犬のまてはいつから教える?|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ

犬に「まて」を教えるのは、家に迎えてから何日目がよいのでしょうか。子犬と成犬で、始める時期を変えた方がよいのかも気になるところです。

始める目安は、迎えてからの日数ではなく、慣れた場所で短いやり取りができるかどうかです。安心して過ごせる環境を整えたうえで、犬のそばから、ごく短く待つ練習を始めます。

この記事では開始時期の考え方を中心に、最初の進め方と、まだ難しいときの対応を解説します。

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「迎えて1〜2週間」など、日数だけで始める時期を決めない

新しい家に慣れるまでの時間は、犬によって違います。子犬なら早い、成犬なら必ず長くかかる、とも限りません。

食事や休息が落ち着き、人がそばにいても逃げようとせず、楽な姿勢で過ごせる場面があるかを確認します。日数が経っていても、怖がって隠れている犬を連れ出して練習する必要はありません。

確認したい様子今できること
そばに人がいても無理なく食べたりくつろいだりできる楽な姿勢にすぐごほうびを渡すところから始める
人が少し動くとすぐについてくるまだ離れず、目の前で待てる短さにする
眠い、排せつしたい、遊び疲れている練習を休み、生活上の必要を満たす
隠れる、逃げようとする、体が固くなる待たせず、距離や居場所を見直す

おやつを食べたかどうかだけで判断せず、その場にとどまるのがつらそうでないかも見てください。

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子犬は「長く我慢する」より、そばで短く待つ経験から

迎えたばかりの子犬には、安心できる寝床や排せつの機会、十分な休息が必要です。まず暮らしを整え、起きて落ち着いている場面で、少しだけ練習を加えます。

最初から飼い主が遠くへ離れる必要はありません。目の前で楽な姿勢を取り、そのままでいる間にごほうびを受け取れれば、小さな練習になります。

「まて」を使って食事や水を長くお預けにしたり、遊びたい気持ちや排せつを我慢させ続けたりしないでください。待つ練習と、生活に必要なものを与えることは分けて考えます。

成犬・保護犬も、今の安心できる範囲から始める

成犬になってからでも学習は続きます。年齢を理由に諦めたり、迎えて一定の日数が経ったからと練習を急いだりする必要はありません。

以前の暮らしで使っていた合図が分かる場合は、確認しておきましょう。「まて」の言葉だけを何度も繰り返すより、今の家で何をするとごほうびがもらえるのか、分かりやすく伝え直します。

シニア犬や体に不調のある犬には、長いおすわりが負担になる場合もあります。楽な姿勢を選び、立ち上がりにくい、座るのを急に嫌がるなどの変化があれば、獣医師に相談してください。

始める準備ができたら、短い練習で合図を伝える

静かな場所で、犬が無理なく取れる姿勢から始めます。おすわりが楽なら座ってもらい、伏せた方が楽ならその姿勢でも構いません。体を押さえて形を作らないでください。

  1. 犬のすぐそばで、選んだ姿勢にごほうびを渡す。
  2. 動き出す前に渡せる短さで、その姿勢を少し保つ練習をする。
  3. 短く保てるようになってきたら、始めるときに「まて」と一度伝える。言葉と手の合図は家族でそろえる。
  4. 姿勢を保っている間にごほうびを渡し、「おしまい」など決めた合図で動いてよいことを伝える。
  5. 短い待機に慣れてから、時間・飼い主との距離・周りの刺激のうち、一つだけを少し変える。

離れる練習に進んだら、犬のところへ戻ってからごほうびを渡します。動いてしまったときは叱ったり元の場所へ押し戻したりせず、次は近く、短く、静かな条件に戻しましょう。

決まった秒数を順番に達成することが目的ではありません。待てる長さは、その日の体調や周りの様子でも変わります。

まてが難しい場面では、合図より環境を見直す

家ではできても、玄関が開く場面や他の犬が近づく場面では難しいことがあります。それを「わざと無視している」と決めつけず、距離や刺激、待たせる長さを見直します。

怖がる犬をその場にとどめて慣れさせるために、まてを使わないでください。犬が離れられるようにし、相手との距離を広げます。人が離れると強く不安がる場合も、離れる距離を無理に延ばさず相談しましょう。

また、まてができれば事故を防げるというものではありません。玄関の柵、屋外でのリード、車や人からの十分な距離など、安全管理は別に続けます。

開始日よりも、無理なく終われる練習を大切に

「まて」は、迎えて何日目までに覚えさせる、と期限を決める必要はありません。安心できる暮らしの中で、そばで短く待てる場面を増やしていきましょう。

うまくいかない日は、同じ条件で繰り返し続けないことも大切です。体の不調は動物病院へ、環境や練習の組み方に迷う場合はトレーナーへ相談してください。東京DOGSでも、犬の様子と生活環境に合わせて進め方を考えます。

子犬に初めて教える際の、ごほうびを渡す位置や解除の合図はこちらで詳しく解説しています。

年齢を重ねてからのしつけや、一度覚えたこととの付き合い方も確認できます。

疲れや飽きが見られるときは、練習を続ける長さを見直しましょう。

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