犬を迎え入れた当日から始めておきたいトイレのしつけは、排せつの失敗がないようにする正しいしつけやコマンドがわからないと悩む飼い主さんも少なくはないでしょう。
愛犬のトイレのしつけ、コマンドを覚えておかないと、排せつの失敗が増えて衛生的な面での問題や悩み、ストレスが溜まってしまう心配も…。
今回は愛犬が早い段階から気持ちよくトイレで排せつをすることができるよう、飼い主さんが覚えておきたいしつけやコマンドのコツをわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
愛犬にトイレのしつけやコマンドをする必要性とは?
愛犬にトイレのしつけやコマンドを覚えさせておくと、飼い主さんと愛犬のペースに合わせた排せつをしてもらうことができるようになります。
その他にも、
ポイント
- 友人など、他の家に愛犬を連れていく必要が出た場合
- 愛犬を車に乗せる場合
- 愛犬との旅行
- ドッグカフェに行くとき
といった様々なシチュエーションでも愛犬がストレスを感じることなくトイレができ、トイレ以外の場所での排せつの失敗をなくせるメリットがあるんですよ。
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愛犬のトイレのしつけ!覚えさせたいコマンドと手順
犬を迎え入れた当日から実践しておきたい、トイレのしつけやコマンドの出し方、手順をそれぞれチェックしてみましょう。
愛犬の排せつタイミングを見てトイレに誘導する
愛犬がトイレに行きたくなるタイミングには、
ポイント
- 寝起き
- お散歩(運動)の前や後
- ご飯を食べた後
- お水を飲んだ後
の4つがあります。
上記タイミングが犬の習性上おトイレをしやすいタイミングになります。
これらのタイミングを見て、トイレの場所を覚えさせるために、愛犬をトイレに誘導していくようにしましょう。
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トイレに行ったらコマンドをかける
愛犬がトイレに行ったら、「そこでトイレをするんだよ」「大丈夫だよ」というように愛犬をなだめる落ち着くような口調で「ワンツーワンツー」「ピーピー」「プープー」「トイレトイレ」いった掛け声をかけて、トイレ(排泄)とコマンドを紐付けていくようにしましょう。
この時、犬の気持ちがそれないように、声かけの大きさは穏やかな声で愛犬のおトイレの意識をそらさないコマンドをかけることもポイントです。
ポイント
- 手や指をクルクルとまわすジェスチャー
- 排せつをし終わるまでコマンドと上記のジェスチャーを続ける
ことも、愛犬がトイレを早く覚えるコツになります。
トイレができたら思いっきり褒めてあげる
愛犬が無事に排せつを済ませたら、お気に入りのおもちゃやおやつを与えるなど、愛犬が喜ぶことをしてあげて褒めることがポイントです。
すると愛犬は、トイレの場所を覚えやすくなったり、「ここで排せつをすればおもちゃやおやつをもらえる」と学習できるようになりますよ。
トイレのしつけやコマンドは、はじめは愛犬が覚えやすい自宅から行い、少しずつお散歩時や友人の家、旅行に行った時のしつけにシフトしていくようにしましょう。
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排せつしたシートをトイレ内に残しておく
犬は、一度トイレを上手くできたとしても、失敗がかさなってしまうケースが少なくはありません。
愛犬にトイレを早く覚えてもらうためにも、犬が本来持つ「マーキングの習性」を活用したトイレトレーニングも効果的です。
犬はおしっこ(排泄物)の上に、おしっこをしたがる習性があるので、この習性を引き出しながらトイレの位置を教えていけます。
なので
ポイント
- おしっこをしたシート
を失敗がなくなるまでトイレ内に入れておくと、おトイレの成功確率が上がることがあります。
衛生的な問題、準備の手間はかかりますが、とても強力な方法なのでためしてみる価値はじゅうぶんあります!
愛犬にトイレのしつけ、コマンドをかける際の注意点!
愛犬にトイレのしつけやコマンドをかける際には、いくつかの注意点があります。
排せつの失敗をできるだけ少なくしていくためにも、トイレのしつけとコマンドの注意点をここで押さえておきましょう。
トイレのコマンドは統一すること
愛犬にトイレのコマンドの声がけをする場合は、同じ言葉に統一することがおすすめです。
この理由は、さまざまな言葉をかけてしまうと愛犬はトイレをしてよいものかどうなのか混乱してしまい、失敗の原因になるため。
また、コマンドが統一されていないと愛犬は飼い主さんに遊んでもらえるものと勘違いしてしまうケースもあります。
愛犬がお利口さんにトイレができた際のコマンドを飼い主さん自身も覚えておいて、一貫性をもって向きあってあげましょう!
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コマンドとジェスチャーをセットに
犬のトイレのしつけは、
ポイント
- 「そこでトイレをしてもいいよ」という声がけ(言葉の指示)
- 指や手を使ってぐるぐるとまわすジェスチャー(手の指示)
のふたつをセットにしてしつけると、犬が覚えやすく記憶に残りやすいメリットがあります。
これは「聴覚」「視覚」などさまざまな触覚にはたらきかけた方が犬の記憶に残りやすいためです。
愛犬の性格に合わせてコマンドをかける
犬の性格によっては、トイレ時にかけるコマンドに気が散ってしまって、トイレの失敗の原因になることがあります。
ポイント
- 愛犬の性格が好奇心旺盛な場合:トイレのコマンドは小さい声でささやくようにかける
- 愛犬の性格がおとなしい場合:はっきりしたトーンで比較的大きめの声でコマンドをかける
上記のようにすると、犬の性格に合わせたトイレのしつけができるようになり、失敗の予防にもなるでしょう。
おわりに
今回ご紹介した愛犬のトイレのしつけ、覚えてもらうためのコマンドは、繰り返していくたびに排せつの失敗がなくなり、愛犬と飼い主さんに快適な生活ができるようになります。
決まった場所での愛犬の正しい排せつは、健康や安全を守るための重要なポイントになるため、迎え入れた当日からポイントを押さえたしつけとコマンドがけをはじめてくださいね。