柴犬は他の犬種に比べると、落ち着いていてクールなところが魅力ですが、飼い主さんにとって「柴犬はしつけが難しい」と感じる問題行動を起こすことが少なからずあります。
今回は柴犬のしつけについて、特性や成長に合わせたポイントと注意点を解説!
これから柴犬を迎え入れようとしている人や、柴犬のしつけに悩んでいる飼い主さんに役立つ、特性と成長に応じたしつけのコツをじっくりと参考にしてくださいね。
目次
柴犬ってどんな犬?成長に伴う柴犬の変化を解説!
柴犬をはじめとする日本犬は、日本国外の犬に比べて成長とともに心理的に大人の状態、クールな表現に変化していく特性がでる場合があります。
柴犬の正しいしつけは、子犬の頃・成犬の頃とそれぞれの特性を押さえて、臨機応変に対応していくことがポイントに。
ここでは意外に知られていなかった、柴犬の成長に伴う変化を詳しくまとめてみました。
柴犬が子犬のとき | 柴犬が大人に成長した時 |
飼い主さんに頼り、甘えることが多い | 子どもの頃よりも自立し、どっしりとした落ち着きを見せるようになる |
知らない人とでも仲良くできて人懐っこい | 自分にとって親しい人、信頼できる人を選ぶようになる |
警戒心が弱く好奇心旺盛 | 警戒心が強くなり慎重になる |
遊び、食事、睡眠と何事にも積極的 | 保守的になる |
活発で常に動き回っている | 動きまわりよりもじっとしていることが増える |
下記に柴犬ちゃんの"噛みつき"に関しても解説しているので気になる方はぜひ!↓
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柴犬によく見られる特性に応じたしつけ!
前項でご紹介したように、柴犬は子どもの頃と成長してからでは性格・行動パターンがガラリと変わる傾向にあります。
ここでは柴犬の特性から見た、飼い主さんがしつけに悩んでしまいやすい部分に応じた対応策を解説。
ご愛犬の柴犬とじっくり向き合って特性を理解できるしつけのポイントを参考にしてくださいね。
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柴犬の頑固さに応じたしつけ
柴犬とお散歩をしていて、急に座り込んで動かなくなってしまった経験はありませんか?
柴犬は他の犬種に比べるとガンコな部分があり、イヤなものをイヤだと行動で示す傾向が強いと言えます。
愛犬の柴犬が急にガンコな状態に変わってしまったら、
ポイント
- 自立性や保守性の表れだと前向きに受け止める
- 好奇心を刺激するコマンド、触れ合い、遊びに工夫してみる
- その子にあった環境や習慣をもう一度見直してみる
- 柴犬ちゃんがストレスなく、気持ちよく生活できるように人間側も理解を深める
という対応を取っていくと、柴犬が本来持つ覚えたルールを守る要素と、子どもの頃に強かった好奇心を引き出すアプローチになるでしょう。
柴犬の飽きっぽさに応じたしつけ
柴犬がいつもの遊びやお散歩コースに飽きて飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまったら、
ポイント
- 柴犬にとって集中できる新たな遊びをとりいれる
- 柴犬が喜ぶご褒美、サプライズをいくつも見つけて実践してみる
- 褒め言葉や声かけを多くして良質なコミュニケーションをとる
などの方法をとると、好奇心が刺激されて柴犬のモチベーションと快活さを取り戻すことができますよ。
柴犬の無視をなくすしつけ
飼い主さんが愛犬の柴犬に話しかけても無視されたり、帰宅後のお出迎えがないなどのそっけない対応を取られてしまうと、嫌われたのではないかとショックを受けてしまう場合もあります。
また柴犬の無視が急に起こると、どこかカラダの具合が悪い・痛みがあるのではないかと不安に感じるでしょう。
柴犬が飼い主さんに対してそっけなくなるのは、成長によって性格やリアクションがドライになる傾向があるためです。
もともと怒りっぽかった人が年を取ると丸くなるイメージにとてもよく似ているため、
ポイント
- 柴犬はもともと落ち着きのある犬種であることを理解しておく
- 柴犬がイヤだと感じるしつけをしていないかを振り返ってみる
- 月齢の変化とともに、性格的な変化があることを理解する
- 体調の不調がないかこまめに観察してみる
などの方法で様子を見てみましょう。
また柴犬にとって楽しくない、心身に無理がかかるしつけなどに気づけないと、ストレスやガマンが溜まって、物事に対して無関心すぎる性格に変わってしまう心配があります。
柴犬のしつけは、褒めたり、おやつおもちゃをつかって楽しく気持ちよく取り組むことが基本になるため、これまでのしつけ内容と時間を見直し調整してみましょう。
柴犬の噛みグセを直すしつけ
柴犬の噛みグセは、柴犬という犬種にかかわらず、犬という生き物がもつ「噛む」という本質的な欲求や本能がこの行動にリンクしている場合があります。
柴犬が「噛む」という行動にはさまざまな意味があり、たとえば
ポイント
- コミュニケーション
- 友好的な表現
- 愛情表現
- 発散の表現
- 攻撃性
- 要求
などさまざまな心理があります。
上記のような「噛む」という行動の本質的な意味を人間が理解できるようになるとよりスムーズな愛犬の柴犬との生活が築けていけます。
ただ一定数の柴犬は「強い気質」を生まれもって持っている場合があり、自分の状況を有利にするために「攻撃性」の噛みつき行動をする場合があります。
飼い主さんを強く噛んでしまうのは、「触ってほしくない時に触ってきた」「イヤなことがあった時の意思表示」という心理の場合があります。
柴犬の攻撃性の噛みグセは、
ポイント
- 柴犬にとっての心地よい習慣や人との距離感を知っておく
- イヤな気分にならないような適切な接し方をしてあげる
- 噛まないような環境や習慣の構築をする
ようにすると、飼い主さんと柴犬の関係性のバランスが整いやすくなります。
また、噛みたい欲求を解消できるおもちゃやおやつを常備しておくこともしつけのポイントになりますよ。
おわりに
柴犬のしつけは、
ポイント
- 子犬の場合:人間社会のさまざまなものに慣れさせるしつけ
- 成長してからの場合:人と犬との適度な距離感を探り、良い生活習慣を作れるような環境設定
が特性や成長に応じたポイントになります。
子犬の頃の甘えん坊な部分と、成長してからのどっしりとした落ち着き両方を引き出していくために、お伝えしたしつけのポイントをもう一度復習してみてくださいね。