好奇心が旺盛で無邪気な振る舞いが愛らしい子犬でも、飼い主さんの足を噛んできたり、自分の足を噛むクセがあると、何か大きなトラブルにつながってしまうのではないかと不安に感じてはいませんか?
子犬の噛み癖は犬本来の習性でもあるのですが、足を噛む頻度が多いのは、ストレスや身体的なトラブルなどの可能性が考えられているんです。
ここでは子犬が足を噛む気になる原因と、そのクセを未然に予防・改善していくためのしつけをご紹介してみたいと思います。
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目次
子犬が足を噛む原因とは?
子犬が足を噛む原因について、ここでは、
ポイント
- 飼い主さんの足を噛むケース
- 子犬自身の足を噛むケース
のそれぞれを一緒に見ていきましょう。
子犬が飼い主さんの足を噛む原因
子犬が飼い主さんの足を噛む原因には、
ポイント
- 永久歯の生え代わりによって口内がむず痒いため
- 飼い主さんともっと遊びたいと思っているため
- 飼い主さんの動く足をおもちゃだと認識しているため
などがあります。
子犬が飼い主さんの足を噛むのは、子犬の成長過程のひとつとされていますが、あまりにも頻繁だと成犬になってからも足を噛むクセが治りにくくなってしまうため、早め早めのしつけが肝心になるのです。
子犬が自分の足を噛む原因とは?
子犬が自分の足を噛む原因には、
ポイント
- ストレスを感じている
- 気を紛らわせている
- しびれやかゆみがある
などが考えられます。
子犬が自分の足を噛むのは、飼い主さんの足を噛む状態よりも、身体的・精神的な面での問題を抱えている場合があります。
なので、子犬の様子の観察と丁寧なしつけやケアが必要になると言えるでしょう。
子犬が足を噛むのをやめさせるために|状況に応じたしつけをチェック!
子犬が飼い主さんの足を噛んだり、自分の足を噛むクセをできるだけ早くなくすために、状況に応じた適切なしつけをチェックしてみましょう。
子犬が飼い主さんの足を噛む時のしつけ
1.おやつやおもちゃを噛む習慣を
子犬が飼い主さんの足を噛む時のしつけ方法は、人の足を噛むことによろこびを感じるのではなく、噛んでもいいオモチャやおやつガムを噛むことに喜びを感じてもらうようにするのがポイントです。
具体的には
ポイント
・子犬が興奮するような機敏な動き(歩き方)をしない。
・噛んできてもかまわないこと。
・噛んでもいい物を噛んでいる時は、やさしくほめてあげること。
などがあります。
とにかくポイントは、「人の足ではなく、オモチャやおやつに夢中にさせてあげること」です。
人の足を噛んでも「つまらない」のであれば、子犬は自然と人の足を噛まなくなり、噛んで楽しいおやつやオモチャで遊ぶようになります。
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あまりにもしつこい時には注意を
子犬が人の足を噛んできた時には、コミュニケーション、スキンシップを取った上で「注意をうながす方法」でしつけていく方法があります。
子犬が飼い主さんの足を噛む際に、伝えておきたいしつけの言葉は、
- 「痛いよ」
- 「行けないよ」
- 「ストップだよ」
- 「NO!」
など、短めでわかりやすい言葉を低いコマンドでかけてあげるようにしましょう。
この時に大きな声やオーバーなリアクションを飼い主さんが取ってしまうと、犬は足を噛むことで遊んでもらえる!と間違った認識をしてしまうことがあるため、低く落ち着いたトーンで短く言葉を伝えることが大切です。
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子犬が飼い主さんの足を噛む時のしつけのポイント
子犬が飼い主さんの足を噛む際は、低い口調、わかりやすい言葉・トーンを意識しながらも、
ポイント
- 子犬が噛むのをやめた時
- 飼い主さんから離れた時
- 子犬が落ち着きを見せた時
は、「よしよし、いい子だね」とやさしくゆっくりと褒めてあげるようにすると、子犬は褒められたことが嬉しくて噛むクセを徐々に辞めるようになります。
ポイントは「やさしくゆっくり」というほめ方で、「強くはげしく」ほめてしまうと、また興奮がもどって足を噛み始める可能性があるので注意です。
それでも子犬が飼い主さんの足を噛み、なかなかそれが収まらない際には、
ポイント
- 視線を合わせないようにする
- 子犬からそっと離れ、姿を消す
という行動を取って、落ち着いたら子犬の前に行って様子を見る、このしつけを繰り返してみましょう。
子犬は何でも吸収し、学んでいく能力に長けているため、決してあきらめずにコツコツとしつけを続けていくことが大切です!
子犬が自分の足を噛む時のしつけ
子犬が自分の足を噛んだり、舐めている時間・頻度が長い場合は、心理的な原因を取り除き、子犬を安心させるために、
ポイント
- 子犬の好きなおもちゃを与える
- おもちゃやおやつをケージの中に置き、ひとりの時間に慣れさせるようにする
- 普段から運動と発散をとらせてあげる
- 落ち着ける環境をつくってあげること
などのしつけを取って、愛犬のストレスを癒すように意識してみましょう。
子犬が自分の足を噛む、舐めるなどの動作が頻繁なのは、何らかの欲求が満たされていないなどの原因もあるため、飼い主さんとのコミュニケーション、散歩や運動の時間を見直す、落ち着ける環境を作ってあげるなどの対策が効果的です。
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子犬が自分の足を噛む際にしておきたいケア
子犬が自分の足を噛んだり、舐めたりする頻度が多いと、皮膚炎などのトラブルが心配になってしまいます。
そのため、
ポイント
- 子犬の手足を保護する役割のあるエリザベスカラーを着用させる
- 子犬の皮膚トラブルをケア、予防するための保湿シャンプーを活用する
- 新鮮な空気を取り入れるため適度に換気をしてあげる
などをする方法も効果的です。
寒暖差が激しく、空気が乾燥しやすい季節は、子犬の皮膚のバリア機能が低下し、足を噛む・舐めることで皮膚トラブルが起こりやすくなります。
また夏の梅雨時期には、湿度が高くなるので除湿なども効果的です。
成犬よりも敏感で、デリケートな子犬の皮膚を外的な刺激から守るために、保湿に特化したシャンプーや換気の見直しの検討も大切です!
~おわりに~
子犬が飼い主さんの足を噛む、自分の足を噛んでしまうクセにはさまざまな原因が考えられます。
子犬が自分の足を噛む頻度が多い場合は、何らかの皮膚トラブルの可能性が出ていることを考慮して、適切な保湿や獣医師さんに診てもらうなど、原因に応じたケアで子犬との楽しい時間を取り戻してくださいね。
日頃から子犬の様子を観察して適切な対処としつけができるようにしましょう!