子犬のトイレへの誘導方法|来ない・途中で止まる時の対処を警察犬ドッグトレーナーが解説

犬のしつけ

子犬をトイレへ誘導する時は、排泄しやすいタイミングに、近くから静かに案内するところから始めます。「おいで」ができるまで待ったり、何度も声をかけて急かしたりする必要はありません。

トイレへ向かわない時は、呼び方だけを変えるのではなく、途中で遊び始めるのか、入口で止まるのか、入っても排泄しないのかを見てください。つまずく場所によって、先に直すことが違います。

目次
当コンテンツの運営、執筆は東京DOGSが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシポリシーを参照ください。

案内する前に、タイミングと通り道を確認する

起きた後、食事や水を飲んだ後、遊んだ後など、子犬が排泄しやすい場面で案内します。ただし、毎回同じ間隔でできるとは限りません。直前に排泄した時刻と、その後の飲食や遊びを見ながら準備してください。

床を嗅ぎ始めてからでは、間に合わない場合があります。排泄する時刻が分かってきたら、その少し前から近くで見守ります。床を嗅ぐ動作だけで、必ず排泄するとも決めつけません。

寝床からトイレまでの間に、おもちゃや滑りやすい場所、またぐ柵がないか確かめます。人が歩ける通り道でも、子犬には遠かったり、進みにくかったりすることがあります。最初は、使い慣れたトイレへ短い距離で戻れる場所から始めましょう。

排泄のタイミングがまだ分からない時は、先に記録と配置を整えると案内しやすくなります。子犬の準備についてはこちらをご覧ください。

子犬のトイレトレーニング|3つの準備を警察犬ドッグトレーナーが解説

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

名前や呼び戻しがまだできない時

呼び戻しの完成は、トイレ練習を始める条件ではありません。迎えたばかりで名前を覚えていなくても、排泄の機会はあります。まずはトイレを近くに用意し、人がそばへ行って案内します。

名前を呼ぶとこちらを向ける子なら、普段の落ち着いた声で呼んで、一緒に歩き始めます。反応がない時に、大きな声で何度も呼び続ける必要はありません。呼ぶ練習と、今の排泄を間に合わせることは分けて考えてください。

また、「おいで」と「ついて」は、家庭によって教えている動作が違います。トイレへ案内するために、二つを同じ意味で使い始めないでください。既に覚えている合図があれば、その意味を変えずに使います。

子犬と一緒に、短い距離を歩く

自分で歩ける時は、人も一緒にトイレの方へ進みます。子犬が置いていかれず、足元についてこられる速さに合わせてください。トイレから離れた所で何度も呼ぶより、まず短い通り道で案内できるかを見ます。

  1. トイレのシートが濡れすぎたり、ずれたりしていないか確認する。
  2. 子犬の近くから、落ち着いた声かけでトイレへ向かう。
  3. 途中で止まったら、声量を上げず、足元や入口を確認する。
  4. トイレへ入れたら、人は動きを止めて静かに待つ。

追いかけたり、リードでトレーへ引っ張り込んだりしないでください。案内のたびに逃げる、体を固める、唸る様子があれば、その動き方を続けずに相談します。

途中でおもちゃに向かうなら、案内する前に通り道のおもちゃを片づけます。途中で排泄してしまうなら、呼び方よりも案内の開始が遅い、距離が長いという点を見直してください。

手の動きで案内する時の注意

子犬が手の動きを追って歩けるなら、トイレの方向へゆっくり手を動かして案内する方法もあります。鼻先へ手を押しつけたり、ついてこない子犬を手で押したりする方法ではありません。

手にじゃれつく、飛びつく、噛もうとする時は、動かして誘うのをやめてください。遊びが始まってしまう動きは、排泄の案内には使わないようにします。おもちゃを振ったり、指を回し続けたりして、興奮を上げる必要もありません。

食べ物を使う場合も、食べ慣れたものを少量にし、普段の食事量やアレルギーを確認します。ただし、食べ物を見せないと向かわない、トイレ内で食べ物ばかり探すなら、食べ物の種類や量を増やすのではなく、距離や案内のタイミングを戻して見直します。食べ物は必須ではありません。

抱っこで連れていってもよい?

間に合う距離を歩くのがまだ難しい子犬は、抱っこを嫌がらない範囲でトイレへ運ぶ方法もあります。トイレへ着いたら、安定した足元へ静かに下ろします。自分で歩かせることにこだわって、毎回途中で失敗する状況を続けなくてもかまいません。

ただし、逃げる子犬を追いかけて抱き上げないでください。抱かれると唸る、痛そうにする、強く暴れる場合は、無理に運ばず、配置と扱い方を専門家へ相談します。痛みが疑われる時は、先に動物病院へ連絡してください。

毎回抱っこが必要なら、普段過ごす場所からトイレまでの距離を短くできないかも確認します。落ち着いて歩ける場面で、近くから戻る経験を少しずつ作りましょう。

トイレに入った後は、排泄が終わるまで静かに待つ

トイレへ入れたことと、そこで排泄できたことは別です。入った瞬間に大声で褒めたり、遊び始めたりすると、そのままトイレから出てしまう場合があります。排泄の姿勢になったら、手の誘導を続けずに静かに待ってください。

排泄が終わったことを確認して、その場で短く褒めます。片づけを終えてから、別の場所へ移って褒めるのではなく、できた時に伝えます。静かな声で十分なら、大きなリアクションを加える必要はありません。

トイレの合図を使っている場合は、家族で決めた同じ言葉を静かに使います。まだ合図を覚えていない子に、何度も言えば排泄できるという前提では進めません。声をかけると排泄が止まる時は、まず黙って見守ってください。

誘導できない時は、止まる場所で分ける

「言うことを聞かない」とまとめずに、どこまで進めたかを残します。次の表は、原因を断定するためではなく、次に確認する点を絞るためのものです。

見られた場面 先に確認すること 次の案内で変えること
途中で遊び始める おもちゃや人の動きに気を取られていないか 通り道を片づけ、手や声の刺激を減らす
入口で止まる 段差、滑り、シートのずれ、濡れを確認する 入りにくい条件を一つずつ直す
途中で排泄してしまう 案内が遅い、距離が長い可能性を見る 少し早く、トイレに近い場所から案内する
入るが、すぐ出る 入った時に声や食べ物で気をそらしていないか 入った後は静かに待ち、排泄の完了を確認する

トレーの入口で止まる・足を入れたがらない

入口までは来られるなら、トイレの中に入る時の足元を見ます。シートが動く、縁が高い、足が滑る、既に濡れているなど、用品側の条件も確認してください。声を強くして、入れない状態を押し切る場面ではありません。

使えていたトレーや場所がある場合は、いきなり用品と置き場所を両方変えず、使えていた条件を残して比べます。どこが変わると入れなくなるかが分かれば、相談する時にも具体的に伝えられます。

入っても排泄せず、出た後に失敗する

案内した時には、まだ排泄するタイミングではなかった可能性があります。直前に排泄したか、案内中に興奮していないかも確認します。出るまで長く閉じ込めたり、水を制限したりしないでください。

排泄しなかった後は、いきなり家中へ自由にするのではなく、トイレへすぐ戻れる範囲で見守ります。次に排泄した時刻と直前の様子を残し、案内するタイミングを調整してください。失敗した後に叱って、次の排泄を我慢させる対応はしません。

誘導だけでなく、トイレ用品や成功後の対応も見直したい方は、基本の手順をご覧ください。

犬のトイレのしつけ方|基本の手順と注意点を警察犬ドッグトレーナーが解説

練習より先に、受診や相談が必要な時

急に失敗が増える、頻繁に少量しか出ない、血尿、排尿時の痛そうな様子がある時は、しつけの問題と決めず、動物病院へ相談してください。尿の状態や回数の変化も伝えます。

何度も排尿姿勢を取るのに尿が出ない時は、すぐに動物病院へ連絡してください。診療時間外は救急対応の病院へ相談します。トイレへ案内し直して様子を見る場面ではありません。

体調面に問題がないか確認したうえで、案内のたびに逃げる、唸る、噛もうとする、家族が安全に見守れないという場合は、動き方を繰り返し試さずにトレーナーへ相談します。トイレの配置、案内した場面、どこで止まったかを伝えてください。危険な場面を撮影のために再現する必要はありません。

よくある質問

呼んでも来ない時は、おやつを増やせばよいですか?
増やす前に、トイレまでの距離、通り道、案内のタイミングを確認します。食べ物に夢中で排泄できないなら、使わず静かに案内する方法へ戻して見直してください。

排泄を始めてしまったら、途中で抱いて移しますか?
急に抱き上げたり、大声で止めたりせず、まず落ち着いて対応してください。体調の異常がなければ、その場を片づけ、次の排泄では早めに案内します。排泄した時刻も記録に残します。

次の排泄機会で試すこと

まずは、次に排泄しやすい場面で、近くからトイレまで案内してみてください。途中で遊ぶなら通り道を、入口で止まるなら足元を、間に合わないなら開始時刻を変えます。

一度にすべての用品や合図を変えるのではなく、つまずいた所を一つ直して、次の反応を見るようにします。自分で戻れた時と、人が手伝った時の両方を残すと、必要な手助けを判断しやすくなります。

プロのトレーナーに無料で相談

店舗見学・初回カウンセリング無料

お気軽にご相談ください

店舗見学、お問い合わせ無料!
プロトレーナーが正しく、
的確にお答えいたします。