犬を飼っている皆さんは、多かれ少なかれ愛犬のムダ吠えで悩んだことがある方は多いはず。
この記事を読むことで、愛犬のムダ吠えに対する「正しい考え方」と「対処法」が身につきます。
なぜなら、実際に僕が犬のしつけトレーニングの現場で使っている理論と対処法になり、多くの改善の実績があるからです。
この記事を最後まで読めば、愛犬の「ムダ吠え」に対する具体的な対処法が身につけられます!
それでは早速いきましょう!
目次
そもそも犬の『無駄吠え』とは?
まず大前提として、「犬が意味もなく無駄に吠える」という行動はありません。
何らかの吠える理由があり、その刺激に対して反応し吠えているということ。
なので、まずは「犬が吠えている理由」を知ることが大切です。
吠える理由を正しく理解し、原因にあったアプローチをしていきましょう!
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インターホンや来客に対するムダ吠え
玄関のインターホンに対する吠えは、日常生活のムダ吠えの中でも、もっとも多いお悩みと言えます。
一口にインターホン吠えと言っても、吠えている理由は複数ありますので、一つずつ解説していきます。
警戒すべき侵入者
これは見知らぬ人、見知らぬ物に対して警戒して吠えている表情。
犬はもともと、縄張り(テリトリー)をもつ生き物です。
この自分の縄張り(テリトリー)が、「見知らぬ人や物に侵入された!」と感じて吠えてしまうことが多くあります。
正しく対処していかないと「攻撃性」にまで発展してしまうこともありますので注意が必要です。
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インターホンは「興奮するイベント」
インターホンの音自体は、何ら興奮する要素のない”ただの音”です。
しかしインターホンが鳴ると、宅急便さんや来客が来ることで飼い主さんが必然的に慌ただしく動くことになります。
この刺激を受けて愛犬が飼い主さんの”慌ただしいバタバタ”に共鳴することで興奮してしまい、ムダ吠えに発展してしまうケースも少なくないです。
犬の心理としては、「インターホンの音はバタバタ動く興奮するイベントなんだ!」となってしまっているということです。
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インターホンに対するムダ吠えの対処法
1.環境を整えてあげる
これが一番理想的な対処法です。
単純に「吠える刺激があるような環境に犬を置かない」ということ。
具体的には、
・インターホンが聞こえないような落ち着ける部屋に定住させる。
・来客の姿が見えないような区画に移動してあげること。
吠える原因のインターホンの音が聞こえなければ、犬自身も吠える理由がないので、必然的にムダ吠えは改善されていきます。
そしてこの対処法が優れているのは、「環境を変えるだけでいい」ということ。
無闇に叱ったり、人間がイライラしたりする必要がなく、愛犬との「信頼関係性の摩擦」も起こりにくいということ。
ただしこの対処法は、ある程度生活圏にスペース的なゆとりがあることが求められますので、都心部などでのムダ吠え対処としては難しい場合があります。
そういう場合は「意識を変える」という方法がおすすめです。
2.意識を変えてムダ吠えを改善する
スペース的なゆとりがなく、環境を整えることが難しい方はこの「意識を変えてあげる方法」に取り組むのがオススメ!
「インターホンが鳴る→吠えて興奮してしまう。」
ではなく、
「インターホンが鳴る→特定の場所に行き落ち着いて待っていること。」
に行動習慣を変えてあげることです。
具体的なプロセスとしては
1.インターホンが鳴っても、いっさい反応せず、落ち着いていられること。
2.インターホンが鳴ったら、おやつがもらえる。(オモチャでも可)
3.インターホンが鳴ったら特定の場所に行っておやつがもらえる。
4.インターホンが鳴ったら特定の場所に行って、落ち着いているとおやつがもらえる。
以上のプロセスを段階的に取り組んでいき、少しずつ慣らしてあげるといいです!
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お散歩中のムダ吠え
お散歩中のムダ吠えも愛犬と日常生活を送る上で多く聞かれるお悩みの中のひとつです。
愛犬の心理と正しい扱い方を理解してあげることで改善に向かうことができます。
苦手意識、嫌悪感、恐怖感からくるムダ吠え
社会化が上手くできなかった子や人や犬、その他の物に対して、恐怖や嫌悪感を感じることで発生するムダ吠え。
友好的興奮からくるムダ吠え
大好きなワンちゃんの友達、いつも褒めてくれる人などを見かけた時に見られるムダ吠え。
喜びに伴う興奮の表情で吠えている場合がほとんど。
攻撃的な表情のムダ吠え
恐怖や嫌悪感を排除する為に、攻撃的になって吠えること。
ただ、吠えるだけでなく、唸るような声を出す場合も。
お散歩時のムダ吠えの対処法
1.恐怖や嫌悪感を感じている場合は安心感を与えること
苦手な物や恐怖の対象を前にして、萎縮してしまう子は一定数います。
「それ以上こっちに来るなー!」「怖いからあっち行けー!」と言った感情表現。
この場合は、優しい言葉をかけて、リラックスさせてあげるのがいいです。
犬が恐怖の表情をしているときに叱ったり、プレッシャーをかけたりして静かにさせようとする方がいますが、犬の恐怖心をさらに煽る場合があり、逆効果なので注意が必要です。
2.攻撃的になって吠えている場合は、抑えてあげること
攻撃的になっているムダ吠えに関しては、人間が良いリーダーシップを発揮して、犬をコントロールしてあげることが大切です。
その際のやり方として、「おすわり」をかけ、「マテ」のコマンドをしっかりと伝えてあげること。
「マテ」のコマンドをしっかりと伝えてあげる事で、犬に落ちつきが出てくるので、犬に落ち着きが出てきたのを確認したら、優しく褒めてあげ、安心感を与えてあげましょう。
その際に重要なのが「落ち着いたら褒めてあげる」ということ。
犬をただ抑えるだけになってしまうと、フラストレーションが溜まったままになってしまうので、よくできたら必ず褒めてあげましょう。
吠える→抑える→落ちつく→褒める→安心感
攻撃的なムダ吠えをした時でも、この手順をたどってあげれば、恐怖や苦手な物があっても、落ち着いていられるようになります。
いかがでしたか?
この記事では、愛犬の「ムダ吠え」の理由と対処法を解説しました!
愛犬が吠える理由とその時の対処法がわかれば、愛犬のムダ吠えを軽減できストレスフリーなドッグライフを送れるはずです!