犬を撫でようとすると逃げる時は?|警察犬ドッグトレーナーが解説

呼ぶと近くに来るのに、撫でようと手を伸ばすと逃げてしまう。そんな時は、もう一度呼んでつかまえるのではなく、近づいた後の人の動きを見直してみてください。
人のそばへ来ること、手が近づくこと、触られること、抱き上げられることは、犬にとって同じではありません。「嫌われている」「信頼が足りない」と、その反応だけで決めつけず、どの段階で離れるのかを分けて考えます。
急に触られるのを嫌がるようになった時は、練習より体調の確認を優先します。唸る、噛もうとするなどの反応がある犬へ、家庭で接触を試し続けないでください。
この記事の目次
近づく・手が動く・触れるを分けて見る
呼ぶと来るのに、手を伸ばしたところで下がる。人が動かずにいれば、近くで休んでいる。同じ犬でも、こうした場面の違いがあります。
「触れない犬」と一括りにせず、普段の中で安全に見られたことを分けてみましょう。確かめるために手を出したり、嫌がる所を触ったりする必要はありません。
| すでに見られた場面 | 見直すところ |
|---|---|
| 人が動かなければ、近くにいられる | 近づいてきた直後に手を出していないか |
| 頭の上へ手を動かすと下がる | 手の高さ、速さ、覆いかぶさる姿勢 |
| 少し触れるのは平気でも、抱っこを避ける | 触れる練習と、体を支える練習を一度につなげていないか |
| 以前は平気だったのに、急に避ける | 歩き方、食欲、立ち上がり方などの変化。練習より受診の相談を優先する |
近くへ来たことは、そのまま触ったり抱き上げたりしてよい合図とは限りません。食べ物を受け取ったかどうかだけでも、触れられることに無理がないとは判断できません。
動画の相談で見直している、人の動き
ゆうと先生の公式動画では、「呼ぶと近くに来るけれど、手を伸ばすと逃げる」という視聴者の質問に、犬を交えながら答えています。
見直しているのは、人が犬を迎えに行く動きと、ごほうびを出す位置です。人が先に身を乗り出したり、遠くへ伸ばした手で渡したりすると、犬が止まる位置にも影響します。
一方、ご家庭で怖がる犬を、食べ物につられて逃げられない距離へ近づける方法にはしません。近づくこと、手が動くこと、触れること、抱っこすることは分けて進めます。動画の一場面を、どの犬にも同じように行う手順とは考えないでください。
動画には散歩中のリードの位置についての別の質問も含まれます。この記事では、触れ合いの相談に絞って紹介します。首輪やリードで犬を手元へ引き寄せる練習にはしません。
触らずに、そばへ来られる時間を作る
近づいてきたら毎回抱っこ、毎回足拭き。そうした流れになっていたら、用事をしない関わりも作りましょう。
静かで滑りにくく、脱走の心配がない室内を選びます。寝床から呼び出したり、家具の隙間へ追い込んだりせず、犬が起きていて無理なく関われる時に始めてください。
- 人は手を伸ばさず、犬が自分から近づける姿勢で待つ。
- 普段から来られる短い距離で、一度だけ呼ぶ。来なければ連呼せず、その回は切り上げる。
- 近づけたら、犬が無理なく受け取れる位置でごほうびを渡す。触ることまでは追加しない。
- 安全な範囲で元の活動へ戻れるようにし、近づいたら必ず捕まる流れにしない。
最初から膝の間や体の正面へ、ぴったり入る形を求めなくて構いません。一歩近づくことが難しい犬なら、その一歩を褒めるところからです。犬が後ずさりしたら、人が距離を詰めてやり直さないでください。
おやつを見せる時と、できた後に渡す時の違いはこちらで確認できます。食べ物で誘ってから急につかまえる使い方にはしません。
触れる練習は、嫌がらない所を短く
近くで過ごすことに無理がなく、普段から触られても嫌がらない所がある犬は、その場所から短く始めます。どこにも触れられない、触ろうとすると唸る、噛んだことがある場合は、家庭で触る練習を増やさず専門家へ相談してください。
- 犬も人も落ち着いている時を選ぶ。
- 普段から受け入れられる場所を、やさしく短く触る。
- いったん手を離し、その犬に合うごほうびを渡す。
- その後も無理なくそばにいられるかを見て、長引かせず終える。
手を動かすだけで犬が下がるなら、触れる段階へは進みません。手の動きを小さくし、触らずに近くで過ごせる条件へ戻します。
顔を背け続ける、体を固くする、離れようとするなどの変化があれば、その回は中止します。じっとしていることだけを「平気」と見なさず、食べている隙に長く撫で続けないようにしてください。
触る場所、時間、練習する人を一度に変える必要はありません。同じ条件で無理なく過ごせることを確かめ、変える時は一つずつにします。たくさん撫でることを好まない犬に、長いスキンシップを目標として押し付けなくて大丈夫です。
足拭き・抱っこ・通院は、別に準備する
人の近くへ来られることと、足先を拭かれること、抱き上げられることは別です。お座りで待てたからといって、そのまま全身を触る必要はありません。
日常のケアは、道具を見る、手が近づく、短く触れるなど、その犬が無理なく受け入れられる所から準備します。抱っこの支え方は体格や体調によって違うため、獣医師や犬の状態を直接確認できる専門家へ相談しましょう。
今日受診しなければいけない、必要な処置がある。そんな時は、慣らす練習が終わるまで先延ばしにせず、動物病院へ事前に状況を伝え、来院や処置の方法を相談してください。家庭で一人で強く押さえ込む手順を、この記事から始めるものではありません。
用事のために呼ぶ回だけでなく、近くに来ても触らずに終わる時間も残します。休んでいる寝床では、追って触らずに過ごせるようにしましょう。
追わずに終える、相談につなげる目安
一歩下がった犬を追うと、さらに離れるやり取りになってしまうことがあります。安全な室内なら人の動きを止め、出口やゲートで脱走を防ぎながら、その回の練習を終えてください。
急に触られるのを嫌がる、歩き方や立ち上がり方が変わった、食欲が落ちた場合は、獣医師へ相談します。痛む所を探すために、体を押したり持ち上げたりして確認する必要はありません。呼吸が苦しい、ぐったりしているなどの異常があれば、速やかに動物病院へ連絡してください。
唸る、手へ歯を向ける、噛んだことがある時は、接触を試すのをやめます。子どもやほかの動物が近づけない環境を作り、安全な対応を専門家と決めましょう。次の記事にも、接触をやめて距離を取る際の考え方をまとめています。
相談する時は、いつから変わったか、手を動かす前後のどちらで離れるか、普段触れられる場面があるかを、分かる範囲で伝えてください。撮影のために嫌がる場面を再現せず、メモだけでも構いません。
家族でそろえることと、次に見る変化
一人は近づいても触らず、別の人は毎回抱っこし、子どもが追いかける。その状態では、同じ練習を続けにくくなります。まずは「来た直後につかまえない」「離れたら追わない」「休む場所では触らない」を、世話をする家族で共有してください。
記録するなら、触れた回数よりも、どんな条件で無理なくそばにいられたかを残しましょう。手を出さずにいた時、短く触れて手を離した後、それぞれの様子を分けると、次の練習や相談で伝えやすくなります。
人のそばへ来ることと、撫でられることは一度に完成させなくて構いません。まずは犬が近づいてきた後、人がどんな動きをしているかを見直してみてください。触れる練習へ進む時も、犬が嫌がらずに終えられる範囲から始めましょう。
初回カウンセリングの流れ
サービスのご案内
預かりしつけ教室
犬の幼稚園
ペットホテル
パピーパーティー
出張しつけ教室
犬のしつけ教室(来店型)
東京DOGS-越谷本店-
東京DOGS-春日部本店-
東京DOGS-足立-
東京DOGS-浦和-
東京DOGS-大田大森-
東京DOGS-文京本駒込-
【Coming Soon】東京DOGS-新宿御苑-
【Coming Soon】東京DOGS-目黒碑文谷-
【Coming Soon】東京DOGS-豊島南長崎-
【Coming Soon】東京DOGS-町田-
【Coming Soon】東京DOGS-八王子-
代表挨拶
ブランド・理念
スタッフ紹介
会社概要
求人情報