愛犬にいろいろなしつけを教える際に活用するおやつですが、「あげるタイミングや出し方、使い方がイマイチわからない…」と悩んでいませんか?
愛犬をしつける際におやつの正しい使い方を押さえておかないと、愛犬はしつけではなくおやつをもらうことに意識が強くなり、しつけがスムーズにならなくなる心配があるんです。
今回は愛犬のしつけにマストなおやつの正しい使い方、上げるタイミングや出し方をわかりやすく解説!
おやつを使いながら愛犬にさまざまなしつけを教え、犬が持つ本来の従順さを取り戻し維持していくために、使い方のポイントをぜひ最後までご覧になってください!
また、この記事の内容は実際のスクールのお客様にご説明している内容になるので皆様のお力になれればうれしいです!
目次
愛犬のしつけにマストなおやつ!使い方のポイントとは?
愛犬のしつけに必要不可欠なおやつですが、正しい使い方は愛犬がしつけを覚えた時、しつけで誘導をするシチュエーションによって出す・あげるタイミングが異なっているんです。
愛犬のしつけにおやつを使った臨機応変なアプローチができるよう、しつけのシチュエーション別の使い方のポイントをさっそく見ていきましょう。
しつけができた時のご褒美おやつの使い方
おすわりやマテなど、愛犬に教える基本的なしつけができた場合は、ご褒美としておやつを与える必要性があります。
この理由は、しつけができたタイミングでおやつを与えると、愛犬は「この動きをしたらおやつをもらえた」と、飼い主さんが出したコマンドとご褒美おやつを喜びの体験として結び付けて学ぶようになるからなのです。
愛犬にしつける際は、
ポイント
- コマンドを出す前におやつをポケットから取り出して見せたり嗅がせておく
- おやつを持ったままおすわりやマテのコマンドを出す
- おやつのニオイを嗅がせながら、おすわりやお手などのコマンドを出し誘導する
という3つのポイントを押さえておくと、愛犬はコマンドとご褒美おやつをワンセットで認識し、飼い主さんの出した指示に反応しやすくなったり実践するようになります。
そしてこの一連の流れがスムーズにできたら、スピーディーに愛犬のおやつをあげるようにしましょう。
「コマンド⇨オヤツをあげる」の流れがスムーズにいかなかったり、時間が空きすぎてしまうとワンちゃんは「なぜ褒められたのか?」とコマンドとオヤツが紐づかなくなってしまうので、すばやくオヤツをあげることが大切です。
良い意識付けができると愛犬は飼い主さんに褒められる&おやつをもらえる喜びで本来の従順さが育つようになります。
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誘導のしつけにおやつを使う際のポイント
誘導のしつけにおやつは、おやつを手で握り、愛犬にニオイを嗅がせて飼い主さんの方に意識と集中を向ける・行動させるための目的や必要性があります。
お散歩中の急な飛び出しや、飼い主さんとじゃれ合っている際の甘噛み・落ち着きなく吠えるといった問題行動をストップさせるしつけにも役立ち、おやつを愛犬の鼻先に密着させて飼い主さん側に誘導・意識を向けさせてみましょう。
ここまでの流れが整ったら、
ポイント
- 飼い主さんは愛犬に声かけをする(名前呼びや褒め言葉)→これは誘導とアイコンタクトのしつけが一緒にできるため
- 愛犬の動きを観察、コントロールしながらおやつと飼い主さんへの意識を高める→ (これはどんな状況下でも飼い主さんの指示を守れるようになるため)
という必要性・目的のあるステップを練習してみましょう。
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愛犬のしつけにマストなおやつ!使い方の注意点を押さえておこう
愛犬のしつけにマストで便利なおやつでも、使い方の注意点を早めに押さえておかないと、愛犬はおやつがしつけとは思わずに単純な遊びとして認識してしまう心配があります。
ここでは愛犬のしつけにおやつを使う際の、意外に見落としがちな注意点を一緒に見ていきましょう。
1回にあげる量は少量で、なおかつこまめにあげること
オヤツを使う上で少量をこまめにあげることはとても大切です。
なぜなら大量にあげてしまうと健康被害(肥満)やカロリー過多などワンちゃんの体調面で良くないことが起きる可能性とこまめにあげないとワンちゃんのしつけへの集中力低下などを招いてしまうためです。
なのでうちのお客様やトレーナースタッフにも指導していますが、しつけの初期段階ではおやつはまめに使うことを推奨していますが、しつけが進んできたら「1回にあげる量は少量かつこまめにあげること」をお伝えしています。
オヤツをあげる回数を徐々に減らしていくこと
上記ではオヤツをこまめにあげることを推奨しておりますが、ワンちゃんのしつけにおいて「オヤツをあげる回数を徐々に減らしていくこと」はとても大切です。
なぜなら、「いうことを聞いたらオヤツ」という習慣づけをしていくと、オヤツがないということを聞かなくなってしまう可能性があるから。
この状態は言い換えると飼い主さんと関係性を築いているのではなく、ワンちゃんがオヤツと関係性を築くようになってしまっているということ。
しつけはじめの段階でオヤツをこまめに使うことはとても大切ですが、しつけがある程度進んできた段階では毎回あげていたおやつを「2回に1回にあげる」のように徐々に減らしていくことは大切です。
オヤツを徐々に減らしてもワンちゃんがいうことを聞くようになってきたら、飼い主さんと関係性を築いているバロメーターにもなるのでよく観察してあげてください!
開封したら短期間で使い切ること
愛犬のおやつはデリケートな性質を持つため、開封後のおやつを長期間かけて使ってしまうと、食品の消費期限が切れてしまうので、食中毒やさまざまな体調不良の原因になることがあります。
愛犬の健康と安全を守るために、おやつは開封したらパッケージに表示されている消費期限内で使い切るようにしましょう。
大容量タイプのおやつをしつけに使う場合は、保管・保存状態を徹底して性質の劣化を防ぐよう注意が必要です。
カロリーを考えて使うこと
愛犬のしつけに必要なおやつでも、毎回毎回たくさんの量を与えていては、栄養バランスが崩れて愛犬の健康に支障が出たり、おやつ代にかかるコストが増えてしまいます。
愛犬のしつけにおやつを使う際は、1日に必要なカロリーの20%に抑え、おやつ以外にもおもちゃやアイコンタクト、ハンドジェスチャーのみでのしつけを組み合わせるようにしましょう。
愛犬の年齢に合わせたおやつを選ぶ
犬専用のおやつはバリエーションが豊富で、どのタイプが最適なのか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
以下に、愛犬の年齢に合わせた最適なおやつのタイプをまとめましたので、今後の購入時にぜひ役立ててくださいね。
子犬に最適なおやつのタイプ |
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老犬に最適なおやつのタイプ |
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しつけのオヤツは細かくちぎれるようなジャーキータイプがよりオススメ!
世の中にはさまざまなワンちゃん用のオヤツが市販されていますが、しつけの面において使いやすいおやつは細かくちぎれるようなジャーキータイプがよりおすすめ。
ボーロやガムなどの崩れやすい又は硬すぎるような形状だと使い勝手が悪かったりするのでしつけの面においてはジャーキータイプがイイです!
実際うちのスクールでもジャーキータイプのオヤツを使用しています!
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まとめ
おやつを正しく使った愛犬のしつけは、犬本来が持つ好奇心や喜び、楽しさを刺激させられるメリットがあります。
愛犬の体質や年代に合ったおやつを正しく使い、さまざまなしつけがマスターできる変化を期待してくださいね!