抱っこせずにはいられないほどに愛らしい子犬なのに、いざ抱っこをすると暴れて嫌がられ、大きなショックを受けた経験はありませんか?
子犬を抱っこした後に暴れるのは、飼い主さんが意外に気づけていない原因や注意点がある可能性が。
今回は子犬の抱っこで暴れるよくある原因と、子犬の正しい抱っこの仕方を解説!
子犬のしつけ教室運営の現場でも実践している役立つ情報をまとめてみましたので、ぜひ最後までご覧になってください!
こんな方におすすめ
- 子犬の正しい抱っこの仕方を学びたい。
- 子犬が抱っこの時に暴れて困っている。
- 子犬の抱っこが落ちそうになってしまう。
目次
子犬の抱っこで暴れるのはナゼ?よくある原因を解説!
抱っこのたびに暴れる子犬の心理、原因を解説します!
よくある原因を詳しくお話してみたいと思います。
安心感を感じないから
子犬の抱っこで暴れられてしまうのは、飼い主さんの抱き方に問題があり、子犬が安心感を感じられず、違和感・不快感を感じている場合があります。
子犬の抱っこに慣れていない方は、なおさらのこと。
子犬の正しい抱き方を身につけられていないことで、子犬のカラダに負担が強くかかり、不快感から解放されようと過度に動いて暴れてしまうことがあるのです。
「飼い主さん自体の抱き方が間違っているケース」
下記記事では「子犬の暴れグセ」への対処も詳しく解説しています!↓
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まだ遊びたい、動きたい気持ちが強いから
子犬の抱っこで手足をばたつかせて暴れるのは、抱っこのタイミングに問題があることも原因のひとつかもしれません。
その理由は、子犬が走り回っている、遊びに夢中になっている時(エネルギー発散)のタイミングで抱っこをしてしまうと、楽しく遊び動き回っていた活動をストップさせられたことに不満、物足りなさを感じるため。
子犬を抱っこして暴れるのは、抱っこの心地よさよりも遊んで動き回る活発さを求めていることも原因と言えます。
それに加えてエネルギーの発散のタイミングの抱っこだと余計に落ち着かないことがあります!
抱っこ=嫌な経験と結びついている
子犬を抱っこして暴れる、ビクビクとしているのは、子犬にとって抱っこがイヤな経験と結びついている可能性がります。
その嫌な経験とはたとえば、
ポイント
- 病院の診察、治療、注射などでの抱っこ
- 動き回っている時の急な抱っこで動きをストップされる
- 歯磨きや耳の掃除、ボディチェックなどの抱っこが不快
- 抱っこで落としてしまった経験がある
などがあり、抱っこが子犬にとってネガティブな経験と結びついていると抱っこのたびに暴れるといったトラブルが見られやすくなります。
子犬に心地よい抱っこを♪正しい方法と原因別の対処法!
子犬を抱っこするたびに暴れられてしまっては、正しいしつけやお手入れ、ボディチェック、コミュニケーションができず、さまざまな支障につながってしまいます。
子犬にとって安心で心地よい抱っこを毎回できるよう、正しい方法や原因別の対処法を一緒に学んでみましょう。
胴体、腰、お尻などを安定させて安心感を
胴体、腰、お尻を安定させながら子犬を抱っこすることが正しい子犬の抱き方理論です。
犬の抱き方は複数ありますが、いずれの抱き方にも共通して言える抱き方です。
胴体、腰、お尻が安定していないと子犬の動きに対処できないこと、尚且つ子犬の体が安定しないことがあります。
なので、この抱き方がとても大切です。
もうコレが答えです。
カラダに触れて慣らしていく
抱っこで暴れる子犬には、カラダのいろいろな部分に触れて慣らしていくことが必要な場合があります。
そもそも体を触られるのが慣れていない子犬期は、体を触る慣らしのしつけをやってあげるのがベストです。
ゆっくりやさしいタッチで撫でることを心がけると子犬が安心を感じ、飼い主さんに気を許して抱っこまでのステップアップがスムーズになります。
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脇の下に手を入れ「抱っこね」と声がけ
子犬の脇の下に手を入れ、「抱っこね」と声がけをし、落ち着くまでじっと声がけを繰り返したら全身を撫でて褒めてあげるやり方。
「抱っこね」の声がけでおとなしくしたらたくさん撫ででもらえると子犬は学習し、少しずつ抱っこで持ち上げても気持ちが落ち着くことで暴れる心配がなくなります。
上半身→下半身と順番に持ち上げる
上半身を持ち上げ、さらに下半身を持ち上げる順序立てた抱っこの仕方は子犬が安心感を感じる接し方になります。
この流れで子犬が暴れず落ち着いた状態になったら、褒めて繰り返し上半身から下半身を持ち上げる動きを繰り返します。
するとカラダを持ち上げられる動き、飼い主さんの接し方に子犬も少しずつ慣れていき、次第に抵抗を抱かなくなります。
正しい抱き方のポイント
子犬が安心し心地よいと感じる抱き方は、
ポイント
- 両脇に手を入れて持ち上げ、ろっ骨を片方の手で支える
- 反対側の手と腕を使って子犬のお尻を包み込むようにし、お互いのカラダをぴったりとくっつける
- 子犬の骨盤、太ももが腕の中に収まるように抱っこする
の3つがポイントに。
子犬のカラダ全体を腕と手を使って支えることが心地よく安心させる抱き方になるので、お伝えした順序で練習を繰り返してみてくださいね。
注意ポイントは
注意ポイント
- 持ち上げる瞬間に腰やお尻に負荷がかからないようにする
- 暴れて落とさないようにしっかりホールドする
- 暴れても無理にやりすぎないこと
- 少しずつ慣らしていくこと
上記のポイントを意識しながら子犬の体に負担がかからないようにすることと、安心感を与えられるような抱き方をしてあげてください!
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プロトレーナーのぶっちゃけ
ここまでご覧いただきありがとうございました!
犬の抱き方って複数ありますが、とにかく「胴体、腰、お尻を安定させること」が大切です!
いずれの抱き方にも共通している”抱っこの原理原則”かなと思いますので、参考にしてみてください!
まとめ
子犬を抱っこすると暴れるのは気を付けておきたい原因がいくつもあります。
今回のコラムをきっかけに子犬を抱っこに慣れさせる・正しい抱き方をマスターして、いっそうHAPPYな時間をお過ごしくださいね!