愛犬のアイコンタクトのしつけでは、声に出さすとも目だけの会話でコミュニケーションが取れるので、できるようになると愛犬との絆がいっそうに深まるようになります!
犬は人間と良く目を合わせる生き物ですが、アイコンタクトのしつけでは想像している以上のさまざまな恩恵を感じ取ることができるんです。
今回は犬のしつけのカギとなるアイコンタクトについて、しつけるメリットと具体的なやり方を徹底解説してみたいと思います。
目次
犬にアイコンタクトのしつけ!メリットを徹底解説
犬と飼い主さんが目と目を合わせる、シンプルなコミュニケーションとなるアイコンタクト。
実はこのしつけには飼い主さんと愛犬に両方の嬉しいメリットがあり、必ず教えておきたいしつけのひとつでもあります。
犬のアイコンタクトの重要性が納得・理解できる、さまざまなメリットを一緒に見ていきましょう。
愛犬との絆が深まる
犬にアイコンタクトのしつけを教えていくと、目を合わせて見つめあったときにお互いに幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌が活性化すると考えられています!
オキシトシンは飼い主さんが愛しいと感じる対象、愛犬が好きな対象とのスキンシップ・コミュニケーションで分泌が活性化するため、アイコンタクトのしつけはお互いがすぐに幸せになれるなくてはならないトレーニングでもあります。
アイコンタクトによるオキシトシンの分泌で、犬も飼い主さんも気持ちが心地よく幸せな気分に浸れるため、他のしつけがスムーズにできたりしつけに関するストレスの緩和にも効果的と言われています!
さらにお互いが気分良くいられるため、信頼関係や絆が深まり、愛犬の従順さを育てることにもアプローチできますよ。
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愛犬の問題行動を減らしていくことができる
お散歩中にいきなり走ったり、物を壊す、してはいけないところで粗相をしてしまう…。
犬のそのような問題行動も、アイコンタクトのしつけによって犬が自発的に人に対して「意識」をつけることができるので、問題行動の緩和にアプローチできます。
犬はもともと人間と目を合わせるのが好きな生き物のため、アイコンタクトによるしつけは、犬の喜ぶ気持ちに寄り添い、犬の「良い集中力」をひき出すことができるので、無理なく問題行動を減らせる効果的なしつけでもあるのです。
しつけがスムーズになる
声に出したり、ジェスチャーをしながらのしつけは、忙しい毎日を過ごしていたり気持ちに余裕がなかったりすると、飼い主さんの負担になることもあるのではないでしょうか?
犬にアイコンタクトのしつけを教えると、目だけの会話・言葉だけの合図で愛犬が良いこととNGなことを察知できるようになるため、ジェスチャー(ハンドサイン)をするしつけよりも教えやすくなり、興奮状態の犬の落ち着きを取り戻す効果が期待できます!
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犬のしつけの基本!アイコンタクトの上手なやり方をチェック
犬のアイコンタクトのしつけは、飼い主さんばかりではなく、愛犬自体にも嬉しいメリットをもたらしてくれるんですね。
アイコンタクトによるより良い変化を早めに感じ取るために、ここでは上手なしつけのポイントをまとめて解説していきます。
フードを使ってアイコンタクト
愛犬の好きなフードを手の中に入れ、愛犬から見えないようにしながら目と目を合わせて意思疎通を繰り返します。
愛犬がアイコンタクトで落ち着いたり、問題行動をストップしたら、その瞬間に手の中にあるフードを鼻先に近づけてアイコンタクトを続けながらご褒美を与えましょう。
フードを人差し指の挟んでおくとニオイが出るため、愛犬とのアイコンタクトがしやすくなりますよ。
手を動かしてアイコンタクト
愛犬と見つめ合うアイコンタクトの時間を増やしていくために、フードを手の中にさりげなく隠して、愛犬にニオイが出るように持ち方を変えながら、手を頬やアゴ、首や肩などに少しずつ移動していきましょう。
美味しいニオイを出すフードに気を取られている愛犬は、飼い主さんの手の動きに注目しやすくなるため、手が移動するたびに「ご褒美をちょうだい」としっかり目を合わせるようになります。
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「いい子だね」「よくできたね」と褒めながらアイコンタクトを繰り返す
手を動かすアイコンタクトで犬と見つめ合う頻度・時間が長くなったら、すぐに「いい子だね」「よくできたね」と思いっきり褒めて、再度手の中に握っていたフードを与えます。
ここまでの流れを3~5回程度繰り返し、次は名前を呼んでフードのニオイを嗅がせてアイコンタクトを再度行ってみましょう。
愛犬はこれまでのしつけ・流れで、「飼い主さんと目を合わせるとご褒美がもらえる」と学習し、フードをあげたり名前を呼ぶアクションなしでも目と目を合わせるだけのしつけができるようになります!
おわりに
愛犬と目と目を合わせるだけのアイコンタクトはシンプルなしつけでも、犬が覚えると予想以上にいろいろなメリットと安心感を得ることができます。
飼い主さんにとっては理想的、愛犬にとっては嬉しいコミュニケーションとなるアイコンタクトのしつけ、今日からの練習で絆と信頼関係をいっそうに深めていってくださいね。