犬のしつけにわさびは使わない|舐めた時の対応を警察犬ドッグトレーナーが解説

犬の噛みやいたずらを止めるために、わさびを口に入れたり、家具や手に塗って舐めさせたりしないでください。食べてよい物、噛んでよい物を教える方法に、辛い食品による罰は必要ありません。
すでにわさびを舐めた、食べた可能性がある場合は、まず残りを犬の届かない所へ片づけ、製品と食べた状況を動物病院へ伝えて相談します。「少しだから大丈夫」と量だけで決めつけないようにしましょう。
わさびを舐めた時は、製品と状況を病院へ伝える
家庭で安全な量を判断したり、症状が出るまで待つと決めたりせず、かかりつけの動物病院へ連絡してください。診療時間外は、救急対応の病院に相談します。
- 製品名と原材料表示。チューブや袋は手元に残す
- いつ、どのように口にしたか
- 分かる範囲の量。分からなければ、そのまま伝える
- 犬の体重、持病、服薬、今の様子
わさび単独だったのか、調味料の付いた料理や包装ごとだったのかも伝えます。呼吸がおかしい、ぐったりしているなどの異変がある場合は、情報を全部そろえるより、すぐに病院へ連絡することを優先してください。
吐かせる・水を流し込む処置を自己判断でしない
口へ大量の水を流す、塩を飲ませる、指や物を喉に入れるといった方法は行わないでください。食べ物や薬を与える前にも、獣医師の指示を受けます。
ASPCAの中毒対応の案内は、家庭で自己判断で吐かせようとすることの危険性と、まず獣医師へ連絡する必要性を説明しています。この一般的な緊急対応の考え方を、わさびを口にした場合にも当てはめ、処置は病院へ確認してください。
嫌がる犬の口を無理に開けて中を確かめようとすることも避けましょう。噛まれる危険があることを、電話の時点で病院へ伝え、移動や診察時の対応を相談してください。
しつけで使うのは、刺激ではなく環境と教え方の工夫
家具を噛むなら、まず届かない配置や柵で接触を防ぎ、安全に使える噛むおもちゃを用意します。人の手を噛む遊びが続くなら、手をおもちゃにする遊び方をやめ、休息や興奮しすぎない遊び方も見直しましょう。
困った行動の後に刺激を与えるのではなく、してほしい行動を教えていきましょう。周りが静かで練習しやすい時から始め、できた直後に褒めます。
褒めるタイミングや、叱らずに環境を整える方法は、こちらで詳しく紹介しています。
触ると噛む、食べ物や物に近づくと唸る、家族にけががある場合は、わさびや別の罰で止めようとせず、人と犬の距離を確保して獣医師や対応できるトレーナーに相談してください。急に始まった変化は、体調の確認も必要です。
再び口にしないように、食卓と片づけ方を変える
食事中は犬が調味料や料理へ届かないようにし、食後は皿、チューブ、包装、ごみまで片づけます。人が見ている時だけ注意するのではなく、席を離れた時にも届かない配置にしてください。
取り上げようとすると噛む犬には、手を口元へ伸ばして回収を試さないでください。安全に離れられる条件と、物を管理する方法を専門家に相談します。拾い食いの予防と、すでに飲み込んだ時の対応は分けて考えましょう。
散歩や室内で物を口にしやすい時の確認点は、拾い食いの記事にもまとめています。
わさびをしつけの道具にせず、食品の置き場所と、困っている行動の起き方を見直すところから始めてください。
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