おっとりとした見た目とたくましい体つきのギャップが魅力的に感じるゴールデンレトリバー。
盲導犬や警察犬、災害救助犬としても採用されることが多いゴールデンレトリバーですが、「意外にしつけが難しい…」と悩む飼い主さんは少なくないでしょう。
今回はゴールデンレトリバーが持つ従順さや飲み込みの速さを活かす、必要なしつけとポイントを詳しく解説!
ゴールデンレトリバーのしつけが難しいと感じている飼い主さんや、これから飼いたいと予定を立てている人も、必要なしつけのポイントを最後までチェックしてくださいね。
目次
ゴールデンレトリバーのしつけはいつから始めるべき?
ゴールデンレトリバーを迎え入れてから、「いつからしつけを始めるべきなのか?」とタイミングが難しいと悩む飼い主さんも少なくはないでしょう。
ゴールデンレトリバーのしつけは、迎え入れてすぐ始めることがベストなタイミングとなっています。
その理由は、
ポイント
- 成長するたびに力が強くなってしつけがスムーズにならなくなるため
- 生後3~12週目がもっとも学習能力が高い(社会化期)と言われているため
- いい習慣の生活を早期から継続していくため
という、ゴールデンレトリバーならではの美点や特性が活きると考えられています。
ゴールデンレトリバーを迎え入れてからのしつけは、日を追うごとに学習能力の低下、悪い習慣がついてしまうことを考慮し、早い段階で準備を整えておくことが大切です!
ゴールデンレトリバーに必要なしつけ【社会化トレーニング】
温和で学習能力が高く、愛情深い一面を持つゴールデンレトリバーは、他の犬種に比べるとしつけがしやすく飲み込みが早い美点があります。
ゴールデンレトリバーの特性を早い段階で活かしてあげるために、ここでは人間社会に慣れるために必要な社会化トレーニングの目的とポイントを一緒に見ていきましょう。
社会化トレーニング
ゴールデンレトリバーの社会化トレーニングとは、
ポイント
- 人間社会の音やモノ、人といった環境に慣れさせる
- 好奇心と警戒心への心理的な良いバランスを育てていく
- 刺激に対して過剰な反応の行動をでにくくする
- 吠える、噛むなどの問題行動の予防的観点
という目的やメリットがあり、社会化トレーニングのしつけを早い内に始めておくと、飼い主さんが細かに指示を出さずとも、ゴールデンレトリバー自らの判断で自発性や自制心をもってその時々の最適な行動がとれるようになってきます。
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お手入れ、触れ合いのしつけ
ゴールデンレトリバーをはじめ、犬は基本的に人に触れられることが好きな生き物ですが、普段から触れ合いのコミュニケーションがないままに、いきなり触ろうとすると、警戒心が強くなって吠える・噛むなどの問題行動が起こりやすくなります。
特にお手入れの作業(耳そうじ、爪切り、歯磨き等)は、お手入れ慣らしのトレーニングをしてあげないと、「嫌な体験」になってしまい暴れる、噛むことがあります。
ゴールデンレトリバーとのお手入れ、触れ合いのしつけは、
ポイント
- 飼い主さんとの信頼関係を深める
- ゴールデンレトリバーの心身に安らぎを与える
- 皮膚の病気、ケガなどの不調を早期に判断できる
- お手入れがしやすくなる
といった目的やメリットがあるため、迎え入れたらすぐにお手入れ、触れ合いに慣れるようスキンシップを取るようにしましょう。
ゴールデンレトリバーに必要なしつけ【トイレトレーニング】
ゴールデンレトリバーのトイレトレーニングは、愛犬がいつも心地よく安心に排せつをし、飼い主さんにとっても衛生面に配慮した環境を維持する重要な目的があります。
ゴールデンレトリバーを迎え入れてすぐにはじめておきたい、トイレトレーニングのポイントをまとめてみました。
設置する場所と大きさについて
ゴールデンレトリバーのトイレトレーニングをスムーズに進めるためには、トイレを置く場所・大きさにも意識を向けておくことが肝心です。
ゴールデンレトリバーは他の犬種に比べて子犬の時期でも中型犬くらいの大きさがあるため、トイレからのはみ出し失敗を防ぐためにも体格や成長に合わせたトイレ・シートを準備しましょう。
トイレトレーニングで重要なポイントは「失敗させない環境づくり」「成功体験の積み上げ」がとても大切。
愛犬の特徴、オーナー様のライフスタイルなどさまざまな部分を考慮して愛犬のゴールデンレトリーバーに最適なトイレ環境を整えてあげてみてください!
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排せつサインを知ってしつけを行う
ゴールデンレトリバーの排せつのタイミングは個々で差があるものの、
ポイント
- 寝起き
- 飲食後
- 運動後
がおトイレをしやすいタイミングとなります。
シートのニオイを嗅いだり、落ち着きなくお尻を動かすような動作を見せた場合は、トイレのサインと判断できるため、
ポイント
- 「ワンツーワンツー」
- 「プープー」
- 「ピーピー」
- 「トイレトイレ」
といったコマンドをかけてあげて排泄をうながしてあげるとなおよしです!
この際お気に入りのおやつを使ってトイレに誘導したり、成功できた時に褒めてあげることでおトイレの成功確率をあげていくことができます!
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ゴールデンレトリバーに必要なしつけ【噛み癖】
噛むという行為が本能的なものでもあるゴールデンレトリバーですが、噛み癖があると相手へのケガやまわりを怖がらせてしまうなどの心配な影響が出てしまいます。
ゴールデンレトリバーの噛み癖は、人が過度に反応してしまうと遊びだと勘違いしてより噛み癖の助長になるため、過剰にかまったり反応したりせず一定時間無視を続けてみましょう。
噛みたい欲求は犬の本能的な欲求になり、正しく満たしてあげるためにも、専用のおもちゃやおやつを常備しておくことも有効です!
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まとめ
ゴールデンレトリバーは大きなカラダとやさしいまなざしそのままに、とても寛容で豊かさのあるしつけがしやすい犬種です。
ご紹介したしつけを繰り返し教えながら、ゴールデンレトリバーならではの美点を最大限に引き出してくださいね。