犬を外でトイレさせる方法と散歩マナー|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬に外でトイレを教えるときは、普段の排泄時間に合わせて、排泄してよい場所へ案内します。
自然に排泄が始まるときに短い合図を添え、終わったらその場で褒めましょう。
ただし、外でしか排泄できない状態にすることはおすすめできません。
悪天候、災害、病気、けが、老化などで散歩へ行けない日もあります。
室内のトイレと外の両方で排泄できるようにしておくと、犬と飼い主双方の負担を減らせます。
外でしないからといって、出るまで歩かせたり、室内のトイレを片づけたりしないでください。
排泄の機会を減らして覚えさせる練習ではありません。
排尿姿勢を繰り返すのに尿が出ないときは、練習をやめてすぐ動物病院へ連絡してください。
外に慣れていない場合と、体調の異変は分けて考えます。
目次
外トイレだけにしないほうがよい理由
外でしか排泄しない犬では、天候や体調によって、いつもの場所へ行けないときの対応が必要になります。
- 台風、大雪、猛暑などでも外出が必要になる
- 病気やけがで散歩できないと排泄を我慢する
- 飼い主の体調不良や災害時に対応しにくい
- 高齢になり移動が難しくなったとき再学習が必要になる
- 公共施設や避難先で排泄場所に困る
室内で排泄できる犬なら、散歩前にトイレへ案内しておきます。
外で必要になったときも、認められた場所で落ち着いて排泄できるように練習しましょう。
外でしか排泄しない犬を室内へ慣らす手順は、成犬のトイレをやり直す記事で詳しく解説しています。
今の排泄場所を残しながら練習したい時にご覧ください。
犬を外でトイレさせる5ステップ
ステップ1:排泄しやすい時間を記録する
排泄した時刻と直前の行動を記録します。
食事や睡眠との関係が分かると、外へ案内するタイミングを選びやすくなります。
記録のために排泄を我慢させないでください。
- 起床後
- 食事や水を飲んだ後
- 遊びや運動の後
- 昼寝から起きた後
- 就寝前
排泄間隔には個体差があります。
月齢、食事、水分量、体調によって変わるため、「1日○回」と決めつけず、その犬の記録を基準にします。
ステップ2:排泄してよい場所を決める
自宅の敷地や、自治体・施設のルールで排泄が認められている場所を選びます。
人の出入口、店舗前、住宅の塀、子どもの遊び場、植栽などは避けます。
同じ場所へ静かに移動し、リードを付けたまま様子を見守ります。
最初は人や車の往来が少なく、犬が落ち着ける場所を選んでください。
水をかけて処理すれば、どこで排尿してもよいということではありません。
ステップ3:排泄が始まるときに合図を添える
地面を嗅ぐ、くるくる回る、姿勢を取るなど、その犬の排泄前の動きを見ます。
ただし、においを嗅いでいるだけなら、周囲を調べていることもあります。
排泄が始まるときに、「ワンツー」「トイレ」など家族で決めた短い言葉を、静かに1回添えます。
まだ意味が分からないうちは、合図を何度も繰り返して排泄を急かさないでください。
自然な排泄に同じ言葉を重ね、終わったら褒める経験を繰り返します。
ステップ4:終わった直後に褒める
排泄が終わった直後に、その場で褒めます。
落ち着いた声をかけ、必要に応じて食べ慣れたフードを少量使います。
食事制限がある犬は、使えるものを獣医師に確認してください。
家へ帰ってからでは、何を褒めたのか伝わりにくくなります。
排泄の途中は、声をかけたり触ったりして邪魔せずに見守りましょう。
排泄できたら、犬の体調と周囲の状況に合わせて散歩を続けて構いません。
排泄を促すために無理に歩かせるのではなく、散歩を楽しむ時間も残しましょう。
ステップ5:室内でも排泄する機会を残す
外トイレを覚えた後も、室内で排泄する機会を残します。
すでに室内ではしなくなっている場合は、シーツを置くだけで急にできるとは限りません。
普段使う場所や足元の感触を確認し、無理なく試せるところから始めましょう。
- 起床後の最初の排泄は室内へ案内する
- 雨の日も、使い慣れた室内トイレへ案内する
- 室内で排泄できたときも同じように褒める
室内でも失敗が続く時は、トイレの広さ・通り道・案内するタイミングを見直しましょう。
基本の進め方は次の記事で確認できます。
外でトイレをしてくれないときの見直し点
犬の様子から、見直す点を探しましょう。
| 犬の様子 | まず見直すこと |
|---|---|
| 周囲を警戒して、落ち着かない | 車、人、犬、音が多い場所では排泄できない犬がいます。より静かな時間と場所へ変え、においを嗅いで落ち着ける時間を作ります。 |
| 散歩へ出る前に、室内で排泄済み | 直後ならしないこともあります。外で排泄させるために室内トイレを使わせないのではなく、普段の排泄時間に合わせて練習します。 |
| 飼い主が急かして、緊張や疲れが見える | 合図を繰り返したり、リードを引いたりして急かさないようにします。 |
| 足触りが変わると、嫌がる | ペットシーツ、芝、土、砂利など、足触りが変わると排泄しにくい犬もいます。自宅の敷地など使用してよい場所なら、普段使っているシーツを置いて試す方法があります。 |
シーツを使う時は、風で飛ばないようにし、犬が噛んだり飲み込んだりしないよう見守り、使用後は持ち帰って処理してください。
外でしない日は、無理に待たずに一度戻る
外でしないからといって、出るまで歩かせたり、室内のトイレを片づけたりしないでください。
排泄の機会を減らして覚えさせる練習ではありません。
一律の待ち時間は決めず、排泄前の動きと犬の様子を見ます。出る様子がなければ一度戻り、室内でも排泄できるようにして見守ってください。暑さや寒さ、緊張、疲れがある時は切り上げ、長く待たせる必要はありません。
散歩中の排泄マナー
公共の場所では自治体・公園・施設ごとにルールが異なります。必ず現地の表示を確認してください。
- リードを外さない
- 排泄禁止の場所へ入れない
- ふんは袋へ入れて持ち帰る
- 尿の処理は自治体や施設のルールに従う
- 水、処理袋、予備の袋を携帯する
- 人の出入口、住宅、店舗、遊具周辺を避ける
水をかければ、どこで排尿してもよいわけではありません。
犬が苦手な人も安心して通れるよう、場所選びと後片づけまで気を配りましょう。
動物病院へ相談すべきサイン
次の変化がある場合は、しつけの問題と決めつけず動物病院へ相談してください。
- 排泄回数が急に増えた
- 尿が少量ずつしか出ない
- 排泄時に痛がる、鳴く
- 血尿・血便がある
- 水を飲む量が急に増えた
- トイレへ何度も行くのに出ない
- 今までできていたのに急に失敗が増えた
排尿しようとしても尿が出ない、痛がる、苦しそうにする場合は、練習を中止してすぐ動物病院へ連絡してください。
少量しか出ない場合も、マーキングやしつけの問題と決めつけず相談します。
尿が出ない状態では、自宅で様子を見続けないでください。
よくある質問
合図を言えばすぐ排泄できるようになりますか?
すぐにできるとは限りません。
自然に排泄が始まるときに同じ言葉を添え、終わった直後に褒めて、合図の意味を少しずつ教えます。
尿意や便意がないときに、合図だけで無理に排泄させる練習ではありません。
外でしない日はどれくらい待てばよいですか?
一律の待ち時間は決めず、排泄前の動きと犬の様子を見ます。
出る様子がなければ一度戻り、室内でも排泄できるようにして見守ってください。
暑さや寒さ、緊張、疲れがあるときは切り上げます。
排尿姿勢を繰り返すのに出ない場合は、待たずに動物病院へ連絡してください。
雨の日も外へ連れて行くべきですか?
室内で排泄できる犬なら、天候と体調に応じて室内トイレを使えます。
外でしかできない犬は、室内への切り替えに練習が必要なこともあります。
荒天の日に急に室内だけへ変え、排泄を我慢させないようにしてください。
ベランダで排泄させてもよいですか?
集合住宅の規約、排水、におい、近隣への影響を確認してください。
ベランダ排泄を禁止している物件もあります。
自己判断せず管理規約に従います。
まとめ
犬の外トイレは、次の流れで教えます。
- 排泄しやすい時間を記録する
- ルール上問題のない静かな場所へ連れて行く
- 排泄が始まるときに短い合図を添える
- 終了直後に褒める
- 室内トイレも継続する
まずは、普段の排泄時間と、安心して使える場所の確認から始めましょう。
外でしない日も、室内を含めて排泄できる機会を確保します。
出ない、痛がるなどの異変があれば、練習より受診を優先してください。
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