愛犬のポメラニアンの吠え癖がひどく、
「そもそもの原因や正しいしつけ方法がわからない…」
と悩んでいませんか?
ポメラニアンが吠える時は、キャンキャンと甲高く響く声が特徴なので、飼い主さん自身の不安やストレス、ご近所への迷惑になってしまうのではないかと心配になることもあるでしょう。
今回は愛犬のポメラニアンの吠え癖に悩む飼い主さんに向けて、知っておきたい原因や解決につながるしつけ策を詳しくお伝えしてみたいと思います。
この記事の内容は現役プロドッグトレーナーの現場の声と実際のお客様の声も含まれた有益な内容になりますので、ぜひ参考にしてみてい!
目次
ポメラニアンの吠え癖の原因とは?
特にきっかけもなくいきなりキャンキャンと吠えてその吠え癖が続いている…。
愛犬のポメラニアンの吠え癖がなかなか治らず、繰り返し続いているのは、以下のような原因が考えられるかもしれません。
ポメラニアンの吠え癖によくある原因とそれぞれの理由をまとめてみました。
要求によるもの
ポメラニアンの吠え癖が常態化してしまっているのは、
ポイント
- おやつやご飯をもっと食べたい
- 飼い主さんともっと遊びたい
- お散歩時間が物足りない
- ケージの中から出してほしい
- コミュニケーション不足
- 空腹感
などなど、何かを要求・求めている時に吠えることがあります。
飼い主さんが十分に遊んであげていると思っていても、ポメラニアンにとって不満や要求があるとそれに気づいてほしくてキャンキャンとした吠え癖が続いてしまうのです。
また環境面や、食事面での要求が発生している場合があるので注意が必要です!
要求の原因となるものを、正しく理解してあげて正しく対処してあげることで要求吠えの改善につながります!
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不安や恐怖によるもの
飼い主さんにとってはなんて事のない物音、新しく購入した家具やアイテムでも、愛犬のポメラニアンにとっては初めて聞く音・見るアイテムなので、不安や恐怖を感じることがめずらしくはありません。
またポメラニアンの愛犬と一緒にお散歩をしている時に決まって吠え癖が出る時は、お散歩中の犬や車やバイクなどの刺激に恐怖を感じて吠えてしまうことがあります。
この場合愛犬のしつけに欠かせない社会化しつけが十分でない可能性があるため、人・物・音・その他刺激に慣れさせる社会化しつけ(慣らしトレーニング)を早めにしておく必要があるでしょう。
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病気やけがによる不調
ポメラニアンの愛犬が繰り返し吠えるのは、病気やけがによって体調に何らかのSOSサインが出ている可能性があります。
いつもは撫でたり触れても嫌がらないのに、いきなり触れたり抱っこされるのを嫌がるようになった場合は、体のどこかが痛みそれを守ろうとして繰り返し吠えて抵抗している可能性があるのです。
身体的な不調の場合はしつけよりも獣医さんの指示を仰ぐのがベストです!
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ポメラニアンの吠え癖の原因は鳴き声で判断!
ポメラニアンの吠え癖の原因は、鳴き方・鳴き声でも大まかに判断することができます。
ポメラニアンの鳴き方・鳴き声のパターン別に、吠え癖の考えられる原因をチェックしてみましょう。
吠え癖が「ワンワン」 | 空腹、ケージから出たいなどの要求や、他の人や犬、物音に敏感になり恐怖を感じている |
吠え癖が「クゥーン」 | 構ってほしい、触れてほしい、抱っこしてほしいといった飼い主さんへの甘え |
吠え癖が「ウー」 | 警戒や攻撃で、恐怖を感じている相手にこれ以上近づいてほしくないというSOSを出している |
吠え癖が「キャンキャン」 | 痛みや恐怖を感じている際に頻繁になる鳴き方 |
吠え癖が「ワオーン」 | 遠くから聞こえる物音、他の犬の鳴き声に過敏に反応している(遠吠え、サイレンの音などに反応) |
ポメラニアンの吠え癖は、鳴き方・鳴き声によって原因が判断しやすくなるので、吠える時の鳴き方の癖を観察してみるようにしましょう。
ポメラニアンの吠え癖しつけ法!
ポメラニアンの吠え癖を早めに解決すべく、今日からはじめておきたいしつけ方法をご紹介します。
ポメラニアンの吠え癖の原因に応じたしつけ策をさっそく参考にしてくださいね。
フードの量、お散歩時間の見直し調整
ポメラニアンの吠え癖は何かを要求していることが原因のひとつのため、要求のもととなりやすいごはんの量やお散歩時間の見直し・運動量の調整を始めてみましょう。
ポイント
- フードが原因の吠え癖に→フードの量の調整、ポメラニアンが鳴き出す前にフードを素早く準備する
- 退屈させないよう、十分なお散歩や遊び時間を確保しておく
- 要求吠えが起こらないような”正しい環境”の設定をおこなう(落ち着ける環境設定)
- 習慣を見直して要求吠えが起こらないようにする
- コミュニケーション時間の見直し
- 運動量の見直し
というポイントを押さえておくことも、ポメラニアンの要求を満たすコツになります!
都度「叱ったり」「罰」を与えたりするよりも、より手軽で本質的な改善になる場合があります!
実際にウチのお客様でも「環境の見直し」に取り組むことで要求吠えが改善される事例も数多くみてきました!
環境に慣れさせていく
ポメラニアンの吠え癖がなかなか治らないのは、今の環境下で恐怖・不安・不満に感じる点があるからと言えます。
人間社会に慣れさせるために、
ポイント
- 他の犬や飼い主さんとの触れ合いを積極的に
- 物音、物、刺激に慣れさせる
- エネルギーを発散させるための遊びやリラックス時間を十分に設ける
- おやつの有効活用で緊張の緩和
- おもちゃの有効活用
といったしつけを繰り返し行うようにしましょう。
ポメラニアンがストレスを感じていると、いつまでも環境に馴染めず吠え癖以外にも噛み癖がひどくなって攻撃的な性格に変わってしまう心配があります。
社会化のしつけで今の環境に慣れさせつつ、欲求不満にならないストレスフリーな接し方にも気を配るようにしましょう。
そして慣らしのしつけはできるだけ早めに取り組むのが理想的です!
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おまけ:プロトレーナーのぶっちゃけ
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました!
ポメラニアンは普段現場でみていても”吠え癖”が出やすい特徴をもっていると感じます。
「警戒心」「繊細な気質」をもっていたりするので、人間側の正しい理解と早期の慣らしのしつけが理想的です!
吠えが攻撃性に変わってしまう事例も多くみてきました。
なので、吠えがひどい時にはプロのトレーナーさんにみてもらうのも良いかと感じます!
反面ポメラニアンは「賢さ」「明るさ」「運動能力が高い」「感性が鋭い」など良い一面もたくさんもっていたりします。
この”個性”を人間が正しく理解してあげて、正しくしつけてあげることでより良いドッグライフが築けていけます!
まとめ
とても愛くるしい見た目をしているポメラニアンですが、意外にやんちゃで攻撃的な部分があります。
愛犬のポメラニアンの吠え癖は何かに不満・恐怖を感じているサインだと理解し、ケガや病気がないか、遊びやお散歩内容・時間などをチェックをして、愛犬にベストな環境に整えていってくださいね。