ラブラドール2頭の散歩で引っ張られる時は?警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
ラブラドール2頭の散歩で引っ張られる時は?警察犬ドッグトレーナーが解説|東京DOGS公式動画のサムネイル

犬を2頭一緒に散歩させると、別々の方向へ引っ張られてしまう。

そんなときは、握る力を強くする前に、1頭ずつの歩き方と、一緒になったときの違いを確かめてください。

東京DOGSのラブラドール2頭の実演から、個別練習、担当者の人数、犬の配置、家庭で無理をしない判断を整理します。

一人で2頭を持つことだけが、散歩の正解ではありません。

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2頭一緒の前に、1頭ずつの散歩を確かめます

普段は別々に散歩している2頭です

動画では、普段の散歩は別々にしていると説明されています。

登場するのはラブラドール2頭です。

まず一緒に持ったときの動きを確かめ、そのあとに練習の組み方を説明しています。

家族で暮らす犬同士でも、散歩で同じ方向へ進めるとは限りません。

片方が止まればもう片方は進みたいかもしれませんし、気になる物も違います。

いきなり2頭分の対応を一人で引き受けないことが、最初の判断です。

まず知りたいのは「一緒になると何が変わるか」

1頭ずつならリードが緩むのか、人が止まると一緒に止まれるのか。

動画でも、まず1頭ずつ取り組むことが基本として説明されています。

単頭で難しい場面が残っているなら、先にその場面を整理します。

一方、1頭ではできても2頭で難しくなることがあります。

もう片方へ近づきたくて前へ出る、相手が動いた瞬間に走り出す、といった違いを見ます。

どちらが悪いかではなく、何が加わると歩きにくくなるかを探してください。

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一人で持てるかより、事故を防げるかを見ます

別方向へ動くと、人の姿勢も崩れます

実演では、2頭を同時に持ったときの力強さが話題になります。

片方に気を取られている間も、もう片方の位置は変わります。

大型犬では、腕の力だけで持ちこたえようとする状況そのものを見直す必要があります。

転びそうになる、足を踏ん張り続ける、リードを持ち直せない。

こうした状態なら、そのまま散歩の距離を延ばしません。

1人1頭の担当にするか、時間を分けて歩く方が安全です。

排泄物を拾うとき、曲がり角、すれ違いも考えます

まっすぐ数歩進めたあとにも、散歩には立ち止まる場面があります。

排泄物を拾うときは視線が下へ向きます。

狭い道では相手と距離を取る余地も少なくなります。

動いている間だけでなく、止まっている間に2頭を守れるかも確認してください。

道が広い、見通しがよい、引き返せる場所がある。

こうした経路を先に選びます。

危険な状況をわざと作って反応を見る必要はありません。

安全に離れられない場所は練習場所から外します。

関連する基本を確認したい方は、散歩の引っ張り対策も参考にしてください。

実演で説明している、個別練習からの進め方

人の動きへ戻れる短い区間をつくります

1頭ずつ、静かな場所で人のそばを歩き、止まり、向きを変える。

実演の説明を家庭に当てはめるときも、この小さな区間から考えます。

ずっと横を向いて犬を見るのではなく、人も進行方向の安全を確認できることが必要です。

リードが緩んだ瞬間や、呼びかけへ顔を向けた瞬間を褒めます。

周囲ばかり見て戻れないなら、声を増やす前に場所や相手との距離を見直します。

同じコースを長く歩かせるだけで解決しようとしないでください。

一緒に練習するときも、最初は1人1頭です

動画には、2人が1頭ずつ担当して同じ方向へ歩く場面があります。

相手の犬がいる状況でも、それぞれの担当者と歩けるかを見るためです。

隣へぴったり寄せることが目的ではありません。

近づくと難しくなるなら、犬同士の間隔を広げます。

離れると追いたくなる場合もあるため、何メートルならよいと一律には決めません。

それぞれが落ち着いて取り組める位置を、担当者同士で確認してください。

松尾 ゆうと

落ち着けたときは、ゆっくり褒めてください。

大きな声や速い動きで、また興奮させないようにしましょう。

リードの扱いは、形だけをまねしません

犬の配置とリードの交差を見ます

実演では、どちらを人の近くへ置くか、2本のリードをどう分けて持つかを説明しています。

細かく働きかけたい犬を体に近い側へ置くという考え方がありますが、すべての家庭で左右を固定する話ではありません。

犬の大きさ、歩く速度、反応する対象、道の幅で条件は変わります。

リードが交差して片方の首や体へ負担がかかるなら、持ち方だけで何とかしようとせず、並び方や担当を変えます。

手指に巻き付けず、個別に確認します

実演には指ごとにリードを分ける細かな操作も出てきますが、家庭でその形をまねする前に、犬と人の状態を対面で確認してもらってください。

指へ巻き付けて固定しないことも重要です。

強く引かれたときに外せず、人の手や指を傷めるおそれがあります。

2頭とも引き続けているなら、手先の技術より先に条件を戻します。

犬を実際に見てもらい、装具と持ち方を確認する方がよい場面です。

動画だけを見て、大型犬2頭を一人で制御する練習へ進まないでください。

補助者から一人へ移る工程は、急がないでください

実演の受け渡しには補助が残っています

動画では、リードを主担当へ渡す工程でも、補助者がすぐに手を離さず支えられる形をとっています。

一瞬できたからといって、いきなり補助なしの公道へ移るわけではありません。

人が増えることで安全を保っている場面として見てください。

家庭で同じ工程が必要かは、2頭の反応と扱う人の状態によって変わります。

受け渡しの形だけを再現せず、対面で確認してもらってください。

1人1頭や別々の散歩を続ける選択肢も残します。

室内でできたことを、そのまま公道へ持ち出しません

室内と屋外では、音、足元、人や犬との距離が違います。

練習場所で落ち着いていても、玄関を出ると動きが変わることがあります。

まず刺激の少ない時間帯や短い経路を選び、難しくなった地点を確かめます。

距離、時間、人数、犬同士の間隔を同時に変えると、何が難しかったのかが分かりにくくなります。

一つずつ条件を変え、難しい日は前にできた形へ戻します。

日付だけを目安に一人で持つ段階へ進めないでください。

普段の暮らしへ広げるときは、大型犬の引っ張りに対する安全管理も参考にしてください。

2頭それぞれの反応を見て、次の散歩に生かす

犬ごとに「何を見て動いたか」を残します

散歩後に、どちらが先に動いたか、何が見えていたか、人は何人だったかを振り返ります。

すべての回数を正確に数える必要はありません。

安全確認を優先し、帰宅してから覚えている範囲で残してください。

1頭がほかの犬を見て止まり、もう1頭が前へ出るなら、犬同士の間隔や担当者の位置を見直します。

相談する時も、2頭まとめて「引っ張る」と伝えるより、どちらが何に反応したかを分けて説明してください。

1頭と向き合う時間は、その後も残します

2頭で歩く練習を始めても、1頭ずつの時間はなくさなくて大丈夫です。

片方だけの歩く速さ、休みたいタイミング、匂いを嗅ぐ場所に気づきやすくなります。

動画でも、個別に向き合う時間の大切さを説明しています。

もう片方が残ると強く不安がる場合は、散歩と待つ環境を合わせて考えます。

家族が一緒に過ごせる時間を選ぶなど、無理に一頭だけで耐えさせない形を相談してください。

多頭散歩でよくある迷い

連結リードを使えば、一緒に歩けますか?

道具だけで、一緒に歩くための練習を省けるわけではありません。

歩く速さや反応する対象が違う犬をつなぐと、片方の動きがもう片方へ伝わります。

体格差や歩き方を見て、使用する装具を選んでください。

急に歩き方が変わった、痛がる、咳が出るなどの変化は、しつけだけで説明しません。

体調を確認してから練習を考えます。

転倒や逸走の危険がある場合は、犬を伴う対面相談を優先してください。

一人で2頭を持てないのは、失敗ですか?

失敗ではありません。

道の幅、犬の大きさ、歩く人の体力、反応の強さによっては、別々の散歩がその家庭に合う形です。

一人で持つこと自体をゴールにしないでください。

次の散歩では、まず1頭ずつの様子と、2頭がそろうと変わる場面を分けて見てください。

それぞれが無理なく歩けること、人も周囲を見られること。

この二つを守れる形で続けていきましょう。

1頭ずつの歩く練習と、大型犬を安全に扱う準備は、こちらで詳しく解説しています。

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