生後2ヶ月の子犬は、飼い主さんにとってもっとも愛らしさを感じる時期でもあるので、つい甘やかしていたずらや無駄吠えなどのトラブルが出やすい時期にもなります。
今回は生後2ヶ月の子犬に必要な4つのしつけと、この時期の子犬がどんな状態にあるのかをわかりやすく解説!
生後2ヶ月の子犬の成長をやさしく見守り、サポートしながら、いっそうにお利口さんな成犬に成長させていくためのポイントを参考にしてくださいね。
また、生後2~3ヶ月の子犬は「社会化期」といわれる犬の一生を左右する大切な時期なんです。
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目次
生後2ヶ月の子犬ってどんな状態?
飼い主さんにとっては守ってあげたい存在の2ヶ月の子犬でも、犬は人間の約7倍、年を重ねるスピードが早いと言われているんです。
生後2か月の子犬は、本来であれば母犬からさまざまなことを教わって知識を身につけていく時期でもあるため、飼い主さんは母犬代わりになってしつけを続けていく必要があります。
飼い主さんが生後2ヶ月の子犬を可愛さあまりに正しいしつけができていないと、
ポイント
- 問題行動が増えてしまう
- 子犬、飼い主さん両方のストレスにつながる
- 人間社会に馴染むことができなくなってしまう
- 人間との関係性がうまく構築できない
- 社会性が育まれない
といった心配な悪影響があります。
そのためにも生後2ヶ月の子犬には、早い段階から人間社会に慣れさせるためのしつけをはじめておく必要があるんですよ。
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生後2ヶ月の子犬に教えておきたいしつけ!4つのしつけとポイントまとめ
人とのかかわりに慣れさせ、少しずつ飼い主さんとのコミュニケーションや信頼関係を築いていくための生後2ヶ月の子犬のしつけ。
子犬が健やかに、お利口さんな成犬に育っていくために、ここでは早い段階からしておきたい4つのしつけとポイントを見ていきましょう。
1.コミュニケーションのしつけ
子犬の生後2ヶ月のタイミングは、これからの飼い主さんとの生活(人間との共生)における、概念や基礎を形作る重要な時期でもあり、いろんな良い経験をさせてあげることがしつけの基本になります。
そのため、だっこ散歩をして人間社会のさまざまな刺激になれさせることやたくさんの人に触れさせてコミュニケーションやスキンシップを取っていくことが、生後2か月の子犬の心身の成長を育むことにつながります。
また、ボディケア(お手入れ全般)や触れられることを嫌がる犬の場合には、子犬の時期に体の各部位をさわっても嫌がらないお手入れの練習をしていくことも大切です!
子犬が2ヶ月になったら、名前を呼びながらよく褒めてあげて、触れ合いやコミュニケーションを積極的に取りましょう!
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2.トイレのしつけ
トイレのしつけは生後2ヶ月から始めた方が、成犬になってからよりも覚えてもらいやすいメリットがあります。
トイレトレーニングの基本は、
ポイント
- 子犬がトイレに行きたそうにカラダをもぞもぞと動かした時
- そわそわして地面のにおいを嗅いでまわる
- くるくるとまわりだす
などのおトイレ前の兆候を人間が感じとって、子犬がトイレをしそうになったらトイレに連れていくのが大切です!
トイレ以外の場所で粗相をしてしまった場合は、そこで二度と失敗をさせないよう、早い段階で清掃や消毒のお手入れをしておきましょう。
もし失敗したとしても決して叱らないことが重要!
また生後2ヶ月の子犬がトイレで上手に排せつできたら、思いっきり褒めてニオイのついたトイレシートなどを一定期間トイレの中に入れておくこともおすすめです。(マーキングの習性を利用したトイレトレーニングが効果的!)
トイレのしつけはその他にも、生後2ヶ月の子犬が好きなおやつやおもちゃを使ってトイレに誘導してあげると、少しずつトイレの成功確率もあがりやすくなります!
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3.甘噛みのしつけ
犬の「噛む」行為は本能的なもので悪い行動ではありませんが、噛む強さや頻度、状況によってはそれが問題行動となる場合があります。
甘噛みのしつけは、
ポイント
- 噛んでもいいおもちゃを与えて自由に遊ばせる
- 運動と発散を充分にとっていいエネルギーの発散方法の学習
- 噛まれたら困るものは生後2ヶ月の子犬の目の届かないところにしまっておく
が基本になり、日頃から噛んでストレスを解消できるようなおもちゃやおやつを早めに常備しておきましょう。
2ヶ月の子犬とのスキンシップ・コミュニケーションでは、飼い主さんの手を甘噛みしてくることがあります。
この行動も子犬からすると「愛情表現」「コミュニケーション」「学習」といった心理表現もあるので、噛んできたから短絡的に「叱る」「罰を与える」ことは悪影響につながることあります。
4.無駄吠えのしつけ
2ヶ月の子犬の無駄吠えは、甘えたい・怖いといった感情によって鳴き方が異なっています。
ポイント
- 甘えたい、暇つぶしささみしさを感じている→クーンクーン
- 威嚇や怖い思いをしている時→うーうー、高い声でワンワン
- 興奮状態にある時→高い声で早くワンワンワン
- 何かに対して恐怖や強い興味を感じている時→ワン!ワン!
2ヶ月の子犬のこのような鳴き方を観察しながら、何を求めているかを察知してしつけやコミュニケーションを取るようにしましょう。
無駄吠えの原因に応じたしつけができれば、2ヶ月の子犬のストレスや不安にフォーカスした対応が取れるようになります。
またおすわりやマテなどの基本的なコマンドを早めに教えておくことも、無駄吠えの原因から生後2ヶ月の子犬の意識を反らせることができますよ。
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まとめ
生後2ヶ月の子犬に必要な4つのしつけを押さえた今、これからは気持ちに余裕を持っていくことができそうですね!
しつけをするたびに子犬の新しい成長が感じ取れるよう、4つのポイントをもう一度復習してみてください!