愛犬が落ち着きなく動き回っていると、「まて」のしつけを早めに教えるべきだと焦りを感じることがあるのではないでしょうか?
「まて」の犬へのしつけには意外に知られていなかったいくつもの必要性があり、犬が覚えやすい最適なタイミングもあるんです。
今回は犬に「まて」のしつけをするのはいつからが良いのか、ベストなタイミングと必要性、手順をわかりやすく解説してみたいと思います。
目次
犬に「まて」のしつけをするのは子犬・成犬でタイミングが変わる!
犬に「まて」のしつけをするのは、子犬・成犬それぞれに最適なタイミングが異なっているんです。
子犬と成犬に最適な、「まて」を教えるタイミングを一緒に見ていきましょう。
子犬に「まて」をしつける最適なタイミング
子犬に「まて」をしつけるタイミングは、
ポイント
- 家に迎え入れ、子犬が室内の環境に慣れてから
- 自身でリラックスできるようになってから(目安は1~2週間)
がポイントとなり、このふたつのポイントを子犬がクリアしていれば、基本的に「まて」のしつけはいつ始めても問題がないと言えるでしょう。
-
【プロ解説】子犬の甘噛みしつけ法!知らないとヤバい…!?効果的なしつけ方法と注意点を解説
子犬と触れ合うたびに甘噛みがあると気づいても、「子犬だからじゃれてるだけ」「大人になればそのうち治るでしょう」と感じている飼い主さんも多いように感じます。 子犬の甘噛みにたいして人間側の ...
続きを見る
成犬に「まて」をしつける最適なタイミング
成犬に「まて」をしつけるタイミングは、成犬はこれまで違った環境で暮らしてきているため、迎え入れたばかりの頃は家の新しい環境に慣れるまでに子犬より時間がかかる傾向にあります。
犬それぞれの個体差によって変わってくることがありますが、成犬の「まて」のしつけは迎え入れてから2週間~1ヶ月前後を目安にトレーニングを始めてみましょう。
犬に「まて」のしつけをする重要性・目的とは?
犬の「まて」のしつけは、おすわりと同じくらいに基本的で重要なトレーニングになります。
犬に「まて」のしつけを教えると、どんな状況下であっても犬の落ち着きを取り戻し、飼い主さんが愛犬よりも優位に立ってさまざまなトレーニング・教えをしていくことができます。
また愛犬が「まて」を日常的にできるようになると、お散歩中や室内におけるさまざまなトラブルの回避・予防につながり、愛犬の安全と飼い主さんの安心を守ることができるでしょう。
-
【重要】犬のしつけはいつまで続けるべき…?臨機応変なしつけが必要な理由を解説!
トイレトレーニングや噛み癖の改善など、犬を迎え入れてからのしつけはやるべきことがたくさんあり、「いつまで続けるべきなんだろう…」とギモンを抱いている飼い主さんも多いことでしょう。 愛犬のしつけの始める ...
続きを見る
愛犬に「まて」をしつける5つのステップ!
愛犬に「まて」のしつけを教える流れは、5つのステップがポイントになります。
成犬・子犬にかかわらずにしつけておきたい、「まて」の5つの流れをそれぞれチェックしてみましょう。
①おすわりの姿勢にさせる
「まて」のしつけは基本的にどんな体勢でも問題がないとされていますが、できるだけスムーズに犬に「まて」を覚えてもらうためには、おすわりをさせてからが効果的です。
②おやつやおもちゃを見せてジェスチャーと声掛けを行う
愛犬のお気に入りのおやつやおもちゃを見せて、「まて」とコマンドを出しましょう。
「まて」のコマンドを出す際には、毎回同じフレーズ・トーンであることが犬が覚えやすいポイントになります。
この理由は、コマンドとトーンをころころ変えてしまうと犬は混乱し、「まて」の意味を理解できなくなってしまうためです。
毎回同じトーンとコマンドをしながら、手で制するようなジェスチャーも繰り返し見せるようにしましょう。
③はじめは数秒でもまてができたら褒めてあげる
愛犬が一瞬でもジェスチャーや声がけ、コマンドに反応して「まて」の体勢になったら、姿勢が崩れてしまう前にすぐにおやつやおもちゃを与えて思いっきり褒めてあげましょう。
すると愛犬は、「まてをするとおもちゃやおやつがもらえる」と学習し、言葉のみ、手のみのジェスチャーだけでも「まて」の姿勢を自らしようとしていきます。
④「まて」の時間を少しずつ伸ばしていく
犬が自ら「まて」の姿勢になり、はじめの頃よりも落ち着きを取り戻して来たら、3秒から5秒、8秒から10秒と少しずつマテの時間を延ばしていくようにしましょう。
この際、愛犬が動き出してしまう前にすぐにおやつやおもちゃをあげることが、「まて」の体勢を崩さず、愛犬に覚えさせるコツになりますよ。
⑤「まて」の状態のまま少しずつ愛犬から離れていく
犬の「まて」のしつけの最終ステップは、犬の「まて」の体勢に慣れてきた時点で、飼い主さんは一歩ずつ犬から距離を取ってみましょう。
この時、後ろ側に離れるだけではなく、左右にも動いて距離を取っていくことがポイントです。
「まて」のこの繰り返しで愛犬の忍耐力・集中力を育てることにつながっていきます。
おやつやおもちゃを愛犬に与える際は、必ずもとの位置に戻ってから、褒めたりコミュニケーションを取りながらあげるように心がけてみましょう。
さいごに
犬に「まて」のしつけを教えるのは、成犬・子犬それぞれに適切なタイミングを理解しておくことが重要です。
今日「まて」ができても次の日はできないこともめずらしくはないので、
ポイント
- 決して焦ったり叱ったりしないこと
- 一瞬でも「まて」ができたら思いっきり褒める、撫でてあげること
- おもちゃやおやつを上手に活用してみること
をポイントに、愛犬が喜ぶ楽しい「まて」のしつけを心がけてみてくださいね。