【実践編】9割が知らない⁉︎犬の呼び戻しのコツと注意点をプロドッグトレーナーが実践的に解説

愛犬と遊びたい、しつけを始めたくて名前を呼んでも、まったく反応してもらえずどうしたものかと悩んでいませんか?
ワンちゃんの名前を呼んだり、おいでと声がけしても反応がなく呼び戻しができないと、逃げ癖がつく、お散歩時のトラブルになるのではないかと不安ですよね…。
そこで今回は、愛犬の呼び戻しがスムーズにできる、9割が知らない呼び戻しの正しいしつけを徹底解説!
インターネット上では決してヒットしない、業界歴15年以上のプロドッグトレーナーならではの犬の呼び戻しの基礎知識や注意点をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。

動画でもかんたん解説しています!
目次
愛犬が呼んでも来ない…呼び戻しのしつけはポイントひとつでカンタン!
愛犬の名前やおいでと声がけを繰り返し伝えているのに、呼び戻しに反応しない…。
その原因はもしかすると、「呼び戻して飼い主さんのところに行った際、イヤなことをされた、イヤな思いをした」という愛犬なりのマイナスな記憶があるのかもしれません。
そんな愛犬に、名前を呼んだりおいでと言って呼び戻しをするのはハードルが高く感じますが、実は「大切なたったひとつのポイントを押さえるだけ」で、カンタンに呼び戻しができるようになるんです。
ここではさっそく、ワンちゃんを飼い主さん側に呼び戻す、すぐに実践できるポイントと間違ったやり方・影響を見ていきましょう。
呼び戻しのポイントは「来たら思いっきり褒める」こと!
愛犬を飼い主さんの元にスムーズに呼び戻す成功のポイントとは、
「愛犬が人のもとに来たら徹底してよく褒めること」
具体的には
- 「おもちゃで遊ぶ」
- 「おやつをあげる」
- 「よく来たね!嬉しいな!えらいね!とよく褒める」
上記のことを犬に伝えてあげることが何よりも大切です。
しつけの段階としては、はじめの内はおやつやおもちゃを使って愛犬を呼び戻すとスムーズになります。
- 飼い主さんが「おいで」と愛犬の名前を呼ぶ
- ワンちゃんが飼い主さんの元に来る
- 思いっきり褒める、ご褒美をあげる
このシンプルな流れを繰り返していると、ワンちゃんは「飼い主さんのそばに行った方が楽しい、嬉しいことがある」とプラスの学習をし、おいでや名前を呼ばずとも自然に飼い主さんのところに来たり、呼び戻しにスムーズに応じるようになります。
呼び戻しの間違ったやり方、注意点
ワンちゃんの名前を呼んだりやさしくおいでと言っても反応せず、スン顔で飼い主さんをジッと見ている…。
そんな状態はもしかすると、「呼ばれて飼い主さんのところに行った際、嫌なことがあった」というマイナスな記憶が影響しているのかもしれません。
飼い主さんが愛犬の名前を呼び、おいでといった後に、
- 爪切りをする
- ブラッシングをする
- 歯磨きをする
- 獣医さんのところにそのまま連れていく
- キツい言葉で叱ってしまった
- おいでをして愛犬が来たのに反応が薄い、褒めない、撫でない
などなど、ワンちゃんが苦手だなと思うことと呼び戻しをセットにして行ってしまうと、愛犬は呼ばれて飼い主さんのところに行ったら嫌なことがあった・されたと記憶して、呼び戻しに反応しないことがあります。
犬は意外に、自分がマイナスに感じたことを記憶しトラウマにしてしまうことがあるので、呼び戻しは楽しくHAPPYなものなのだと、どれだけ愛犬に伝えられるかが呼び戻しがスムーズになる大きなポイントとなるのです。
愛犬の呼び戻しができないと悩んだら…基本かつ効果的なやり方を伝授!
愛犬に声をかけても呼び戻しができないと、
- お散歩や室内しつけでの逃げ癖につながる
- 他の犬、飼い主さんとのトラブルにつながる
- 日々のしつけがスムーズにならない
- アイコンタクト、コミュニケーションがスムーズにならない
などなど、不安・心配に感じてしまうマイナスな影響がいくつも出てしまいます。
上記のような影響をなくして、飼い主さんが呼んだら一目散に愛犬が来る理想の状態に整えるため、
- 愛犬の名前を呼び、「おいで」と声をかける
- ↑の時、おもちゃやおやつを使ってOK
- 愛犬がこちら側に来たらオーバーなくらいに思いっきり褒める、よしよしなでなでする
- おやつやおもちゃのご褒美
という、飼い主さんにとってちょっとオーバーだと感じるほどに思いっきり褒めたり撫でてみるようにしましょう。
この成功体験の積み重ねは、愛犬にとって呼び戻し=いやなお手入れや叱られたことのマイナスな記憶を、Happyで嬉しい記憶に上塗りできるため、次からの呼び戻しに反応したりこちらに向かってくる動作がスムーズ・スピーディーになっていくでしょう。
呼んでも来ない
犬を呼んでもこないことが一般の飼い主さんではよくあることです。
呼んでもこないときは「落ち着ける環境で、リード付きで教えることが大切です。」
犬が走ったら人間よりも圧倒的にはやいです。
なので、おうちの中でも呼び戻しの練習をするときは、リード、首輪、ハーネスなどをつけて、逃げ癖がつかないような成功確率が上がる状況をつくった上で呼びもどしを教えていくことが大切です。
おわりに
今回のコラムでは、愛犬が呼び戻しても来ない原因や影響、呼び戻しをスムーズにする9割が知らないポイントを解説してきました。
呼び戻しのしつけは振り返ってみると、おもちゃやおやつ、首輪・リード・ハーネスといったグッズを上手に活用しながら、「来たら褒める」を繰り返すだけの、意外にカンタンな方法!
「他のどんなことよりも飼い主さんの元へ行った方がいいことがある!」と愛犬に思わせるために、正しいやり方・間違ったやり方を再度復習してみてくださいね。