犬のしつけはいつまで?|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
人に注意を向ける犬

トイレや名前への反応などを教えていると、「しつけはいつまで続ければよいのだろう」と感じることがあります。

いつも練習をしなければいけないと思うと、飼い主も疲れてしまいます。

しつけに、すべての犬が同じ年齢で終わる期限はありません。

ただし、それは毎日ずっと新しい課題を出し続けるという意味ではありません。

「覚えるための練習」と「できる行動を暮らしの中で保つこと」を分けて考えましょう。

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

覚える練習から、日常での維持へ切り替える

松尾 ゆうと

慣れた環境で無理なくできる行動は、そのたびに長い練習時間を取らなくても、普段の生活の中で確認できます。

名前を呼んで顔を向けた時に褒める、決まった場所で排泄できたら褒めるなど、日常のやり取りにつなげていきます。

犬が使いやすいトイレや落ち着ける休息場所など、うまくいく環境も保ちましょう。

できるようになったからといって、一度に見守りや環境の配慮をすべて外す必要はありません。

また、家でできたことが、混雑した道や初めての場所でも同じようにできるとは限りません。

場所や相手が変わったら、難しすぎないところへ戻して、無理なくできるかを確かめましょう。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

できないことを、覚えるまで繰り返さない

何度教えても難しい行動は、回数や根気だけの問題ではないかもしれません。

合図が分からない、周りが気になる、褒めるのが遅い、体がつらいなど、何が難しくしているかを見直してみましょう。

できないことを信頼関係の不足や反抗と決め付けず、静かな場所へ戻す、動作を小さくするなど、できていた段階から試してください。

怖がったり、疲れたり、離れようとしたりする時は、そこでやめて休ませてください。

覚える日数や改善までの期間は、行動の内容や犬の体調、環境などによって違います。

予定通りに進まない時に「今日中に」「この年齢までに」と追い込まず、手順や目標を相談しましょう。

環境や体調が変わった時は、できる条件を見直す

変化確認すること
引っ越し・模様替えトイレや休む場所への動線、物音、人の動き、床の滑りやすさ
家族構成・生活時間の変化排泄・休息・散歩の機会、合図と家族の対応
年齢を重ねた歩きやすさ、痛み、見え方・聞こえ方、排泄や睡眠の変化
急にできなくなった体調と環境の変化。叱ったり練習を増やしたりする前に獣医師へ相談

変化があっても、覚えたことをすべて忘れたとは限りません。

例えば、トイレが遠くなった、縁をまたぎにくくなった、いつもの合図が聞こえにくい、といった事情も考えられます。

今の愛犬が無理なくできるよう、家の中や合図を変えてあげることも大切です。

特に、急な粗相、吠え、攻撃的な反応、夜の落ち着かなさなどは、年齢だけで片付けず動物病院へ相談してください。

日常で確認したい、注意を向ける練習とトイレ

呼びかけに、無理なく顔を向けられるか

松尾 ゆうと

静かな場所で名前を一度呼び、こちらを向いた短い瞬間を褒めます。

長く見つめ続けさせる必要はありません。

日常の移動や合図を伝える前に、注意を向けやすい条件を保ちましょう。

目が合うことだけで信頼を測ったり、目をそらすことを反抗と考えたりしないでください。

顔を向ける練習も負担になるなら、距離や姿勢を見直し、別の合図を使う方法も含めて調整しましょう。

今の体と暮らしに合うトイレになっているか

トイレを覚えた後も、清潔さ、広さ、足を乗せやすい床、行きやすい場所を確認します。

生活時間が変わった時は、排泄の機会も見直しましょう。

失敗が増えた時に、覚え直すまで我慢させる、飲み水を減らす、叱るといった対応は避けてください。

回数や尿の出方が変わったり、痛そうにしたりする時は、練習より先に獣医師へ相談してください。

尿が出そうなのに出ない場合は、すぐに連絡してください。

成犬やシニア犬にも、暮らしに合わせた学びがある

子犬期が終わったら学べなくなるわけではありません。

成犬を迎えた時、住まいが変わった時、体に負担が出てきた時にも、新しい環境の手掛かりを教える機会があります。

一方で、以前と同じ姿勢や同じ速さを求め続ける必要もありません。

獣医師に体調を確認しながら、滑りにくい床にする、動線を短くする、分かりやすい合図へ変えるなど、その時の犬に合わせましょう。

年齢を問わず、休息や健康管理をしつけより後回しにしないことが大切です。

「いつまで」より、今の暮らしに困りごとがないか

落ち着いて休める、安全に移動できる、無理なく排泄できる。

まずは、こうした毎日の暮らしを見てください。

できることを確認する時も、生活のすべてを練習に変えなくて構いません。

困る場面が続くなら、同じ練習を繰り返すだけにせず、何の後に起きるか、体調はどうかを伝えて相談してください。

安全に撮れた普段の映像や、できる場面との違いが分かるメモがあれば役立ちます。

松尾 ゆうと

しつけは、決めた期限までに犬を完成させることではありません。

教えた行動を日常で支え、暮らしが変われば方法も見直す。

愛犬が無理なく過ごせることを中心に続けていきましょう。

1回の練習時間と休憩の判断はこちらへ。

呼びかけへ顔を向ける練習は、見つめることを強制せず進めます。

トイレの使いやすさと衛生管理も、成長や体調に合わせて見直しましょう。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。