愛犬の散歩中や他の犬と触れ合うシーンで、しつけができてない犬に出会い、「自分の愛犬は大丈夫かな?」と不安になった経験はありませんか?
また犬を初めて迎え入れた場合は、しつけができている犬・できていない犬の特徴の見極めが難しいと思うことも多いでしょう。
今回のコラムでは、しつけができてない犬のよくある特徴と、それぞれの特徴に応じた安心の解決策をご紹介してみたいと思います。
目次
【しつけができてない犬の特徴その①】リードを過度に引っ張る
リードを過度に引っ張る犬は、しつけができてない犬によくある特徴と言われています。
しつけができている犬は、飼い主さんの歩行スピードに合わせて落ち着いたお散歩を楽しんでいるもの。
愛犬とお散歩をしていたり、散歩をしている他の犬を観察した際、リードを過度に引っ張っているのを経験・目にしたことはありませんか?
リードを過度に引っ張る犬は、お散歩が嬉しくてならないという喜びの表現とも受け取れるのですが、この状態が長続きしてしまうと、お散歩中の飼い主さんに負担がかかったり、いきなり車道に出て事故に遭う、まわりにも迷惑をかけてしまう心配があるのです。
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リードを過度に引っ張る犬のしつけ方
犬はお散歩の楽しさ・喜びをダイレクトに表現してリードを過度に引っ張ってしまうことがあるのですが、この散歩が続いてしまうと飼い主さんの負担も強くなってしまいます。
そのためリードを犬が引っ張った際には、決して犬に引っ張られるままに進まず、まずは静かに立ち止まってみましょう。
愛犬がリードを過度に引っ張る→静かに立ち止まるというこのしつけを繰り返していると、犬は、
ポイント
「リードを引っ張り過ぎるとお散歩ができない」
「リードを引っ張らないと前に進めてお散歩ができる」
と認識・理解できるようになり、飼い主さんの歩行スピードに合わせた安心の散歩が楽しめるようになるでしょう。
【しつけができてない犬の特徴その②】頻繁に無駄吠えしている
犬はささいなきっかけでも吠えてしまうことが多い生き物ですが、それはしつけができていないことも原因のひとつと言えるかもしれません。
犬がムダに吠えてしまうのは、
ポイント
- 飼い主さんに何かを訴えている
- 遊び足りない、さみしさを感じている
- 散歩に連れて行ってほしい
- お腹が空いてエサを求めている
- カラダのどこかに痛みなどの不具合がある
などの原因があります。
無駄吠えは犬の鳴き方の中でもトーンが比較的大きいため、近所迷惑やご近所とのトラブルに発展してしまう心配も。
またお散歩中に他の犬や飼い主さんと出会い、触れ合った際、無駄吠えをされると「しつけができてない」とイメージされ、飼い主さんが恥ずかしい思いをすることもあるのです。
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無駄吠えが頻繁な犬のしつけ方
犬が無駄吠えをしてしまうのは、このシーンで犬が持つ欲求が満たされたと間違った学習・認識をしている可能性があります。
無駄吠えのたびに愛犬の欲求に答えてしまうと、飼い主さん自身が消耗したり、正しいしつけがいつまでも身につかないリスクがあるため、
ポイント
- 要求に応じるのではなく吠えても意味がないと理解させる
- 良い意味で無視を繰り返す
というしつけを繰り返していくと、犬は吠えると余計に構ってもらえない・要求が受け入れてもらえないと認識し、無駄吠えが徐々に少なくなっていくでしょう。
しつけができてない犬の特徴その③【拾い食いをしてしまう】
犬はお散歩中、地面に鼻をこすりつけるようにしながらニオイをかんでいることが良くありますよね。
ただ、そこから道に落ちている何かわからないものを拾い食いしてしまうと、お腹を壊すのではないか・行儀が悪いと飼い主さんは不安になってしまうこともあるでしょう。
また犬が拾い食いをしても、そのまま口から放り出してしまうこともめずらしくはなく、この状態もしつけができてない犬の特徴と言えます。
拾い食いをしてしまう犬のしつけ方
犬の健康と安全、飼い主さんの安心を維持していくためにも、拾い食いをする犬は早めにしつけておくことが肝心。
犬は道に落ちているもの・目の前にあるものに対して、本能的にニオイをかいだり口に入れてしまう性質を持っています。
この場合は、「待て」のコマンドを繰り返し犬に伝えて、拾い食いをする前にその行動にセーブをかけることが正しいしつけ。
犬が万が一、道に落ちていたものを口に入れてしまった場合は、「出せ」や「ちょうだい」というやさしい声がけ・コマンドを繰り返すしつけをしてみましょう。
このしつけを繰り返すことで、犬が落ちていたものを飲み込まずに済むようになります。
まとめ
しつけができてない犬の特徴を理解しておくことは、正しいしつけを積み重ねていく大きなきっかけにもなります。
しつけがきちんとできている犬は飼い主さんにとっても誇りですし、まわりからも愛され続ける存在を維持していくことができるはず。
ぜひ今日から、しつけができてない犬によくある特徴を学び、その状態に応じた安心の解決策をいくつも積み重ねていってくださいね。