【プロ直伝】犬の「ふせ」の教え方!必要性としつけ法を簡単解説!

愛犬を落ち着かせたい、アイコンタクトのしつけにステップアップしたい、そんな飼い主さんのニーズを満たすしつけが、「ふせ」です。

飼い主さんにとって、愛犬の「ふせ」の体勢は一見すぐに覚えてもらえる、カンタンなイメージがありますが、なかなか覚えてもらえない・教え方が難しいを悩んではいませんか?

今回は愛犬が覚えやすい「ふせ」の教え方と、このしつけの意外に知られていなかった必要性を詳しく解説!

愛犬に「ふせ」を教えることで得られるメリットをぜひ参考にしてくださいね。

愛犬に「ふせ」をしつける必要性、メリットとは?

犬にとってふせの姿勢というのは「上下関係の証」「信頼」といった意味があります。

なので愛犬に「ふせ」をしつけると、飼い主さんとの信頼関係がより構築しやすくなったり、さまざまなしつけにステップアップできるなどのメリットがあります。

ここでは愛犬に「ふせ」をしつけるメリット、必要性をさらに詳しくチェックしてみましょう。

信頼関係が深まる

「ふせ」のしつけを愛犬に教えることは、飼い主さんとの信頼関係を深める重要な目的があります。

なぜなら犬にとってふせのコマンドというのは「上下関係の証」「信頼」という意味が含まれているから。

犬の祖先はもともとオオカミですが、彼ら自然界のオオカミにとってふせの姿勢というのは「服従」の姿勢になります。

つまりふせのコマンドを習得したということは一定以上の「良い関係性」ができているということ。

(もちろんふせをしたからといってすべての問題が解決されるわけではありませんが。)

さらに、飼い主さんが何か指示を出すとき、おもちゃやおやつのご褒美を与えるなど、さまざまなシチュエーションで「ふせ」を教えておくと、常に愛犬は体勢を低くして飼い主さんの言いつけを守る・聞こうと意識が働くため、信頼関係が深まるしつけになります!

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興奮のコントロールができるようになる

犬はもともと好奇心が旺盛で、じっとしているよりも動き回っていることが好きな個体が多いという動物の性質があります。

ただ、お散歩中やまわりに他の犬、飼い主さんがいる際は、好奇心旺盛な行動が時にアダとなり、ケガや事故などのトラブルにつながる心配があります。

「ふせ」のしつけを愛犬に覚えてもらうのは、トラブルが生じやすいさまざまなシチュエーションの中でも愛犬を落ち着かせて飼い主さんの言いつけを聞く・守るために、興奮のコントールができるメリットがあるのです。

愛犬がリラックスしやすくなる

「ふせ」の体勢は犬にとってリラックスしやすい体勢のため、ストレスや興奮からの解放にもアプローチできます。

注意ポイント

ストレスや興奮状態が続くと、物理的なケガや事故のトラブルはもちろん、飼い主さんが負担に感じたり、愛犬自身も感情のコントロールができずに心身ともにダメージを負ってしまいます。

「ふせ」のしつけを教えることは、愛犬がリラックスし飼い主さんを安心させるためにも必要なメソッドとなります。

私たち人もそうですが「動き回りなが落ちつくこと」って難しいですよね。

ワンちゃんもそれと一緒で興奮がおきそうになったら静止の姿勢である「ふせ」の姿勢をとることで動いている状態よりもはるかに落ち着きをうながしやすいです。

実際の犬の試験や競技会でも「休止」といわれるふせの姿勢をとった状態での休むという科目もあるくらいです。

なので、ワンちゃんの興奮を抑えたい時にはふせなどの静止のコマンドで気持ちを抑制していくのも一つの有効なしつけ手法になります。

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愛犬が覚えやすい!「ふせ」の教え方

犬を飼い始めたら早い段階でスタートしておきたい「ふせ」のしつけ。

ここでは飼い主さんにとってもシンプルでしつけやすいと感じ、愛犬も時短でマスターすることができる、「ふせ」の教え方を詳しく伝授してみたいと思います。

step①おすわりの体勢を指示する

「ふせ」を愛犬にマスターしてもらうためには、その前段階の体勢となるおすわりを指示することがファーストステップです。

おすわりの体勢ができた段階で褒めると、愛犬が褒められていることが嬉しく感じ、次の飼い主さんの指示も守ろうとして「ふせ」への移行がスムーズになりますよ。

step②おやつやおもちゃを使って「ふせ」の体勢へ誘導

おやつやおもちゃを愛犬に見せ、鼻先に持っていき手を下に動かしながら「ふせ」のコマンドを出します。

この時、愛犬が混乱しないよう、英語または日本語のコマンドに統一することがスムーズに覚えてもらえるポイントになります。

おもちゃ、おやつを床の方に移動してそのタイミングで愛犬の肩をやさしく上からタッチし、そっと床方向に押すように体勢を整えてあげましょう

愛犬がこの時、なかなか「ふせ」の体勢に変わってくれない際には、リードを使って短く持ち、頭を床側に下げるようやさしく誘導することがおすすめです。

この時に無理やりにならないように注意が必要で、あくまでも犬に考えさせて犬の主体性を大切にして根気強く取り組みましょう

step④「ふせ」ができたら思いきり褒めてご褒美を

step③の流れで愛犬が「ふせ」をしたら、声に出して思いっきり褒めてあげるようにしましょう。(超おおげさに褒めちゃってオッケーです!)

このタイミングで愛犬のお気に入りのおもちゃ、おやつをあげると、「ふせの体勢に変わったらご褒美がもらえた」と愛犬は成功体験として記憶し、次からの「ふせ」のしつけがスムーズになりますよ。

できたらとにかく褒めることが大切です!

step⑤ジェスチャーで最終仕上げ

愛犬が「ふせ」ができるようになったら、今度は飼い主さんが身振り手振りのジェスチャーで「ふせ」を教えるしつけにステップアップしましょう。

「ふせ」と声に出さずとも、愛犬の顔の前で手のひらを上から下に向けるジェスチャーのみで「ふせ」ができるよう、ご褒美を使った繰り返しのしつけを行いましょう。

おわりに

ハードルが高いと感じていた愛犬への「ふせ」のしつけも、要所要所を押さえることで愛犬が覚えやすくなり、問題行動の未然予防にアプローチできます。

アイコンタクトへのしつけに早い段階でステップアップできるよう、今日からコツコツと「ふせ」のしつけを繰り返してみてくださいね◎

 

 

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松尾ゆうと

□日本警察犬協会公認ドッグトレーナー □家庭で今すぐ使える"しつけ情報"を発信中! ◎ダメ飼い主→修行10年→資格取得→独立→□しつけ教室を運営中!

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