ方、家庭でできる予防策を紹介します。

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犬が室内でマーキングする理由

マーキングには、においを残して情報を伝える役割があります。他の犬のにおい、新しい物や来客、不安などがきっかけになることもあり、「飼い主より上に立とうとしている」「愛情が足りない」とは決められません。

未去勢のオスだけでなく、去勢したオスやメスにも見られます。性別だけで判断せず、いつから、どこで、何が変わった頃に増えたかを振り返りましょう。

また、驚いたり、出迎えで興奮したりしたときの排尿や、トイレを覚える途中の失敗は、マーキングとは分けて考える必要があります。行動の呼び名を急いで決めるより、排尿した状況を確認する方が役立ちます。

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急に増えた・出にくそうなときは、しつけより受診を優先

これまでなかった場所への排尿や、回数・量の変化には、体の不調が関係する場合があります。足を上げたかどうかや、尿の量だけで病気を除外することはできません。

気になる変化先に行うこと
急に排尿の回数が増えた、いつもと様子が違う始まった時期や回数を整理し、動物病院へ相談する
血が混じる、排尿中につらそう、少量しか出ないマーキングと決めつけず、早めに獣医師へ連絡する
何度も排尿姿勢を取るのに尿が出ない緊急に動物病院へ連絡・受診する
新しい家具や来客の後、特定の場所で繰り返す体調も確認しながら、場所ときっかけを記録する

尿が出ない場合は、様子見やトレーニングで対応しないでください。水を減らして排尿を抑えようとすることも避けます。

してしまった後は、叱らずに片づける

後から見つけた尿を指さして叱ったり、犬の鼻を近づけたりしても、望む排尿場所は伝わりません。まず犬が洗剤や汚れに触れないようにして、静かに片づけます。

  1. 尿を吸い取り、床・布製品などの素材に合う方法で汚れを落とす。
  2. 尿のにおいに対応したペット用洗浄剤などを、製品表示に従って使う。
  3. 洗える布類は洗い、乾燥・換気をしてから犬を戻す。
  4. 同じ場所で繰り返すなら、掃除に加えて家具の配置や立入り範囲を見直す。

強い香りで隠すことや、何種類もの洗剤・消毒剤を混ぜることはしないでください。掃除だけですべて解決すると考えず、においが残りやすい物への接近を減らす工夫も必要です。

家具・生活範囲・トイレへの行きやすさを見直す

繰り返す場所には、柵などで近づけないようにする、新しい物や荷物を床に置きっぱなしにしない、洗える敷物に替えるといった方法があります。家の広さだけを原因にせず、どの場所・物・場面で起きるかを見ます。

見守れる範囲を整えることと、狭いクレートへ長時間閉じ込めることは別です。休息や動く機会、飲水、排せつできる場所を確保してください。短いリードで家具につなぎ、目を離す方法も、絡まりなどの危険があるため避けます。

トイレまで遠い、床が滑る、他の犬が通り道をふさぐなど、行きにくさがないかも確認します。排尿しそうな様子が見られたら、大声で驚かせず、普段の排尿場所へ無理なく案内し、そこでできたら穏やかにほめましょう。

来客や窓の外の犬が気になる場合は、見える範囲や過ごす部屋を変える方法もあります。運動を増やして疲れさせるだけではなく、安心して休める時間も整えます。

マナーベルトと去勢・避妊は、それぞれの役割を理解する

マナーベルトは汚れを広げないための補助

マナーベルトや犬用おむつは、尿で周囲が汚れるのを防ぐ補助用品です。マーキングしたい気持ちや、排尿の病気そのものを治す道具ではありません。

使う場合はサイズと装着方法を確認し、濡れや皮膚の様子をこまめに見て交換します。着けたまま長時間放置せず、トイレの機会も確保してください。赤みや不調があれば使用を見直し、獣医師へ相談しましょう。

手術の判断は獣医師と個別に相談する

ホルモンが関わるマーキングでは、去勢・避妊によって変化する場合があります。ただし、手術をすれば必ずなくなるとは限りません。年齢や健康状態、手術の利点とリスクを含め、かかりつけの獣医師と相談して判断します。

手術の有無にかかわらず、排尿の異常を確認し、繰り返しやすい環境を見直すことは必要です。

繰り返すときは、場所と生活の変化を整理して相談を

相談前には、排尿した時刻、場所、おおよその量、直前の出来事をメモしておくと状況を伝えやすくなります。尿を我慢させたり、わざと同じ場面を作ったりして調べる必要はありません。

体調に関わることは動物病院へ、生活範囲やトイレ環境の調整に迷う場合はトレーナーにも相談してください。東京DOGSでは、普段の過ごし方や室内の配置も伺いながら、家庭で無理なく続けられる対応を考えます。

排尿場所を覚えるところから見直したい場合は、室内トイレの基本を確認してください。

シートの大きさや交換、掃除の仕方が気になる方はこちらです。

留守中だけ排尿がある、強く不安がる場合は、マーキングだけに絞らず留守番中の様子も整理しましょう。

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