愛犬が自宅のインターホンが鳴るたびに吠えて、
「近所迷惑にならないか心配…」
「インターホンで吠えるそもそもの原因やしつけがわからない」
と悩んでいませんか?
自宅のインターホンで愛犬が吠えると、飼い主さん自身もストレスになり来客はたびたびあるものなので対処やしつけが難しいと感じてしまうでしょう。
今回は愛犬がインターホンが鳴ると吠える原因や対処、効果的なしつけ策をプロドックトレーナーが解説。
しつけ教室を運営しているプロドッグトレーナーの経験談や現場で実践しているしつけ法をぜひ参考にしていただければと思います!
目次
インターホンが鳴ると愛犬が吠える…!その原因は?
「自宅のインターホンの音を、決して大きな音に設定しているわけでもないのに、インターホンが鳴るたびに過度に反応して愛犬が吠える…」
ここではそんな悩みを抱く飼い主さんに向けて、意外に気づけていなかった原因をお話してみたいと思います。
警戒や恐怖によるもの
来客時にインターホンが鳴って、同時に愛犬が吠えてしまうのは、警戒や恐怖によるものが原因です。
たとえば、
ポイント
- インターフォンがなった時に知らない人が来た
- インターフォンの高く大きな音に恐怖を感じる
という、愛犬の中に警戒や恐怖があると自身の身を守ろうとして繰り返し吠えてしまうことがあるのです。
社会化トレーニングが不十分なのかも?
愛犬が自宅のインターホンで吠えてしまうのは、社会化トレーニングが不十分なことも原因と言えるかもしれません。
社会化のしつけは、人間社会に愛犬を適応させる目的があり、その中に日常生活の中で生じる”音”に慣れさせていくしつけが必要になります。
自宅のインターホンのように、日常生活の中で頻繁に耳にする音に社会化のしつけで愛犬が慣れていないと、それが日常とは思えずに異常のように感じてしまい、警戒や恐怖で繰り返し吠えてしまうことがあるのです。
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興奮や喜びによるもの
自宅のインターホンが鳴った時に愛犬が吠えるのは、来客を喜び興奮していることも大きな原因。
たとえば、インターホンが鳴った後に自身が懐いている人が来たなどの愛犬の中に楽しく嬉しい記憶があると、インターホンが鳴ると楽しいことが起きるとプラスに考え、喜びや興奮で吠えることがめずらしくはないのです。
飼い主さんの動きの変化に不安を感じている
自宅のインターホンが鳴ると、飼い主さんは何か他のことをしていても、まず来客に対応しようと急にカラダを動かしたり、今している作業を止めて動き出すものですよね。
この飼い主さんの急な動きの変化に、愛犬が神経質になり過ぎて吠えてしまうことがめずらしくはありません。
これまで自宅の中でのんびりしたり、何か作業をしていた飼い主さんなのに、インターホンが鳴ったと同時に急に動きに変化があると愛犬は不安になり、強く大きな声で吠えてしまうことがあるのです。
威嚇によるもの
犬は自身の縄張り・テリトリーをとても大事にする生き物であることをお伝えしてきました。
自宅のインターホンが鳴ったと同時に愛犬が吠え始めるのは、この縄張りやテリトリーを守ろうとする意識が強く働いているからなんです。
愛犬はインターフォンがなることを、誰かが来ると学習・記憶していて、自分だけのテリトリーに誰かが侵入してくるのではないかと不安、恐怖、緊張を感じます。
そのため自身の居場所を守ろうと、来客の相手を威嚇する意味で繰り返し吠えることがあるのです。
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ここではプロドッグトレーナー直伝!愛犬がインターホンで吠える際の効果的な対処・日常的なしつけ策を詳しくお伝えします!
インターホンが鳴る=ポジティブなものと学習させる
インターホンが鳴ると吠えるのは愛犬の中にネガティブな記憶や意識があるため、それをポジティブなものに変えていけるよう、
ポイント
- インターホンが鳴ったら抱っこや撫でて落ち着かせる
- お気に入りのおもちゃ、おやつをあげる
- インターホンが鳴ってもとっさに動かない
- 人間は常にポジティブでいる
などの対処をしましょう。
すると愛犬は、「インターホンが鳴るといいことがある」とポジティブな記憶をするようになり吠え癖の改善予防にアプローチできます。
インターフォンが鳴っても落ち着いていること
インターホンで急に立ち上がったり、動きを早めることが愛犬への刺激、恐怖につながるため、インターホンが鳴っても急に動き出さず、フラットでいられるよう心がけてみましょう。
愛犬は普段から飼い主さんの様子を観察していて記憶もしているので、インターホンが鳴った時の急な動き、声に出して反応するなどの変化は恐怖や緊張、警戒につながってしまうため、ゆるやかなペースでの対応が愛犬の吠え癖予防・改善につながりますよ。
まとめ
インターホンが鳴るたびに愛犬が吠えると悩んだ際は、前項までお伝えしたしつけ・対処にプラス、クレートに入れて慣れさせるトレーニングも始めておきましょう。
インターホン時の吠え癖の原因に応じたしつけを積み重ねて、安心で穏やかな愛犬との時間を取り戻してくださいね。