犬が階段・側溝を怖がる時は?警察犬ドッグトレーナーが対応を解説

犬のしつけ
階段のそばにいる小型犬

階段の前で止まる犬には、無理に上り下りさせる前に、足場と体の状態を確認してください。

練習できる状況なら、近づく、足を置くといった小さな経験に分けます。

東京DOGSの階段・側溝の実演で扱った低い段差を例に、家庭での進め方と、練習せず迂回したほうがよい場面を解説します。

通り切ることより、安全に取り組めることを優先します。

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

階段の前で止まったら、まず足元と体を確認します

「怖い」だけで説明しないこと

階段の前で止まると、早く慣れてほしいと思いますよね。

でも、初めて見る足場への戸惑いと、以前は通れた場所を急に避ける変化は、分けて考えてください。

すべてを性格やしつけの問題にしません。

足をかばう、触ると痛がる、普段の平地でも歩き方が変わった。

そんなときは練習を進めず、獣医師へ相談します。

自分で歩かせて確かめようと、何度も階段へ連れていく必要はありません。

低い段差でも、滑りやすさや人通りを見ます

段差が低くても、表面が滑る、足が入りそうな隙間がある、通行人がすぐ横を通る場所は落ち着いて取り組めません。

周囲を見る余裕を持てる場所を選び、難しければ迂回します。

実演では、緩やかで段数の少ない場所を選び、安全への配慮について説明しています。

「低ければどこでもよい」ではなく、その犬の体格と足場を合わせて判断する場面です。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

実演で確認する、低い段差への慣らし方

最初は階段にためらっていたという説明です

動画では、登場する犬がその階段を怖がっていたと説明しています。

収録前にも取り組んだとの説明があり、この場面だけで練習全体や効果を判断することはできません。

足場の選び方と、足を置くなど小さな動きの扱いを参考にしてください。

家庭で同じ回数を試せば同じ結果になる、という意味ではありません。

足をかけることも、練習の一つになります

実演と解説では、最初から長い階段を通り切らなくてもよいこと、足をかけたところで褒めたり、食べ物を使ったりする考え方を取り上げています。

上り切ることだけを成功にすると、その途中でできたことを見落としてしまいます。

ただし、動けなくなった犬を食べ物で先へ引き込むための話ではありません。

自分で戻れる、体を固めずに動ける範囲で考えます。

食べられたという一つの反応だけで、次へ進めると決めないでください。

低い段差を使って練習の始め方を説明
低い段差を使って練習の始め方を説明

関連する基本を確認したい方は、保護犬が散歩で歩かないときの対応も参考にしてください。

家庭では、近づくところから分けて考えます

止まる地点より手前から始めます

階段のすぐ前まで連れていくと固まるなら、もう少し手前で様子を見ます。

階段を見ても普段に近い動きができる位置から、無理なく取り組めるかを確かめてください。

距離を詰めること自体が目的ではありません。

人が先へ行ってリードを張り続けると、犬には足場と首元の両方へ対応する負担が生じます。

前へ引きずらず、止まったら周囲の安全を確認して戻ります。

危険な場所で立ち尽くして待ち続けることもしません。

一度に変える条件を少なくします

高さ、段数、足場の素材、周囲の音。

全部を一度に変えると、どれが負担だったか分かりにくくなります。

昨日より高い場所へ進むより、同じような条件で無理なく動けるかを確かめます。

動画の低い段差での考え方を、ご家庭の長い階段へそのまま当てはめないでください。

安全に練習できる場所がなければ、無理に用意しなくてかまいません。

散歩ルートや生活動線を変える方法もあります。

褒め方と、人の落ち着いた対応を整えます

小さく動けた瞬間に伝えます

階段を上り切ったあとだけではなく、近づけた、足を置けた、自分で動けたという小さな場面を褒めます。

声をかけることで動きが大きくなる犬には、声の大きさや触り方を調整してください。

おやつを使う場合も、高く掲げて跳びつかせたり、遠くへ伸び上がらせたりしません。

安全に足を置ける場所で渡します。

食べ物を追う勢いで越えられたことと、落ち着いて足場を確かめられたことは分けて見ます。

声をかけ続けず、人もゆっくり動きます

動画では、犬がためらったときの人の対応にも触れています。

慌てて声を重ねたり、何人もで呼び続けたりすると、落ち着いて状況を見ることが難しくなります。

まず人の動きと言葉を少なくしてみてください。

ただし、人が落ち着いているだけで、犬をそのまま進ませてよいわけではありません。

犬の足が止まっているのに歩き続けたり、怖がる様子を無視したりしないでください。

自然に振る舞うことと、無理に進ませることは別です。

松尾 ゆうと

落ち着いている時は、ゆっくり声をかけて褒めてあげてくださいね。

上り、下り、側溝は別々に確認します

上れたから、下りもできるとは限りません

上りと下りでは、見える景色も足の置き方も変わります。

上まで連れていってから下りられないと分かる状況は避けたいところです。

戻る方法を先に考え、途中で困っても安全を確保できる場所を選びます。

とくに長い階段で、途中までできたから最後まで進むという判断はしません。

疲れたり足元が不安定になったりしたら中止します。

必要なら、抱き上げる方法や別経路も、その犬の状態に合わせて相談してください。

側溝を越えること自体を目標にしません

動画では階段に続いて、足場の違う場所での考え方も紹介しています。

家庭の散歩では、溝の幅、ふたの隙間、濡れた金属面などを先に確認してください。

動画と同じように見えても、安全な足場とは限りません。

怖がるから何度も跳ばせるのではなく、回り道で通れるならそれも選びます。

マンホール、網状のふた、段差を一つの「怖がり」にまとめず、どこでどんな反応になるかを分けて記録すると相談しやすくなります。

側溝のふたと足場を確認する実演
側溝のふたと足場を確認する実演

普段の暮らしへ広げるときは、犬の社会化と慣れる練習も参考にしてください。

練習をやめる場面と、続け方の見直し

動かないときに、待ち続けるだけにしません

体が固い、震える、後ずさりする、逃げようとする。

そんな様子が続くなら、課題を小さく戻すか、その場の練習を終えます。

静かにしているから落ち着いたとは限りません。

自分から動けるかも合わせて見てください。

通行の妨げになる場所や、犬が飛び出す危険がある場所では、落ち着くまでその場に留めようとしません。

安全に離れることを優先します。

強い抵抗がある犬を、一人で制御しながら撮影する必要もありません。

何日で慣れるかより、変化した条件を見ます

慣れるまでの日数を一律には決めません。

同じ犬でも、場所、体調、直前の出来事で反応は変わります。

今日はどこなら無理なく動けたかを目安にしてください。

練習後は、どの足場だったか、どこで止まったか、そのあと普段の様子へ戻ったかを簡単に残します。

次の日に難しくなっても、やり直しと落ち込む必要はありません。

条件を戻して確認するための記録です。

階段を怖がる犬について、よくある質問

抱っこすると、ずっと歩かなくなりますか?

安全のために抱っこや迂回を選ぶことと、歩く練習を進めることは別です。

危険な場所を通るために、必ず自力で越えさせる必要はありません。

抱っこ自体を嫌がる犬や、抱き上げると痛がる犬には無理をしないでください。

日常で避けられない階段がある場合は、出入りの方法も含めて相談しましょう。

スロープや動線の変更が使えるかは、住環境と犬の体の状態に合わせて判断します。

上り下りできることだけを成功にしません。

ご家庭で続けるときに、最初にすることは?

次の散歩では、階段を通す前に、その犬がどこでためらうかを見てください。

足場が危なくないか、体に変化はないかを確認し、できる範囲を小さく決めます。

無理に一段上げなくても、今日は手前で落ち着けたなら、そこから考えられます。

今回の実演は、低い段差や足場への接し方を考える材料です。

回数や速さを目標にせず、愛犬の様子に合わせて使ってください。

困った場面と普段の歩き方が分かれば、相談の際にも練習と安全管理を分けて整理できます。

散歩で歩かない時の対応と、日常の慣らし方も合わせて確認してください。

動画でもう一度確認する

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。