ここでは子犬をケージに入れると、または入れようとすると暴れるよくある原因や対処法をプロがわかりやすく解説!
犬のしつけ教室、幼稚園を運営している現役ドッグトレーナーの現場の声や、お客様の声・体験談も交えたコンテンツになっていますのでぜひ最後までご覧にください!
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こんな方におすすめ
- 子犬がケージで暴れて困っている
- 子犬を飼うのが初めての方
- 子犬のケージトレーニングのしつけがわからない
- 子犬がケージで暴れてケガをしてしまった
目次
子犬をケージに入れると暴れる…!その原因は何?
飼い主さんなりに、子犬を落ち着かせようと愛犬がゆったりと寛げるようケージのスぺ―スを作ってみたのに、入れようとする・入った途端に暴れるのはどうしてなのか、原因がわからないと対処のしようもなく悩んでしまいますよね。
子犬をケージに入れようとする・入れた途端に暴れてしまう、よくある原因を一緒にチェックしてみましょう。
運動不足が原因
これは非常に多い原因です。
運動不足が起因になってケージ内で暴れてしまっているケースがあります。
子犬にとって「運動と発散」はとても大切です。
十分な運動をするだけで、ケージ内での落ち着きだけでなく、おトイレ、吠えグセ、噛みグセなどが改善されるケースを数多くみてきました。
我々人もそうですが、運動不足でストレスやフラストレーションが溜まっていると、そのエネルギーを何らかの行動(よからぬ行動)で発散しようとします。
具体的には、「過剰な暴れぐせ」「過剰な噛みグセ」「過剰な吠えグセ」などなど…。
十分な運動発散をしてあげることで、子犬自身の良いエネルギー消費がおこなわれて、ケージ内での暴れグセが改善される事例も現場で数多くみてきました。
「犬の唯一の娯楽は運動である。」といわれるくらいに、人間が思っている以上に子犬にとって”十分な運動”はなくてはならないものです。
子犬のケージ内での暴れグセで悩まれている方は、ぜひ十分な運動をとらせてあげてみてください!
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本当は遊びたい、動き回りたいから
子犬がケージ内で暴れるのは、本当は遊んだり思いっきり動き回ったりしたいのに、狭いケージに入れられてしまうとそれができず、ストレスや不満に感じてしまいます。
子犬の頃は特に、成犬に比べると活動的でじっとしているよりも動き回る・遊ぶ方が楽しい・嬉しいと感じるため、カラダの動きが制限されてしまうケージ内は遊びたい欲求が満たされず暴れることがあるのです。
つまりは「遊びたい、学習したい」ということ。この感情が起因になってケージ内で暴れてしまっている子は一定数います。
居心地が悪い
ケージの中に子犬の入れると暴れるのは、子犬にとってその空間に居心地の良さを感じていないからなのかも?
ポイント
- 外の音が聞こえて子犬が落ち着かない場所にケージを置いている
- ケージ内に子犬の好きなおもちゃがない
- 苦手なニオイや汚れがある
- ご家族の動向が見えすぎている
- 刺激が多すぎること
などなど、子犬にとってのストレス要素(刺激)がありすぎると、ケージを噛んだり引っかいたりして暴れることが少なからずあるのです。
常に騒がしい環境にいると、落ち着きがない子になったり、神経質な子になったりします。
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警戒や恐怖、または興奮によるもの
子犬がこれまでケージ内で過ごすことがなく、初めてケージに入れて暴れた場合は、見たことのない・触れたことのないケージという物体に驚き、警戒や恐怖心を抱いている場合があります。
成犬に比べると好奇心が旺盛な子犬でも、ケージは子犬自身のカラダよりも数倍大きく閉塞感があるため、警戒・怖さを感じて暴れることがあるのです。
さらに、子犬をケージに入れた状態で飼い主さんが家族や来客と一緒に大きな声で話す・笑う、見知らぬものや音を聞いたりすると、その刺激が起因になってケージで暴れることがあります。
退屈やさみしさによるもの
ケージに入れると子犬が暴れるのは、退屈やさみしさによるものも原因のひとつです。
ケージ内は子犬がリラックスする場所としては適しているものの、まだまだ活発に遊びたい・動き回りたい子犬にとっては行動が自由にならず、退屈やさみしさの不満から暴れて出してほしいアピールをしてくることがあるのです。
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ケージ内で子犬がゆったりとリラックスして過ごせるよう、安心の対処法を詳しくまとめてみました。
子犬の欲求を満たしておく
子犬がケージ内で暴れるのはさまざまな欲求が満たされていないことが原因。
子犬をケージに入れる前には、
ポイント
- 思いっきり遊ばせておく
- ごはんを済ませておく
- トイレを済ませておく
- ケージ内の環境を整える
- 子犬が好きなおもちゃ、飼い主さんのニオイがついたタオルなどを入れておく
という5つの事前準備を整えておくと、ケージ内が子犬にとって居心地よく安心・楽しい場所に変わり、暴れる状態からリラックスへと変わっていくようになります。
落ち着かせるコマンドを出して対処
子犬がケージ内で暴れてしまったら、”まて”や”おすわり”といった、子犬が落ち着くコマンドを出して様子を見てみましょう。
ふせやおすわりのしつけ・コマンドは、子犬を落ち着かせるための重要なしつけとなるため、迎え入れた時点で早めにトレーニングしておくことがおすすめです。
またケージの上からコマンドを出すと子犬が立ち上がろうとして余計に興奮状態に陥ることが…。
子犬がケージで暴れたら、”まて”や”おすわり”のコマンド、「今は静かにしててね。」というニュアンスの言葉がけをするのもひとつです。
落ち着ける環境を用意してあげる
子犬に落ち着ける環境を用意してあげることで、「落ちついた思考」や「落ち着いた習慣」がつけられます。
トレーニングなどでその都度落ち着かせてあげるのもひとつですが、落ち着ける環境を用意してあげて「落ち着く空間」を作ってあげる方がより手軽で本質的な改善になる場合があります。
具体的には
ポイント
- 音の刺激が少ない環境
- 匂いの刺激が少ない環境
- 子犬のためにひと部屋あける
- 人間の生活導線から離れた場所にケージを用意する
- パーテーションで区切ってあげる
などがあります。
プロトレーナーのぶっちゃけ
ここまでご覧いただきありがとうございます!
実際現場で数多く子犬をみてきていますが「運動が足りていないこと」が多くみられます。
飼い主さんは「しっかり運動をしている。」「たくさん遊んでいる。」と思っていてもプロから見ると「運動が足りていない」と思うこともしばしばあります。
十分な運動発散ができていれば、良いエネルギー消費がおこなわれて、日常生活の落ち着きが出てくる事例を現場でもたくさんみてきました。
「犬の唯一の娯楽は運動発散。」と言われているくらい運動をとることは重要なことです。
特に子犬期の運動発散はエレルギー消費だけでなく”学習”の意味合いもありとても大切な意味合いをもっています。
十分な運動ができておらず、余分なエネルギーがたまっていると、「過剰な暴れ」「過剰な吠え」「過剰な噛みつき」にも発展する場合があるので、ご自宅でもできる範囲で構いませんので運動発散に取り組まれてみてください!
おわりに
子犬をケージに入れたら暴れる悩みは、子犬が求めている欲求を満たしてあげるところから対処してみると、すんなり入ってゆったりリラックスの変化が見られるようになります。
子犬にとってケージが警戒や退屈を感じない、自分だけの縄張りキープやや寛げる場所であることをコツコツと伝えていってくださいね。