【保存版】犬がおすわりできない時の効果的なしつけ法|事前の準備と実践のコツ

犬がおすわりをしている姿は、とても利口で可愛らしく、飼い主さんにとってはその姿がとても誇りに感じますよね。

犬の定番の体勢でもあるおすわりでも、なかなかしつけが上手くいかず、犬の落ち着きのなさに不安やストレスを感じて悩んではいませんか?

今回は犬におすわりを覚えてもらうためのしつけ・事前の準備と実践のコツを解説

犬のおすわりのしつけの目的や必要性を合わせて参考にしてくださいね。

犬の「おすわり」のしつけが必要な理由・目的とは?

犬のおすわりの状態とは、飼い主による指示やコミュニケーションをする際に、どんな場所・シーンでも後ろの足をたたんで腰を下ろした体勢でもあります。

利口で従順に感じる犬のおすわりには、

  • ポイント

    • 犬の突発的な動きをセーブするブレーキの役割
    • 飼い主との信頼関係を深めるため
    • 犬と飼い主が落ち着いた状態でコミュニケーションを取るため

などの目的や必要性があり、おすわりのしつけができていると、初対面の犬に興奮して攻撃的になったり、車道にいきなり飛び出して事故やケガなどのトラブルに巻き込まれてしまうリスクを未然に防ぐことができます

また犬のおすわりの状態は、後ろ足が折りたたまれて全身の動きのブレーキとなっているため、突発的な動きができなくなる目的や必要性もあります。

 

犬に「おすわり」を覚えてもらうためのしつけ【事前の準備】

犬は無邪気でちょっとのきっかけでも興奮しやすい生き物でもあり、おすわりのしつけができていると日常生活のさまざまなリスクの回避になります!

犬におすわりを覚えてもらうために、ここでは事前に整えておきたい準備について見ていきましょう。

犬と飼い主が落ち着く環境でしつけをする

犬のおすわりのしつけは、犬・飼い主ともに根気や集中力、さらには自然体でフラットなメンタルに整えておく必要があります。

犬とコミュニケーションを取りながらスムーズにおすわりのしつけを進めていくため、お互いが安心できて落ち着く環境のもとにしつけを行いましょう。

さらに犬のおすわりのしつけは、

ポイント

  • 気が散らないよう、窓を閉めて外の音をシャットアウトする
  • 室内はテレビやラジオ、音楽をかけない
  • 犬のよそ見につながるおもちゃは片付けておく

といった準備を整えておきましょう。

犬が自然に飼い主にのみ意識が向くような環境に整えたら、最初はあまりしつこくやりすぎずに10~15分程の短時間でおすわりのしつけを始めてみましょう。

この理由は、犬が集中できる時間が10~15分と言われているためでもあり、集中力が切れたタイミングでしつけをストップしたり、翌日に持ち越すなどの工夫をしましょう。

ゆうと
ワンちゃんが飽きるまえに終わらせるのがベストです!

犬へのご褒美を用意しておく

犬はおもちゃやおやつ、褒めてもらうことなどのご褒美をもらうことが好きな生き物でもあります。

犬のおすわりの行動に対して、積極性を持たせ、さらには楽しさを感じされるために意欲がでるようなご褒美を用意しておきましょう。

ここで、犬のおすわりのしつけにおすすめのご褒美と、それぞれのメリットをまとめてみました。

おやつ 犬が美味しいと感じるおやつで、健康状態を考慮しながら選ぶ
おもちゃ 噛んだり転がして遊べるようなおもちゃや、犬におもちゃを与えて一番に気に入ったものをご褒美にする
褒め言葉をかける、犬とのスキンシップ 「いい子!」「よし!」という褒め言葉やハグ、頭を撫でるなどのご褒美を与える
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犬に「おすわり」を覚えてもらうためのしつけ|実践のコツ

犬におすわりを覚えてもらうための事前準備が完了したら、次はしつけの実践のコツを注意点と合わせて参考にしてみましょう。

犬の頭を上にあげることを意識して「おすわり」の声がけを行う

犬のおすわりはしつけの基本の動作コマンドのひとつになりさまざまな状況下で活用することができるとても大切なコマンドのひとつです。

犬のしつけでもっとも重要といえるおすわりを早めに覚えてもらうために、

ポイント

  • 犬の頭上に手をかざして注目させる
  • 犬の頭上におもちゃやおやつをもってくる
  • 犬の顎下を人の掌で上に傾けながらおすわりのコマンドを出す

といった、「犬の頭を上にあげること」を意識して教えてあげるとスムーズにおすわりのコマンドが伝わります。

犬は頭が上に上がると、お尻が下がる体の構造になっているのでお座りは犬の頭と犬の意識を上に向けてあげるのがとても大切です。

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犬の腰やお尻に触れ、下に撫でながら「おすわり」の声がけを

犬はお尻や腰を下に少しおしながら撫でてもらうとおすわりをしやすい生き物です。

なのでおすわりのしつけを行うシーンでは、腰やお尻に触れ、少し下に負荷をかけながら触り犬の後ろ足を折りたたむようなイメージを持たせて触りながら声がけをしてみましょう。

このとき力任せに強く押すと、犬が反発して余計におすわりができなくなったり、怒られていると誤解してしまう可能性があるので注意が必要です

あくまでもニュアンスを伝えるイメージで、「おすわり」と落ち着いた声がけをしながら腰や背中にそっと触れ、お尻を低くするようにサポートしてみましょう。

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手の動きと言葉を一緒に

犬のおすわりのしつけは、手の動きと言葉を一緒にリンクさせることで、犬がよりスムーズに自然体でおすわりができるようになります

注意ポイント

  • 犬と一緒に誘惑が少ないしつけのエリアに入る
  • 手にご褒美おやつをもつ
  • 手を上にかざす
  • おやつをもっていない手でお尻や腰をそっと押す

このステップを繰り返ししつけるようになると、犬はおすわりをするとご褒美・サプライズがあると嬉しくなり、おすわりを自然にこなせるようになります

まとめ

犬のおすわりのしつけは、散歩デビューをする前に完了させておくことが安心です。

場所やシーンに応じて犬が自然におすわりをし、本来の利口さや従順さが活きるよう、おすわりの事前準備・実践のコツをひとつひとつ積み重ねていってくださいね。

 

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ドッグトレーナー(犬しつけ社長)

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松尾ゆうと

□日本警察犬協会公認ドッグトレーナー □家庭で今すぐ使える"しつけ情報"を発信中! ◎ダメ飼い主→修行10年→資格取得→独立→□しつけ教室を運営中!

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