子犬にまてを教える方法|警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ
草の上で待つ子犬

子犬に「まて」と言っても、すぐ立ってこちらへ来る。

おやつを見せると、待つより先に手を追いかけてしまう。

初めて教える時は、何を成功にすればよいのか迷うことがあります。

まては、決めた姿勢や場所で短く待つことを、一つずつ教える練習です。

最初から離れたり長く待たせたりせず、飼い主さんのすぐ近くで、子犬が無理なくできるところから始めましょう。

この記事では初めてまてを教える子犬に向けて、準備、基本の順序、動いてしまった時の戻し方を紹介します。

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まては役立つ合図。ただし安全管理の代わりではない

扉の前や人が動く時など、短く待ってほしい場面は日常にあります。

落ち着いた場所で覚えておくと、人が動く時に少し待ってもらうなど、日常でも役立ちます。

ただし、まてができるからといって、開いた玄関や道路のそばで子犬を自由にさせてよいわけではありません。

覚えてからも、リードや扉、ゲートで安全を守りましょう。

危険が近い場面で合図が効くか試すこともしないでください。

静止している姿と、気持ちが落ち着いていることも同じではありません。

体が固い、逃げたがる、食べ物を受け取れないなどの様子がある時は、課題を続けず、場所や体調を見直します。

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練習前に、姿勢・場所・ご褒美を用意する

子犬が慣れている静かな場所を選びます。

滑りやすい床、足元が不安定な場所、玄関を開けたままの場所は避けてください。

起きた直後なら排泄などを済ませ、眠そうな時や疲れている時は休ませます。

おすわりが無理なくできる子なら、その姿勢から始められます。

お尻を押したりリードを引いたりして形を作る必要はありません。

座ることが難しい、痛がるように見える時は、獣医師へ相談し、姿勢の取り方から見直しましょう。

小さく食べやすいご褒美を、すぐ渡せるように準備します。

食事制限やアレルギーがあれば獣医師の指示に合わせ、練習で使う分も含めて管理してください。

食事や水を抜いて、空腹で従わせる方法ではありません。

確認すること始めやすい状態難しそうなら
場所慣れた室内で、周囲が静か人や物の動きが少ない所へ戻す
姿勢体に無理なく、自分で保てる体を押さえず、体調や姿勢を確認する
人との距離すぐそばにいる離れる練習をいったんやめる
待つ長さ動き出す前に褒められる短さもっと短く区切る、休憩する

子犬にまてを教える基本の順序

1.すぐそばで、短く姿勢を保つ

松尾 ゆうと

無理なく取れる姿勢になったら、飼い主さんはすぐそばにいます。

子犬が動き出す前に穏やかに褒め、ご褒美を渡してください。

最初はほんの短い静止で十分です。

手の中のおやつを子犬の頭上で動かすと、追いかけて立ち上がることがあります。

待っている位置で受け取れるように渡しましょう。

撫でると興奮する子には、手を大きく動かさず、落ち着いた声やご褒美で伝えましょう。

2.短くできるところへ、合図を添える

近くで短く待つことが分かってきたら、待てる長さに合わせて「まて」の合図を添えます。

家族で言葉をそろえ、何度も言い続けたり、声を強めたりせずに教えてください。

合図を言ったら長く待たせるのではなく、子犬がどうしているかを見ながら進めましょう。

立ちそうなら、その前に褒められるほど短い課題へ戻しましょう。

3.待っている間のご褒美と、終わりの合図を分ける

松尾 ゆうと

まてを練習する時は、姿勢を保っているところへご褒美を届けます。

離れた所で食べ物を見せて呼び寄せると、待つ練習と呼び戻しが混ざってしまいます。

練習を終える時には、「よし」や「OK」など、動いてよい合図を一つ決めます。

短く待てたらその場で褒め、終わりの合図を出してから動いてよいと伝えましょう。

待つ時と終わる時の違いは、家族でもそろえておきましょう。

終わりの合図は、人が軽く動いた時など、子犬が無理なく姿勢を変えられるタイミングに合わせて教えましょう。

終わりを知らせずに長く待たせたり、動いたことを叱ったりする必要はありません。

時間・距離・周囲の刺激を、一度に増やさない

近くでできるようになってから、待つ長さや人が離れる動きを少しずつ加えます。

一度に遠くへ離れ、長く待たせ、周りの人も動く設定では、何が難しかったのか分かりにくくなります。

人が離れる練習も、まずは体をほんの少し動かすところから始めましょう。

犬が待てている間に戻って褒め、終わりの合図で区切ってください。

隠れる、背を向けて長く離れるなどの課題を、初めから行う必要はありません。

家でできたことも、外では別の難しさがあります。

場所が変わったら近くで短く待つところへ戻し、人や犬に無理に近づけずに練習します。

子犬の外出方法は、体調と感染症予防について獣医師へ相談してください。

立ち上がる・ついてくる時は、失敗の条件を変える

子犬が動いてしまったら、引き戻したり、押さえたり、叱ったりせず、一度練習を区切ります。

「まて」を知らない子には、動いてほしくないという人の意図がまだ伝わっていないこともあります。

松尾 ゆうと

待つ時間が長かったか、人が離れすぎたか、おやつの手を追ったか、周りに気になるものがあったかを確認します。

次は一つだけ簡単にしてください。

できるまで繰り返すより、休憩した方がよい時もあります。

人が少し離れただけで強く不安がる、体を動かすのを嫌がる、普段と様子が違う場合は、まての練習だけで解決しようとせず、体調と生活環境を含めて相談します。

長く待つことより、無理なく終われることを大切にする

年齢だけで集中して取り組める時間や、覚えるまでの日数は決められません。

子犬の様子を見て短く区切り、排泄、食事、水、睡眠を我慢させない範囲で取り入れます。

子犬のうちに練習を始めることはできますが、「今覚えないと成犬になってから教えられない」と焦る必要はありません。

成長や暮らしの変化に合わせて、無理なく待てるところを確かめ直していきましょう。

まずはそばで短く待ち、そこで褒めてもらい、終わりの合図で動けることを目指しましょう。
長く動かないことを、最初の目標にする必要はありません。

毎日の生活に無理なく取り入れられる難しさから始めましょう。

おすわりの姿勢をまだ教えていない場合は、基本の進め方を確認してください。

帰宅や来客で跳び上がる時は、子犬の飛びつきを予防する準備も見直しましょう。

練習を長く続けすぎないために、しつけ時間の考え方も紹介しています。

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