【保存版】子犬のしつけで大切なポイント3選!警察犬トレーナー解説!

仔犬のしつけポイントは大きく分けると、下記3つに分けられます。

ポイント

・仔犬のトレーニング、しつけの環境

・仔犬への接し方

・トイレのトレーニング、しつけ

今回の記事では、実績3000頭以上の有資格プロドッグトレーナーである東京DOGS代表が、実際の経験を踏まえ、仔犬のトレーニングやしつけのポイントをお伝えします。

 

しつけの環境

ポイント

何よりまずは環境に慣れさせることが大切です。仔犬の気持ちになって、どうやったら落ち着くことができるのか、ストレスを感じにくいのか、考えてあげましょう。

まずはしつけの環境です。子犬をしつけるにあたって、どういった場所にハウスを置くのか、どんなハウスを置くのかなどといったハウスの問題から、トイレや床面など付随する環境についてまで網羅的に記載しました。

仔犬のハウスについて

ハウスを用意する上で大切な事は、犬が「落ち着いて安らげる空間」を作り出すのがポイント。犬にとってのハウスという物は、文字通り「家」であり、唯一の自分のスペースです。

この住環境を整えてあげることが、愛犬の生活の質の向上に繋がっていきます。ハウス内の犬が休むベッドには、柔らかく適度な厚みがあり、滑らないものを敷きます。

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子犬のハウスの簡単な用意方法

ペットショップやホームセンターのペットコーナーに行くと、ペットベッドというものが販売されているので、そちらが手軽で簡単です。また、人間用のバスタオルやフェイスタオルなどでも良いです。

ハウスや犬の暮らすエリア

ポイント

まずはハウスがないと始まりません。落ち着く環境に用意してあげましょう。また、ハウスは人間がいない間に仔犬が過ごす場所でもありますので、危険から仔犬を守る意味でも非常に大切な場所です。

子犬のハウスの素材について

あとは季節によって敷く物の材質を変えてあげる工夫も必要になります。例えば、冬の寒い時期には起毛素材や毛布などの保温性が高い素材、夏は透湿性が高く熱がこもりにくい素材など

子犬のハウスに対する考え方

愛犬家の方の中には、ハウスに入れるのは「狭くて可哀想」や「拘束されてつまらなそう」という意見を耳にしたりしますが、その様なことはなく、犬の習性上ハウスは必ず必要なものです。適度な閉塞感というものは、犬が元々暮らしていた「洞窟」や「巣穴」に似ていて安心感が得られます。犬を飼う上でこの習性や元々暮らしていた環境を意識することは非常に大切です。犬が大事ゆえに人間と同じ様に扱ってしまいがちですが、そもそも犬と人間は別の生き物である、という前提に立ち、愛を注ぐことが大切です。

そしてこの「ハウス」という物は、我々人間が思っている以上に、犬にとっては非常に重要な「財産」になるので、必ず用意すること。

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仔犬のハウスを置く場所

ポイント

「静かで騒音が少ない場所」にハウスを置くのがベストです。ハウスは犬にとって「休む空間」「落ち着ける空間」という認識です。ここの環境の整え方の良し悪しで、今後仔犬が成長していく上での、個体の性格や行動習慣に大きな影響を及ぼすのでしっかりと整えるのをオススメします。

飼い主さんの中には、人間の生活圏の付近にハウスを置いている家庭もありますが、そうでない方がいい場合もあります。人間が絶えずいる状況、または、絶えず動いている様な状況下だと犬の気持ちも休まらないためです。

ちなみに我が家ではトイプードルを飼っておりますが、使っていない部屋が一部屋あり、そこにクレートを置いております。

仔犬ハウスの種類

種類は大きく分けて「クレートタイプ」と「サークルタイプ」の二種類に分けられます。ただ今回は、仔犬ということなのでサークルタイプがオススメです。

サークルタイプならクレートタイプに比べて、動けるスペースも確保でき、トイレと寝る場所の設置も可能です。それに今後成犬になった時のお留守番の時にも使えたりと、応用も効くのでサークルタイプがオススメです。

仔犬ハウスの広さ

ポイント

犬の習性に基づいた、「広すぎず狭すぎない最適なスペースを確保」しましょう。月齢やワンチャンの大きさ、飼い主様の生活スタイルによって、適切なハウス(サークル)の大きさは変わってきますが、一つの大きさの目安として、新聞紙を広げて1〜2枚分くらいの大きさ。または60✖️90㎝程度の広さです。

犬はもともと洞窟や洞穴などの閉塞感がある様な場所で生活していた動物です。なので、広すぎるとかえって落ち着けないので、ある程度の閉塞感がある方が落ち着ける動物です。

ちなみにクレートタイプのハウスの大きさの目安は、犬が座っている状態の時に、耳がクレートの天井に当たらない高さ。立った状態の時に無理なく回転できるぐらいの横幅がいいでしょう。

仔犬の暮らすエリア 

仔犬に限らず成犬になってからもそうですが、「自由にさせすぎるとわがままになる」のでフリーにさせすぎないこと。スペース、時間、内容も人間が上手くコントロールする様にして、メリハリのある生活が送れるように環境を整える様にします。

仔犬の時期の生活スタイルが、そのまま成犬に成長した時の生活スタイルです。しっかりと無理なく環境を整備する様にしましょう。例えば、サークルで動けるスペースをある程度制限し、その中で動けるようにすることや限られた部屋や場所だけの移動に制限する事などです。

人間と犬が四六時中べったり一緒が必ずしも幸せではないという事です。むしろそれをする事によって将来的に「分離不安症」などの問題行動に発展する恐れもあるので、社会性を養う仔犬の時期にしっかりといい習慣を定着させてあげる様にしましょう。

仔犬ハウスの床面

ポイント

「足が滑らず、クッション性のある素材」がベストです。

仔犬の時期は関節や軟骨が形成される時期になるので、できるだけ足や腰などに負担がかからない素材を用意するのがいいでしょう。特にフローリングなどの床材だと、仔犬が足を踏み込んだ時に滑ってしまい、成長期の骨や関節に負担が掛かってしまいます。なので、地面に足を踏み込んでも滑らない、適度なクッション性のある物を用意する様にしましょう。

また、階段やソファーへの登り下りなども注意が必要です。これらを昇降する際は著しく関節や肩や腰に負担がかかりやすいのが理由です。

あとは、汚れてしまった際に掃除をしやすい材質というのも考慮した方がいいでしょう。これは仔犬期のトイレトレーニングなどで、床材が汚れてしまう可能性も高いためです。

ちなみに我が家は仔犬期の床材は、汚れて劣化も早いので、使い捨てと割り切って使っていました。ホームセンターなどで購入できる安価なヨガマットやタイル型のはめ込み式の床材などがオススメです。

トイレなど子犬のハウスの中へ置くもの

ポイント

ハウス内に置くものとしては、「トイレとベッド」が最低限のものになります。

ただ、これも絶対なくてはならない物ではなく、トイレトレーニング中の仔犬はベッドを置かず、トイレのみにした方がいい場合もあります。(トイレとベットの区別をつけるため。)あとは、必要に応じてドリンキングなどを付属してあげるのもいいでしょう。

仔犬ハウスの安全対策

「脱走」と「ケガ」には十分注意することです。

犬は人間が思いもよらない行動をします。「ハウスからどうやって出てきたの?」「なんでそこに足挟まるの?」と言った、予期せぬ事態が起こらない様に安全対策はしっかりとしましょう。

小型犬でも運動能力が高い子や活発な子は、ジャンプして塀を飛び越えてしまったり、壁をよじ登って脱走してしまったりする事があるので注意が必要です。その様な時の対策として、天井があるタイプのケージを用意しておくのがいいですね。

家族の仔犬への接し方

ポイント

仔犬への接し方が家族間でばらついてしまうと、しつけへの影響が出たり、仔犬にとっても良い環境となりません。統一したしつけ方針を決めて、仔犬の混乱を避けましょう。

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仔犬の呼び方

名前や指示語を犬に対して呼びかけるときは、「統一された同じ言語」を使うのがポイント。

イントネーションなども統一できると尚良しです。例えば、犬を座らせたい時の指示語を使う場合に「おすわり」なのか、それとも「座れ」という言葉にするのかなどです。

あらかじめ、家族間で話し合って決めておくといいでしょう

仔犬への接し方

「愛情の中に冷静さを」

犬は人の扱い方によって性格や行動習慣が大きく変わってくる動物です。同じ両親から生まれた兄弟でも育った環境の違いから、性格に大きく違いが出ているという事例を、僕自身本当に数多く見てきました。

せわしなく、騒々しい環境で育った個体は「落ち着きがなく、神経質な個体」になりやすく、反対に、おおらかな愛情を存分に受けて育った個体は「落ち着いて、品が良い個体」になりやすいです。もちろん、親から受け継いだ遺伝的な要素もありますが、後天的な「飼育環境」と「扱い方」は非常に重要です。絶対的な愛情と安らぎを存分に愛犬に注ぎましょう。

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仔犬の散歩

「最後のワクチン接種が終わって2~3週間経ってから」

仔犬期の散歩は必ずワクチン接種プログラムが終わった2~3週間後からにしましょう。ワクチン接種が終わってから、すぐに散歩に連れて行っていいと思われている飼い主様もいらっしゃると思いますが、少し時間を空けるのが賢明です。

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仔犬のトイレしつけ

ポイント

「いかに失敗させない環境を作るか」皆さん仔犬を自宅に迎え入れて、まず最初につまずく壁が「トイレのしつけ」だと思います。

実際僕も幼少の頃に初めて仔犬を飼い「トイレのしつけ」でつまずきました。

当時の僕は、犬に対する知識もほぼ無い状態で仔犬を自宅に迎え入れてしまったので、大変苦労しました。この記事を読んでいる読者の方も苦労されているかと思います。ですが、これからお伝えする方法と考え方を実践していけば、トイレのしつけは必ず成功し充実したペットライフを送れるはずです。

「犬は元来キレイ好きな動物」

自分の体や生活スペースを清潔に保つ習性があります。なので、自分の生活スペースとは少し離れた環境でトイレを済ませようとします。このような犬の習性を理解し、トイレの環境をしっかりと整えていけば、自然とトイレの成功確率は上がっていきます。

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仔犬トイレの環境(トイレを置く場所)

ポイント

「犬が落ち着いてトイレができる環境」に置くこと。

自然界において犬の排泄中の体勢というのは、外敵から攻撃を受けやすく非常に無防備な状態です。そのため、犬はトイレをする際には静かで落ち着ける環境を好みます。

騒々しい場所や頻繁に物音がする場所などは避け、できるだけ犬が落ち着いてトイレをすることができる環境に置くことが大切です。

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仔犬トイレの必要なもの

「犬用のペットシーツを用意」一般的なタイプで大丈夫です。

ペットショップやホームセンターのペットコーナーにあるような一派的なペットシーツを用意します。そして犬種や個体の大きさによって最適なシーツの大きさを選びましょう。メーカーや商品によって多彩な種類がありますが、使用感はどれも大差ない感じなのでお好みで選んで大丈夫です。

*ペットシーツのみだと、シーツをおもちゃだと勘違いして遊んでしまう子は「ペットトレー」を用意しましょう。ペットトレーを選ぶ際には、必ず引き込み防止の網が付いているタイプを選びます。

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仔犬トイレのしつけの方法

仔犬のトイレしつけについて大切なポイントをまとめました。

基本的なことですが、スムーズにトイレを覚えてもらうためにどれも大切です。仔犬にポテンシャルを発揮してもらえる様にしっかり飼い主さんも覚えましょう。

仔犬がトイレへ行くタイミング(しつけのタイミング)

ポイント

「重要な三つのタイミングを押さえること」

・起床時

・食後

・運動後

です。

犬は上記の三つのタイミングでトイレをしたくなる習性があります。このタイミングでトイレに出すことを意識してみましょう。

ただし、仔犬は成犬に比べて圧倒的にトイレの間隔が近いです。間隔が近い子だと1時間に一回のペースでトイレをする子も中にはいます。

なので日頃から犬の様子をよく観察し「地面の臭いをしきりに嗅ぎ始める」「落ち着きなくクルクルと周りだす」などのトイレの兆候がみられたらすぐにトイレに連れて行きます。

いつから仔犬のトイレしつけを始めるのか

トイレのしつけは「仔犬を迎え入れたその日から始める」ようにしましょう。飼い主様の中には「もう少し大きくなってから始めればいいかな」や「お家の環境に慣れてからはじめよう」と思われる飼い主様もいらっしゃいますが、トイレのしつけに関してはできるだけ早い内から始めた方がいいです。

そして、このトイレのしつけは「習慣化」が重要な鍵を握っています。

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仔犬のしつけまとめ

ポイント

仔犬のしつけについてまとめましたが、いかがでしょうか。仔犬はかわいくてついつい甘やかしてしまいがちですが、長い目で見るとそれは愛とは必ずしも言えません。今後の愛犬とのお出かけなど、さまざまなシチュエーションを想定してしつけてあげることが、わんちゃんとの共同生活において大切なポイントとなります。

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松尾ゆうと

□日本警察犬協会公認ドッグトレーナー □家庭で今すぐ使える"しつけ情報"を発信中! ◎ダメ飼い主→修行10年→資格取得→独立→□しつけ教室を運営中!

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