犬の呼び戻しの屋外練習|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
東京DOGS 褒めるしつけトレーニング

家では「おいで」で来るのに、公園ではにおいを嗅いだまま。

外で呼び戻しが難しくなるのは、合図を忘れたからとは限りません。

音やにおい、人や犬の動きが増え、室内と同じ距離でも難しくなっていることがあります。

外へ進む日は、家より近い距離から始めてください。

まずは犬がこちらに気づき、無理なく手元へ戻れる場所を探します。

この記事では、室内で呼び戻しを教えた犬が、屋外の練習へ進む手順を説明します。

公共の場所でリードを外して、戻るかどうかを試す方法ではありません。

当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

外で練習する前に、場所と道具を確認する

広い場所が、必ずしも練習しやすい場所とは限りません。

出入口が開く、人や犬が通り抜ける、すぐ横に車道がある場所では、犬を呼ぶことだけに集中できなくなります。

  • 利用規約上、練習できる場所かを確認する。
  • 人や犬が近づいてきたら、距離を取り、練習を中断できる場所を選ぶ。
  • 首輪やハーネスの緩み、留め具、リードの接続部を確認する。
  • 犬が食べ慣れているごほうびを用意する。食事制限がある場合は獣医師の指示を優先する。
松尾 ゆうと

初めからロングリードを使う必要はありません。

普段の短いリードで、人が無理なく安全を保てる範囲から始めます。

リードで犬を引き寄せて、呼び戻せたことにはしないでください。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

室内から屋外へ進む練習の順番

家で、手元まで来る動きを確認する

室内で「おいで」と呼んだ時、顔を向けるだけでなく、手元まで近づけるかを確認します。

まだ合図の意味を教えている途中なら、外で距離を広げるのは後にしましょう。

呼ぶ言葉は家族でそろえます。

近くまで来た時に、急につかんだり、苦手な手入れを始めたりしないことも共有しておいてください。

静かな屋外で、数歩から始める

  1. 犬が落ち着いて周囲を見られる場所へ移動する。
  2. においを嗅ぎ終えて顔を上げた時など、こちらに気づける場面を選ぶ。
  3. 数歩で戻れる近さから、家族で決めた呼び戻しの合図を出す。
  4. 手元まで来たら、その場で褒めてごほうびを渡す。
  5. リードを持ち直し、犬が落ち着いていることを確かめてから、散歩を再開するか休む。

人が少し離れる動きで、犬が近づきやすくなる場合もあります。

ただし、後ろ向きに走る必要はありません。

段差や通行人がいる場所では行わず、犬が飛びつくほど興奮するなら動きを小さくします。

松尾 ゆうと

最初の一回が難しければ、同じ場所で何度も試さず、さらに近づくか、静かな場所へ戻してください。

来ない時は、声より先に条件を変える

呼んだ後は、耳や顔がこちらへ向くか、体の向きを変えるか、数歩なら近づけるかを見ます。

動けないままなら、大声に変えたり「おいで」を連呼したりせず、距離や周りの刺激を見直します。

犬の様子 次の練習で変えること
においを嗅ぎ続け、こちらに気づかない いったん待つ。顔を上げる場面を選び、距離を短くする。
人や犬を見て、体を固くしている 対象から安全に離れる。その場で呼び戻しを続けない。
こちらへ向くが、途中で止まる 戻る距離を短くし、止まる場所に気になる物がないか確かめる。
近くまで来るが、手を伸ばすと離れる つかもうと追いかけない。触れられることへの反応を、呼び戻しとは分けて確認する。

危険な場所へ進みそうな時は、練習の形より事故を防ぐことを優先してください。

リードを安全に持ってその場を離れ、次はもっと簡単な条件から始めます。

戻った後は、犬に合った褒め方で終える

手元まで来たら、すぐに褒めます。

静かな声とおやつで喜ぶ犬もいれば、短い遊びが好きな犬もいます。

大きな声や撫でる動作で興奮が上がるなら、褒め方を穏やかにしてください。

呼ぶたびに散歩が終わると、戻ることをためらうようになる場合があります。

安全な時は、戻る、褒められる、また歩くという流れも作ります。

ただし、危険な物へ近づいた時まで、同じ場所の探索を再開させる必要はありません。

ごほうびを見せ続けないと動けない、褒める時機が分からない場合は、おやつの使い方も確認してください。

犬のしつけでおやつを使う方法|警察犬ドッグトレーナーが解説

距離と刺激は、一度に増やさない

松尾 ゆうと

同じ場所で無理なく戻れるようになったら、距離を少しだけ広げます。

人や犬が見える場所へ移る日は、反対に距離を短く戻してください。

遠くすることと、周りをにぎやかにすることを同時に進めないようにします。

ロングリードを使う場合も、扱える長さにとどめます。

体に合ったハーネスなど装具との組み合わせを確認し、首元に強い衝撃が加わる使い方は避けてください。

安全に扱えるか不安があれば、犬と道具を一緒に専門家に見てもらいましょう。

  • リードを手や体へ巻き付けない。
  • 人や犬の足に絡まないよう、余った部分の位置を確認する。
  • 犬を走らせ、リードの端で急停止させる練習をしない。
  • 通行人や犬が近づいたら短く持ち直し、練習を中断する。

動画には、広い屋外でロングリードを使う場面があります。

場所、装具、犬の反応が異なるため、画面内のリード操作をそのまま再現する必要はありません。

家庭では、安全を保てる短い距離の練習を優先してください。

手前で止まる・嫌がる時に続けないこと

呼ぶと近くまで来るのに、手を伸ばした瞬間に離れる。

そんな時は、戻る練習と、触れられる練習を切り分けます。

おやつで近づけてから急につかむことを繰り返さないでください。

手を避ける、体を固くする、唸る、噛もうとする場合は、確認のために手を伸ばすのをやめます。

犬の状態を直接見られる専門家へ相談してください。

急に触られるのを嫌がる、歩き方や元気が変わった場合は、練習より獣医師への相談を先にします。

唸る・噛む危険がある場合の安全管理は、こちらの記事で整理しています。

犬が唸る・噛むときの対処法|警察犬ドッグトレーナーが解説

短く終えて、次に練習する条件を残す

決めた回数をこなすより、犬がこちらへ反応できるうちに終えましょう。

呼吸が荒い、逃げようとする、リードを安全に持てない、人や犬へ突進する時は、その場で続けません。

普段と違う体調変化がある場合も中止します。

記録するなら、「来た・来ない」だけでなく、場所、距離、犬が見ていた物、最初の反応を短く残してください。

「静かな場所では戻れるが、自転車が通ると動けない」と分かれば、次は自転車から離れた条件で始められます。

何回で完成する、何日で外でもできるという一律の目安はありません。

前回できた距離でも、その日の周囲や犬の状態に合わせて戻します。

外では「近く・静か・短く」から始める

室内でできた呼び戻しを外へ進める時は、まず近い距離から。

犬がこちらへ気づける場所で呼び、手元まで来たら褒めます。

戻れない時は声を重ねず、場所や距離を変えてください。

呼び戻しができても、リードや扉、柵による安全管理の代わりにはなりません。

公共の場所ではリードを外さず、自治体のルールと施設の利用規約を守って練習しましょう。

動画でもう一度確認する

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。